Yoshifumi Takemoto

松野博一官房長官は19日午前の記者会見で、米国が先週公表したロシア追加制裁で関連企業が多数対象となった北極海の液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティック2」について、継続するとの政府の方針に変更がないかを問われ、「わが国のエネルギー安定供給を損なうことないよう、米国など主要国(G7)と連携し判断する」と述べた。写真は9月15日、首相官邸で撮影(2023年 時事通信)
[東京 19日 ロイター] - 松野博一官房長官は19日午前の記者会見で、米国が先週公表したロシア追加制裁で関連企業が多数対象となった北極海の液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティック2」について、継続するとの政府の方針に変更がないかを問われ、エネルギー安定供給を損なうことないよう総合判断すると述べた。
米政府が14日発表した対ロシア追加制裁には「アークティック2」に関わる同国企業が新たに含まれた。アークティック2は日本の三井物産や独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が権益を持ち、最終的に年間200万トンの供給を受ける見込み。
松野官房長官は「今回の米国制裁が北極海LNGプロジェクトに及ぼす影響について関係者と精査している」と説明。アークティック2を維持するとの政府従来方針に変更はないかとの質問に対して「米国を含むG7(主要7カ国)と連携しつつ、わが国のエネルギー安定供給を損なうことがないよう総合的に判断し適切に対応する」と述べた。
制裁に関する米国からの事前通知の有無についてはコメントを控えた。