ヒョンビンだけじゃない!韓流人気スターが「いつでも脱げる」ワケ

ヒョンビンだけじゃない!韓流人気スターが「いつでも脱げる」ワケ

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/08/01
No image

ヒョンビンの肉体美は拝めなかったが…

『愛の不時着』のヒョンビンが演じたリ・ジョンヒョクは、第6話のある場面で「これまでに敵に倒されたことがないから」と、ヒロインのユン・セリにおずおずと告げる。

No image

『愛の不時着』6話より

なんもそんなにおずおずしなくても…と思うのだが、リ・ジョンヒョクの魅力はまさにそんなふうに「男」を誇示しないところで、案の定というべきか、ドラマでは彼がその裸体を晒す機会は訪れなかった。

もちろんそんなもんなくても世界中の女子たちもヒョンビンにメロメロだし、この作品で韓国ドラマデビューした層であれば、夢中になるに値する面白さだったに違いない。

No image

空前のヒョンビンブームに/photo by gettyimages

だがこれまでずっと韓流ドラマを見てきた筆者からすれば、シャツの上からでさえそれとわかる厚い胸板にガッチリと盛り上がる肩、太い二の腕を直接(じゃないけども)拝めないのは、クリームのってないクリームソーダ出されて「ソーダの中にクリーム味入れといたから、のっかってるつもりで飲んでな!」と言われているようなものだ。なんだか微妙に寂しい。

一般社会の実情はさておき、女性の露出描写を嫌う儒教社会の韓国では、テレビ(地上波)における女性の肌見せはほぼ脚のみに限られ、水着のシーンなども見られない。

その代わりといってはなんだが、妙に多く登場するのが「男の裸」である。「主人公の筋肉ボディが最大のウリ」かのように、とってつけたようなシャワーシーンなどが随所に盛り込まれた作品も少なくない。

ネット配信作品も充実、韓流肉体派スターの秘蔵ギャラリーはこちら

見出し2

例えば、日本では「韓国版『ボーン・アイデンティティ』」と宣伝された『THE K2』(2016年)では、主人公を演じる人気イケメン俳優チ・チャンウクが、第一話の冒頭8分ほどで傷だらけの上裸で登場する。

No image

チ・チャンウク/photo by gettyimages

No image

突然、ガバッと…/公式インスタより

もちろん韓流ドラマにおける「男の裸」、もしくは韓国スターの「筋肉ボディ」は、今に始まったことではない。古くは「冬ソナ」の時代、あのヨン様が「微笑みの貴公子」にあるまじきバッキバキの身体を披露した写真集で、多くの日本人はド肝を抜かれた。せいぜい『an an』のSEX特集あたりで脱いでる日本男子の身体とは、その筋肉のデカさも、盛り上がりも、まるっきり違っていたからだ。

だが歳月を経た今、韓流ドラマにおけるスターの「筋肉ボディ」を、「男にとっての『女の裸』」と同じエロ文脈で捉えるのは、少し違うように思う。もちろんそういった部分があることも否定はしないが、同時に韓国男性にとっての「理想の身体」=憧れの対象としても認知されているのだ。

例えば、主演ドラマ『梨泰院クラス』が人気のパク・ソジュンは、2018年にある美容クリニックが発表した「韓国男性が憧れる理想の腹筋」の持ち主である。

No image

パク・ソジュン/photo by gettyimages

同作品には残念ながらそうした見せ場はないのだが、現在日本でリメイク版が放送中の主演映画『ミッドナイト・ランナー』では、いわゆる「チョコレート」と言われる6つ割れ腹筋を披露。加えて、腕立て伏せする場面を俯瞰で捉えたショットは、背中になんか別の生き物でも背負ってるのかと思うようなウネウネモリモリぶりである。どこかぽやーんとした顔からは想像もつかない。

No image

『ミッドナイト・ランナー』より

見出し3

ちなみに、パク・ソジュンは8月14日公開『ディヴァイン・フューリー/使者』に、格闘技チャンピオン役で主演。本職の格闘家顔負けのパーフェクトな肉体を披露している。

No image

パク・ソジュン公式インスタより

こうしたスターたちの「筋肉ボディ」っぷりの背景には、韓国俳優の恐ろしいまでの層の厚さがあるように思う。

韓国では大学の芸術学部や演技学部を卒業した俳優が非常に多く、彼らは基礎から叩き込まれた実力派だ。ミュージカルや演劇も盛んで、テレビや映画で活躍する前に長年の舞台経験を持つ俳優も少なくない。

加えて年間のデビュー数が100組とも200組とも言われるアイドルグループ出身の若手たちは、幼い頃からダンスや歌で表現力を学んでいるし、近年はモデルを足がかりに俳優となる185cm超えのイケメンたちも続々登場している。

No image

BTSも一見細身だが、脱げば筋骨隆々/photo by gettyimages

韓国社会に良くも悪くも存在する、強いルッキズムの影響もあるだろう。整形手術も「美しくなるための努力」として全面肯定される韓国では、男性であっても手術は特別なことではなく、「ただのイケメン」ならば腐るほどいる。

つまり「演技ができること」「イケメンであること」は、韓国でスターになるための単なる前提条件でしかない。「筋肉ボディ」はそこにプラスアルファの切り口として存在し、スターとしてのストイックさを示す指標としても役立つ。

実際、長年韓国ドラマを見ているが、ドラマの主役級のスターに、役作り以外で「ユルい身体してるな……」と感じたことは一度もない。彼らにとって「いつでも上裸になれること」は、もはや必須条件とすら言える。

さらに付け加えれば、韓国人スターのそうしたストイックさには、兵役の影響もあるだろう。現役兵として訓練した者であれば誰もが、「オレ史上最もイケてる筋肉ボディ」になった成功体験を持っているのだ。

見出し4

ちなみにガチなバルクアップは主に40代だが、185cm超えの長身だらけの若い世代においては「痩せマッチョ」も流行中である。

その代表としておすすめしたいのは、一人目が、先の美容クリニックに「どんなパンツでもは着こなせる理想の太もも」と称された『君に泳げ!』のイ・ジョンソク。

No image

イ・ジョンソク/phoot by gettyimages

もう一人は、『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ』のナム・ジュヒョク。両者ともそれぞれの作品でキラッキラの水泳選手を演じており、スラリとした長身と長い手脚には二十代ならでは、青春そのものの輝きがある。

No image

ナム・ヒュジョク/photo by gettyimages

こうした韓国人スターたちが、自分たちの筋肉美(もっと言えば外見)をなんらこじらせることなく素直に誇れることが、筆者には特に好ましく思える。

以前、ある日本人イケメン俳優(演技派)の主演映画で、鍛え上げた筋肉ボディが話題になった時、取材の際に宣伝会社から「肉体関係(宣伝担当からの文言ママ)の質問はNG」と言われたことがある。俳優からしたら「俳優なんだから演技の話を聞け」ってことなんだろうが、はっきりいって「つまんねー」と思ったのも事実だ。

多くの韓国人スターに取材したことがあるが、彼らはそんなことは決して言わない。そもそも演技が肉体表現である以上、身体を作ることも演技の一部であるわけだし、ぶっちゃけ言えばササミとブロッコリーしか食べずにゲロ吐くほど重ねたトレーニングは、一番難しいシーンの演技の何百倍もキツい。

そこを「すっばらしく素敵でした!」と言われ、「演技の話以外はちょっと勘弁してください」と断るスターなどいるほうがおかしい。自慢の筋肉を触らせてくれた人さえいる。これは余談だが、演技にも情熱を持ち、身体作りもストイックなアラフォーの某スターに「俳優として一番の自慢は?」と聞き、「顔です」という答えが帰ってきてシビれたこともある。

ともあれそこにあるのは、自身を「エンタメ」を担う存在とし、演技であれビジュアルであれ「観客を楽しませてなんぼ」という意識ではないかと思うのだ。韓国ドラマが圧倒的に面白い理由は、そんなところにもあるのかも知れない。

No image

チ・チャンウク/photo by gettyimages

No image

チ・チャンウク/photo by gettyimages

No image

パク・ソジュン/photo by gettyimages

No image

イ・ジョンソク/photo by gettyimages

No image

イ・ジョンソク/photo by gettyimages

No image

ナム・ヒュジョク/photo by gettyimages

No image

ナム・ヒュジョク/photo by gettyimages

No image

ナム・ヒュジョク/photo by gettyimages

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加