フロントの過ちが降格を招いた場合は責任問題に波及する

フロントの過ちが降格を招いた場合は責任問題に波及する

  • J SPORTS|コラム(サッカー フットサル)
  • 更新日:2023/05/26

泣いても笑ってもあと1試合だ。

一時は9チームによる熾烈な残留争いも、ロイ・ホジソン監督のアタッキング・フットボールによってクリスタルパレスが真っ先に抜け、ホームの安定感が奏功したウォルヴァーハンプトンも比較的イージーに降格を免れた。

しかし、「絶対に残ってやる」との気概がまったく見えなかったサウサンプトンはプレミアリーグの座を守れず、最終節を前にしてエヴァートン、レスター、リーズの3チームが降格の危機に瀕している。彼らはいずれもイングランドのトップリーグを制した経験を持つ強豪だ。なんとしてでも残らなくては……。

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では、英国のデータサイト『opta』が予想する残留の確率もふまえ、現状を整理しよう。

【17位】エヴァートン
勝点33/得失点差−24
最終節の相手:ボーンマス(H)
『opta』:79.1%

【18位】レスター
勝点31/得失点差−18
最終節の相手:ウェストハム(H)
『opta』:17.5%

【19位】リーズ
勝点31/得失点差−27
最終節の相手:トッテナム(H)
『opta』:3.5%

3チームとも勝利が必要だ。エヴァートンは引き分けると勝点34になるが、レスターがウェストハムから3ポイントを奪うと得失点差が響いてくる。引き分けでもよしという消極的な感覚は命取りだ。

直近5試合は1勝2分2敗。マンチェスター・シティとニューカッスルにはレヴェルの差を見せつけられたが、アウェーのウルブズ戦とレスター戦で貴重な1ポイントを勝ち取り、やはり敵地のブライトン戦も5-1の大勝を収めている。

ごくごく普通に闘えれば、おのずと勝てる公算は大きくなる。もともとが降格するようなチームではない。

一方、レスターは直近5試合が2分3敗。守備体系が整理されていないことは17日の当コラムで報じたとおりで、一体感も欠いている。

残り4試合でリーズの監督に就任したサム・アラダイスは3ポイントを手繰り寄せる方法論を持たず、勝点でも得失点差でも後れを取っているため、最も不利といわざるをえない。

最終節は3チームともホームゲームだ。地元サポーターのパッションが後押しする。しかも対戦相手は今シーズンの目標を達成しているか、来シーズンの方向性が定まらずに不安を抱えているか、だ。エヴァートンもレスターもリーズも、勝利を収める可能性が高い。

したがって逆転は考えづらく、現状のままシーズンが終わるのではないだろうか。

レスターは、一部主力との間に大きな溝を作ったブレンダン・ロジャーズ(前監督)を引っ張りすぎたかもしれない。リーズもジェシー・マーシュを解任した後、ハビ・グラシアを招聘するまで時間がかかり、このスペイン人監督をわずか70日で解雇している。フロントの過ちが降格を招いた場合、責任問題にも波及する。主力の大量流出も避けられない。

現地時間5月28日16時30分、プレミアリーグ最終節は一斉開催だ。天国か地獄か。

文:粕谷秀樹

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