4歳の姫の笑顔を巡って四者四様の兄弟がほんわかバトルするホームコメディ!『木瀬四兄弟のジンギなき戦い』/マンガPOP横丁(63)

4歳の姫の笑顔を巡って四者四様の兄弟がほんわかバトルするホームコメディ!『木瀬四兄弟のジンギなき戦い』/マンガPOP横丁(63)

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2021/06/11
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『木瀬四兄弟のジンギなき戦い』(小山田ダダ/オーバーラップ)

無邪気な子どもの笑顔が持つ破壊力たるや、まさに昇天モノの尊さと癒し。さて今回は、その笑顔を誰よりもたくさん見たいがために、1人の子どもを巡ってほんわかバトルを繰り広げる男たちを描いた、小山田ダダ先生の『木瀬四兄弟のジンギなき戦い』(オーバーラップ)をご紹介したい。

木瀬と書いて『このせ』と読むその一家には、見た目も性格もバラバラな四兄弟がいた。会社で期待のホープと呼ばれているサラリーマンの長男・咲太郎、女好きのイケメン美容師の次男・晴斗、根暗で気弱な大学生の三男・亜季、成績は文句なしなのに無口すぎてホワイトボードで会話する高校生の四男・純。半分は社会人の彼らは今もひとつ屋根の下で仲良く暮らしていた。

ある日、たまたま同じタイミングで4人が帰宅し、咲太郎が玄関の扉を開けると、なんと小さな子どもが1人立っていた。服装から男の子と勝手に推測した四兄弟。咲太郎が話しかけても無言だったが、ズボンのポケットから1枚の紙を取り出し、それを渡してきた。中身を確認してみると、4兄弟の母親の友人夫婦が海外出張のため、その夫婦の子を預かることになったという母親からの手紙だった。預かる期間は1年。名前は“ちひろ”で、4歳の保育園児。四兄弟側も自己紹介をするが、彼らの怒涛の自己紹介にちひろはポカーンと置いてけぼり状態に! お風呂の時間になると、咲太郎が服を脱ぎながらちひろを誘うもそっぽ向かれてしまう。そうこうしていると母親が帰宅し、衝撃の事実が知らされる。実はちひろは女の子だったのだ!

初対面してからずっとクールなちひろに苦戦する木瀬四兄弟。そんな中、思い出したかのように晴斗がお得意様からもらったケーキがあることを伝えた瞬間、ちひろが「たべたい!」とパァッとイキイキした無邪気で可愛い表情に一変し、四兄弟は心射抜かれて撃沈! これを機に、誰よりもちひろに好かれたい四兄弟の“ちひろスマイル争奪戦”がほんわか始まるのであった!

これは間違いなく“親バカ予備軍”が誕生した瞬間だ。はりまもこの作品を読んで、ちひろが見せる笑顔にやられまくった。普段のクールさとのギャップがまた読む側をメロメロにさせてくれるのだ。四者四様の王子に愛されまくる4歳の姫・ちひろ。その笑顔のために、木瀬四兄弟はあらゆる手を使って奮闘していく、超あっとほぉーむコメディ(ひらがなであるのが重要)だ。

四兄弟がちひろの笑顔を導く手段だが、それらはイコールそれぞれの素の姿を見せることになることを意味している。ちひろを笑顔にさせる最短ルートだからだ。彼らの素の姿、つまり職場や学校で見せない本当の姿は、意外な真実の連続だ。そのギャップもまたこの作品の楽しめる部分。これにちひろがどんどん心を開いて笑顔とともに距離が近くなっていく。ま~可愛い&ま~チョロい、である(褒め言葉)。

そして彼らにちひろのお誕生日会という一大イベントが訪れる。最高のハッピーとラブを見届けていただきたい。

子どもは無邪気なリアル天使。この愛で溢れたバトルと笑顔に癒されて、あなたもチョロくなってみませんか?

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文・手書きPOP=はりまりょう

きっと誰もが持っている、尊い日常を描いた随筆マンガ作品集『急がなくてもよいことを』/マンガPOP横丁(62)

ダ・ヴィンチニュース

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