世にも珍しい運営サイドへの横断幕は、改革への期待感? 笹原が語る「一番怒った」“F4事件”【SF第5戦SUGO:パドック情報まとめ出し】

世にも珍しい運営サイドへの横断幕は、改革への期待感? 笹原が語る「一番怒った」“F4事件”【SF第5戦SUGO:パドック情報まとめ出し】

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2022/06/23
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■JRP上野社長、まさかの横断幕に「変な汗をかいた」

・スーパーフォーミュラに限らず、レースが行なわれるサーキットのグランドスタンドには、ドライバーやレースクイーンの横断幕が掲げられるのが定番である。しかし、今回はその中でも実に珍しい横断幕があった。スーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長のバナーがあったのだ。これについて『サタデーミーティング』で質問された上野社長は「人生であれほど変な汗をかいた瞬間はないですね(笑)。どういった方がどういった思いであの横断幕を出してくれたのかは分からないのですが、驚いたのが正直なところです。嬉しかったですが、恥ずかしいという気持ちが勝ちましたね。ただ、あれが我々のプロジェクトへの期待の表れなのだとしたら、身が引き締まる思いです」とコメントした。

■新プロジェクトの効果か? 観客動員も前年比で向上傾向

・そんな上野社長は、今季のスーパーフォーミュラの観客動員について言及。開幕戦富士大会は前年比110%、その後の鈴鹿大会は97%とわずかに前年を下回ったものの、続くオートポリス大会は185%という数字を記録したことについて「徐々にプロモーションが浸透していると思っている」と話した。なおSUGO大会後に発表された観客動員は8700人で、これも前年比120%となっている。

■第6戦富士ではパドックパスを販売予定

・なお『サタデーミーティング』には、第6戦を開催する富士スピードウェイの原口英二郎社長も出席。次戦のPR等を行なった。その中では、数量限定ながらパドックパスを販売する予定であることが明かされた。ファンにとっては、しばらく立ち入ることができなかったピットエリアの裏側に入るチャンスだが、「お客様の楽しさを確保しながら、演者さん(ドライバーやレースクイーン)を守る」というテーマで、ドライバーとは直接接触できないなどといった行動制限が敷かれる見込みだ。

■5年前に現れた“SUGOの魔物”……笹原右京が当時を語る

・スポーツランドSUGOには“魔物が棲む”とよく言われるが、2017年のFIA F4のSUGO戦でも魔物が現れた。トップを走っていた大湯都史樹が、リスタートに向けてピットに戻ろうとするセーフティカーに間違って付いて行ってしまい、後続が混乱。当時チームメイトだった角田裕毅と笹原右京が接触してしまった。その際、マシンを降りて大湯にもの凄い剣幕で詰め寄る笹原の姿が中継映像にも映し出されていた。

・「あの時は今までのレース人生で一番怒ったんじゃないかと思います(笑)」と笑う笹原。「彼も気持ちの部分で余裕がなく、混乱したりパニックになったところがあったようです。あの後本人からも謝罪がありましたし、僕自身失ったものは返ってこないのでしょうがないですから、その後ふたりが険悪になるということはありませんでした。ただ、そんなふたりがスーパーGTでペアを組むとは思いませんでしたね(笑)」と振り返った。

■速さもさることながら、安定感も脅威

・今回のSUGO戦を制したのは、KONDO RACINGのサッシャ・フェネストラズ。4戦連続でポールスタートとなった野尻智紀(TEAM MUGEN)は3位で、3戦連続でポールトゥウィンを逃した形となった。決勝会見で野尻は「またしても……という感じがすごい」と悔しさをにじませたが、予選のボーナスポイントだけで12点を加算するなど、連覇に向けて着々と歩を進めている。野尻のデータの中で興味深いのが、彼は2020年の最終戦でタイヤトラブルに見舞われてリタイアして以来、久しく入賞を逃していないということ。2021年シーズンからは入賞率100%、トップ5での完走率92%……ここまで大崩れしないドライバーがポイントリーダーにいることは、ライバルにとっても脅威でしかないはずだ。

■福住仁嶺、チームに初入賞をプレゼント

・ThreeBond DragoCORSEの福住仁嶺は、今回のレースで8位に入り移籍後初入賞。2020年に参戦を開始したThreeBond DragoCORSEにとっても、嬉しい初入賞となった。とはいえ、彼らは予選で速さを見せられたことには満足しつつも、決勝のペースにはまだまだ課題があると考えている。各車が決勝向けのセットアップの確認を行なう日曜フリー走行では17番手タイムだった福住だが「決勝のペースは、実際あの辺の位置(フリー走行のポジション)だったと思います」と振り返る。ただ「ポイントを獲れる位置でレースができたことはチームにとって一歩前進ですし、自信になったと思います」と前向きなコメントを残した。

・そんな福住は、今回のレースに向けて新しいデザインのヘルメットを持ち込んできた。いつものグリーンを基調としたものではなく、ブラック&レッドのマットカラーという、マシンカラーに近い配色に。これはカート時代からの友人であり、現在はデザイナー、クリエイターとして活動する山川仁也氏と共に考えたデザインであり、頭部には山川氏の興した会社『JESSO CREATIVES』のロゴがあしらわれている。ちなみに次戦以降、緑のヘルメットに戻すのかどうかについては「まだ分からないです(笑)」とのこと。

■松下のクラッシュはブレーキトラブルが原因

・12番グリッドからスタートした松下信治(B-Max Racing Team)は、一時9番手まで浮上したものの、1コーナーのブレーキングで単独スピンを喫し、バリアにクラッシュした。松下によると「1コーナーの飛び込みでブレーキがなくなってしまいました。現在原因を究明しているところです」とのことだが、松下の身体には全く問題がないようだ。

■度々の赤旗の原因は「カモシカでした」

・今回のレースで話題になったことのひとつが、コースに度々カモシカが侵入したということ。予選中にも最終コーナー付近を横断し、赤旗中断。幸いレース中にはその姿を現わすことはなかったが、翌日の開発テスト中にも登場し、セッションがストップした。カモシカは特別天然記念物に指定されている動物であり、万が一死んでしまった場合も「触れてはいけない」とする自治体もあるなどその扱いは難しく、SUGOにとっては今後も悩みの種になるかもしれない。

戎井健一郎

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