ウーバーに110万ドルの賠償命令、ドライバーが視覚障害者を乗車拒否で

ウーバーに110万ドルの賠償命令、ドライバーが視覚障害者を乗車拒否で

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2021/04/07
No image

サンフランシスコ在住の女性が、視覚障害者で盲導犬を連れていることを理由にウーバーのドライバーから、複数回にわたり乗車を拒否されたと裁判所に訴えた結果、仲裁人は彼女に対する110万ドル(約1億2000万円)の損害賠償を認めた。これは、配車サービスにおけるドライバーの地位が問題になった最新の事例だ。

今回の訴訟は、サンフランシスコ在住のリサ・アービングが2018年に起こしたものだ。彼女は2016年と2017年に14回にわたりウーバーから嫌がらせや乗車拒否を受け、そのために2回も仕事に遅刻して職を失ったことから、ウーバーが米国障害者法(ADA)に違反していると訴えていた。

アービングの弁護士によると、ウーバーのドライバーは、遅い時間に危険な場所に彼女を置き去りにしたり、乱暴な言葉づかいで罵倒したり、目的地以外の場所に彼女を降ろしたケースもあったという。

法廷で争われたのは、ウーバーがADAの規制対象となるかどうか、社員ではなく独立した契約者であるドライバーの差別的行為にウーバーの責任が問えるかといった問題だった。

仲裁人は、ウーバーがドライバーと契約関係にあることを理由に、ドライバーが独立した契約者であるかどうかにかかわらず、ADAの適用を受けると判断した。さらに、ウーバーが労働者を適切に訓練して、差別を防ぐことができなかったと指摘した。

「ライドシェア革命の恩恵をすべての米国人が受けるべきであり、とりわけ視覚障害者は最も恩恵を受けるべき人の一人だ」と、アービングの代理人を務めるキャサリン・カバロ弁護士は声明で述べた。「しかし、主要なライドシェアサービス企業は公然と差別を行っている」とカバロ弁護士は指摘した。

配車サービス企業が、ADAに基づいてどのような義務を負うかは、法廷で議論されている問題だ。ウーバーは、車椅子に対応する車両を呼べるサービスのUberWAVを各地で展開しているが、ニューオーリンズの車椅子利用者には提供しておらず、ADAに違反したとする訴訟に直面している。

ウーバーとリフトは2017年に全米盲人連合と和解し、ドライバーに視覚障害者を受け入れるためのトレーニング行い、ドライバーが介助動物を連れた人の乗車を拒否する行為を禁止すると述べていた。

ウーバーが、差別を助長していると非難されたのは、今回が初めてではない。同社のドライバー評価システムは、白人以外のドライバーを不利にしていると非難されている。ジョージ・ワシントン大学の研究者は、ウーバーとリフトのアルゴリズムが、白人の居住区以外での乗車に対し、より多くの料金を請求していることを発見した。

また、2つの研究で、黒人の利用者は白人の利用者よりもドライバー側から乗車をキャンセルされる確率が高く、待ち時間も長いことが分かっている。しかし、ウーバー側はジョージ・ワシントン大学の研究は、時間帯や近隣パターンなどの他の要素を考慮していないと反論している。さらに、ウーバーはライドシェアによって「仕事や交通手段へのアクセスが、これまで以上に公平で公正になった」と主張している。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加