プロ注目の昌平・吉野110m弾「練習でできないこと試合でできる」/埼玉

プロ注目の昌平・吉野110m弾「練習でできないこと試合でできる」/埼玉

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/07/22
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武南対昌平 1回裏昌平1死二塁、吉野は2点本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

昌平(埼玉)のプロ注目スラッガー吉野創士外野手(3年)が、今大会初アーチとなる先制2ランを放った。NPB4球団のスカウトが視察する前で、芝生席上部のフェンスに直撃する高校通算56号となる推定110メートル弾。5打数2安打2打点と持ち味の打力を見せ、武南にサヨナラ勝ちし8強入りを決めた。

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吉野の暑い夏が、本格的に幕を開けた。初回1死二塁、初球は内角の厳しいコースでボール。「2球目は、絶対に変化球がくる」と読み切って甘く入ったスライダーをしっかりとらえ、左翼の芝生席上段に設置してあるフェンスに直撃させた。推定110メートルの先制の2ラン。今大会初アーチとなる高校通算56号にも、全く表情は変えずに、ダイヤモンドを1周した。「まだ試合は終わっていない。最後まで試合は分からないので、冷静でした」と振り返った。

本番に強いタイプだ。フリー打撃から、常に追い込まれたカウントを想定して練習する。だから「練習でできないことが、試合でできる」と笑う。6-7で迎えた9回も、冷静だった。先頭で打席へ。4球目に左翼ポール際へ特大ファウルを放った。スタンドのファンもざわめく、スライスした当たり。にこやかに、球審へ「(ポールを)巻いていませんか?」と質問。「巻いていないよ」の答えに、うなずいた。カウント1-2と追い込まれてからの5球目。「追い込まれたら、追い込まれるだけ楽しさが増す。あの場面は、楽しかったです」と外角高めの直球を左翼線への二塁打とし、ベンチに向かって大きく何度もガッツポーズ。黒坂洋介監督(46)の「心は熱く、頭は冷静に」という指示を体現した。

身長はまだまだ成長中。線は細いが、背筋は平均的な成人男性を上回り200キロを超える。5回戦で、ようやく今大会初アーチとなり「これで今後に向けていい自信にできるのかなと思います」。吉野が埼玉の夏をもっと熱くする。【保坂恭子】

◆吉野創士(よしの・そうし) 2003年(平15)10月27日生まれ、千葉県浦安市出身。東京城南ボーイズから昌平入り。走攻守のバランスがよく、長打力が持ち味。目標は楽天浅村。50メートル6秒3、遠投は105メートル。186センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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