広島・栗林 新人最多のデビュー14戦連続0封もドロー「めっちゃうれしい感じはない」

広島・栗林 新人最多のデビュー14戦連続0封もドロー「めっちゃうれしい感じはない」

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2021/05/04

(セ・リーグ、広島1-1巨人=九回規定により引き分け、8回戦、広島4勝3敗1分、4日、マツダ)1万6362人の観客が歴史の瞬間を目の当たりにした。広島のドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)がデビューから14戦連続無失点。2019年のソフトバンク・甲斐野の「13」を抜き、66年のドラフト制導入後で新人最長となった。

■フォークを決め球に

「チームが勝てていないのでうれしさというのはあまりない。めっちゃうれしい感じはない」

1点ビハインドで登板した前日に続き、この日は1-1の九回にマウンドへ。先頭の代打・亀井を3球三振。続く梶谷にプロ初長打となる左翼線二塁打を浴びたが、坂本は遊ゴロ、丸も空振り三振に斬って取り、マウンド上でこぶしを握った。3つのアウトはいずれも、落差の大きなフォークボールを決め球に選択した。

セーブ機会と無縁の状況が続いても力投を続ける右腕を、現役時代に通算138勝&106セーブを挙げた佐々岡監督も「大したもの。頼もしい」と絶賛した。

■挫折からはい上がり…

3年前の挫折からはい上がった。名城大4年時の2018年秋、プロ志望届を出していたが、ドラフト会議で指名漏れ。会見の準備までしていた中で名前は呼ばれなかった。落胆する学校関係者、撤収する人々を見て「申しわけない」と肩を落とした。

そこでいったんはプロ入りを断念し、トヨタ自動車に入社。中日、楽天で活躍した名城大・山内壮馬コーチ(35)に社会人で骨をうずめる覚悟を伝えると、「本当にそれでいいのか」と熱い説得を受けて翻意した。恩師への感謝の気持ちを込めてマウンドに上がり、すでに8セーブ。計14回を投げて被安打3という安定感だ。

「好きな言葉は謙虚。中学時代の(藤華クラブの有野)監督が言ってくださってずっと大切にしています」

チームは1-1の引き分けで5位に転落した。個人の記録だけで喜ぶことはしない新人守護神が無失点記録を続けて、低迷するカープに闘魂を注入する。(柏村翔)

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9回のマウンドに上がった広島・栗林。無失点に抑え、デビューからの連続無失点試合記録を更新し雄たけび=マツダスタジアム(撮影・中島信生)

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