(英文の訂正により、本文4段落目の第2・四半期が75%だったコスト・インカム・レシオを「75%」から「65.8%」に訂正します)

9月18日、仏大手銀行ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)の新最高経営責任者(CEO)、スラヴォミール・クルパ氏は、事業戦略を発表し2026年までにコストを削減し収益力を高める方針を示した。写真は同行のロゴ。14日、パリで撮影(2023年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
Mathieu Rosemain
[ロンドン 18日 ロイター] - 仏大手銀行ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)の新最高経営責任者(CEO)、スラヴォミール・クルパ氏は18日、事業戦略を発表し2026年までにコストを削減し収益力を高める方針を示した。
26年まで収入伸び率は年0─2%と予想。昨年8月は、21─25年に平均で少なくとも3%の伸びを目指すとしていた。
26年の有形資本利益率(ROTE)目標を9─10%とした。6月末時点は5.6%だった。昨年は、25年のROTE目標を10%としていた。
第2・四半期が65.8%(訂正)だったコスト・インカム・レシオ(経費率)は26年に60%を下回る水準に下げる方針。昨年示した62%以下よりも経費削減を積極化する姿勢を示した。
健全性の指標である普通株式等Tier1(CET1)比率は、26年の目標を13%と、6月末時点の13.1%とほぼ同水準に設定した。
23年以降の配当性向は40─50%を目標とした。
クルパ氏は、CEOとして目標の達成が第一だと強調し、「これが最善で最も正直な想定だ」と述べた。
アフリカ事業で4部門を売却し、1部門を見直す方針を示した。
新戦略では、残りのアフリカ・地中海・海外部門および設備融資部門で合計3億4000万ユーロ程度の減損処理を見込む。
エクサンは、一連の目標を「期待外れ」と評価。JPモルガンは、収入見通しはコンセンサスを下回ったものの、「収入に対する慎重なアプローチ」やコスト重視の姿勢は歓迎できるとした。