
(左から)大沢たかお、かわぐちかいじ氏
俳優の大沢たかお(54)が都内で25日、「Prime Video新年発表会」に出席。Amazonオリジナル映画「沈黙の艦隊」(9月29日公開)に主演することが明かされた。
1988年から8年間、漫画誌「モーニング」で連載された同名人気漫画の実写版。原作者・かわぐちかいじ氏(74)は普段、リアルな絵にこだわり「実写映画にできないものを」という覚悟をもって作品を描いているとか。それだけに「最初に(映画化の)オファー来たとき〝なんと無謀な〟という気はした」そうだ。
潜水艦戦を中心に、核戦争や国際政治などの問題提起を絡ませた話で、大沢は海上自衛隊潜水艦の海江田四郎艦長を演じる。海上自衛隊全面協力のもと、昨年の夏過ぎから撮影しており、3月末クランクアップの予定。大沢とともにプロデューサーを務める松橋真三氏は「すごい映像が山のように出てくる」と自信満々だ。
かわぐち氏は原作漫画を描くとき、海江田艦長の「モデルを設定しなかった」という。だが今作の撮影現場に足を運び、白い制服姿の大沢を見たときの心境をこう振り返る。「大沢さんが帽子のふちをフッと上げると、ピカッと光る目が見えるんですよ。そんときに〝あっ、海江田がここにいた〟と、自分は納得しましたね」
ところがその日、私物の原作漫画を手に、かわぐち氏から直筆サインと海江田のイラストを描いてもらった大沢の心境は正反対だった。
「あらためて、この海江田という似顔絵を見たときに〝やっぱり僕は似てないな〟と正直、思ってしまいました。〝これ、みんな(スタッフは)どう思ってるのかな〟って…。(現場の)空気が緊張してるのは『(お前は)違う』ってことをみんな言いたいのか。すごく悩んだんですけど、そこは僕は笑顔でかわしました」
謙遜気味な大沢に、かわぐち氏は「自信もってほしいですね」とエール。大沢も最後は「かわぐち先生に喜んでもらえるように、そしてこの原作のファンの方、そしてまた原作を知らない人たちも、皆さんが見て、もう劇場出るときに言葉を失うような新しい、力のある、日本映画を見せらればというふうに今、懸命に頑張っておりますので、皆さん楽しみに」とPRしていた。
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