日本ダービー2023 ～夢舞台への軌跡～
3歳馬7708頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービー。このタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げる。
その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。
皐月賞を制してクラシック戦線への主役に躍り出たソールオリエンスの強さの秘密に密着。幼少期のエピソードをはじめ、名門牧場が人知れずに行っていた改革など、ソールオリエンスの魅力に迫った。
「主役不在」と称されていた今年の牡馬クラシック戦線。そのため、4月に行われたクラシックレース第1冠目の皐月賞は道悪の馬場も相まって、例年にない混戦模様となった。
そんな皐月賞だったが、最後の直線で大外から破壊的な末脚で追い込んできたある馬に注目が集まった。
直線で前を行く馬たちを猛然と追いかけ、突き放していくその姿はまさに世代をリードするにふさわしいスケールに満ち溢れていた。その馬がゴールした瞬間、誰もが「今年のダービーはこの馬で決まり」と思ったことだろう。
主役不在とまで称された牡馬クラシック戦線に突如として現れ、ダービーの本命馬にまでのし上がったその馬の名は......ソールオリエンス。
「すごい！ この馬」......皐月賞のゴール直後、鞍上の横山武史は興奮していたのかストレートな言葉でソールオリエンスの力を認めた。そんな相棒について、彼は改めてこう評した。
「素直で真面目。合図を出した時の鋭さはすごい」
「馬自身の完成はまだ先だけど、ポテンシャルが高い」
3戦3勝で皐月賞を制したにもかかわらず、「まだまだ完成していない」と語るあたり、ソールオリエンスの底知れぬポテンシャルを横山も高く評価していることが伺える。
そんな横山にとって日本ダービーはある特別な想いがある。
さかのぼること2年前、横山は4戦4勝で皐月賞を制したエフフォーリアとコンビを組んでダービーに挑んだ。
単勝1.7倍という圧倒的な支持を得て迎えた一戦だったが、最後の直線で早めに抜け出したが、残り100m過ぎから内から伸びてきたシャフリヤールに詰め寄られ、ゴール直前で差されてハナ差の2着に惜敗。
わずか10センチ差で敗れた一戦は「思い出したくない」と語るほど、横山にとっては苦い経験となった。
「すごく悔しい思いをして、日本ダービーはより一層勝ちたいレースに変わった。今、一番勝ちたいGI」
あれから2年。今年の2月には最愛のパートナーとも言えたエフフォーリアが競走馬生活に別れを告げた際は涙を流した横山が再び無敗の皐月賞馬、ソールオリエンスに跨り再び大一番に挑む。
2年前に悔し涙を流したダービーを制し、念願のダービージョッキーの称号を手にすることはできるだろうか。
「すごく悔しい思いをして、日本ダービーはより一層勝ちたいレースに変わった。今、一番勝ちたいGI」
あれから2年。今年の2月には最愛のパートナーとも言えたエフフォーリアが競走馬生活に別れを告げた際は涙を流した横山が再び無敗の皐月賞馬、ソールオリエンスに跨り再び大一番に挑む。
2年前に悔し涙を流したダービーを制し、念願のダービージョッキーの称号を手にすることはできるだろうか。
第90回日本ダービー（東京優駿）（GI）枠順
5月28日（日）2回東京12日 発走時刻：15時40分
枠順 馬名（性齢 騎手）
1-1 ベラジオオペラ（牡3 横山和生）
1-2 スキルヴィング（牡3 C.ルメール）
2-3 ホウオウビスケッツ（牡3 丸田恭介）
2-4 トップナイフ（牡3 横山典弘）
3-5 ソールオリエンス（牡3 横山武史）
3-6 ショウナンバシット（牡3 M.デムーロ）
4-7 フリームファクシ（牡3 吉田隼人）
4-8 メタルスピード（牡3 津村明秀）
5-9 グリューネグリーン（牡3 石川裕紀人）
5-10 シャザーン（牡3 岩田望来）
6-11 ハーツコンチェルト（牡3 松山弘平）
6-12 タスティエーラ（牡3 D.レーン）
7-13 シーズンリッチ（牡3 戸崎圭太）
7-14 ファントムシーフ（牡3 武豊）
7-15 ノッキングポイント（牡3 北村宏司）
8-16 パクスオトマニカ（牡3 田辺裕信）
8-17 ドゥラエレーデ（牡3 坂井瑠星）
8-18 サトノグランツ（牡3 川田将雅）
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
テレビ東京
