
22日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンでクーデターに抗議するデモ隊
【バンコク時事】国軍によるクーデターに対する抗議行動が続くミャンマーで22日、大規模なデモが行われた。インターネット交流サイト(SNS)を通じてゼネストが呼び掛けられ、スーパーなど多くの小売店が休業。治安部隊の発砲によるとみられる死傷者が相次ぐ事態に反発が強まる中、公務員や労働者も加わり、1日のクーデター後、最大のデモとなった。

22日、ミャンマー第2の都市マンダレーで、国軍のクーデターに抗議する市民ら(AFP時事)
地元メディアは、デモは数百万人規模との見方を伝えている。最大都市ヤンゴンでは、デモ隊が拘束されているアウン・サン・スー・チー氏の肖像や「(クーデターを主導した国軍の)ミン・アウン・フライン(総司令官)を決して受け入れない」と書かれたプラカードを掲げ、抗議の声を上げた。
マイクを握った女性教師は「恐れているのは職を失うことではない。国軍の独裁者によってねじ曲げられた歴史教育を強いられ、自尊心を失うことだ」と演説。衝突に備え、ヘルメットをかぶって参加した会社員の男性(28)は「撃たれるかもしれないと思うと怖い。それでも未来のために抗議する」と話した。
時事通信社