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仮面ライダー1号・2号・V3奇跡の揃い踏み!まさに原点にして頂点と言えるイベント『KAMEN RIDER FILM ARCHIVE SPECIAL NIGHT』詳細レポート

仮面ライダー1号・2号・V3奇跡の揃い踏み!まさに原点にして頂点と言えるイベント『KAMEN RIDER FILM ARCHIVE SPECIAL NIGHT』詳細レポート

  • cinemas PLUS
  • 更新日:2021/07/22
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仮面ライダー生誕 50周年を記念して、原点となる「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーBLACK」までの劇場版8作品をオリジナルの35ミリネガフィルムから高解像度4Kスキャンによってリマスターした『仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4KリマスターBOX』が 2021年11月10日(火)に東映ビデオから発売される。

これを記念して『KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1』と題して実施されている特集上映のスペシャルトークイベントとして 2021年7月19日(月)に東京・丸の内TOEIにて『KAMEN RIDER FILM ARCHIVE SPECIAL NIGHT』が開催され、藤岡弘、(本郷猛/仮面ライダー1号役)、佐々木剛(一文字隼人/仮面ライダー2号役)、宮内洋(風見志郎/仮面ライダーV3役)が登壇。仮面ライダーファンにとって至高のひとときとなった。

社会現象になることも50年続くこともまったく想像できなかった

新型コロナウイルス感染対策として席が間引かれているとは言え、チケットは即日完売、用意された座席が仮面ライダーファンで埋め尽くされ、3人の登場に会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

50年の時を経ても尚これほどの歓迎を受けていることに対し、藤岡は「いや〜、まったく、予想していませんでした。驚くべき歴史ですね。本当にびっくりしております」と50年前の作品にも関わらず、いまだ衰えない人気と自分たちが作り上げた仮面ライダーがシリーズとして今も歴史を刻み続けていることへの感激と驚きを言葉にした。

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仮面ライダー生誕50周年を迎えたことに、佐々木も「50年間、みんな、こんないい大人になってもまだ仮面ライダーを愛してくれている。本当にありがとう」と感謝の言葉を述べると客席のファンも大きな拍手でこれに応えていた。

藤岡、佐々木が築き上げた仮面ライダーを、48年前に引き継ぐ形となった宮内も「(当時はこうなるとは)ぜんぜん思っておりませんでした。びっくりしています!」と、いまだに続く人気シリーズになったことに驚きの声をあげた。

放映当時、社会現象にまでなった『変身ブーム』『仮面ライダーブーム』について、藤岡は「いや〜、(放送開始当初は)まったく想像もしていなかったですね。これほどまでに子供たちに影響を与えるような作品になるとは思ってもみませんでした。本当にじわじわと人気を感じるようになって、びっくりしていた状況ですね」と当時を振り返る。

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佐々木は「お菓子の中に入ってるカード欲しさにカードを抜いてお菓子は捨てたなんて話は聞いてましてけど...あの頃(テレビドラマの)『お荷物小荷物』もやってて、そっちは女学生から人気だったからそっちの方が気になってて、あんまりライダー人気は気にしてませんでした(笑)」とユーモアを交えて振り返った。

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宮内は「当時は(一般家庭向けの)ビデオみたいなものができてこんなふうに残るとは思っていませんでした。藤岡先輩、佐々木先輩が(人気に)火を付けてくれて、NHKのアナウンサーまでが『変身!』って言葉を使うようになって、そのブームに乗って(自分も)変身ができたと思っています」と、自身が仮面ライダーとしての人気を得られたのは先輩ふたりのおかげであると謙遜した。

それぞれの思いで繋いだバトン

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藤岡は「こうやって振り返ると、50年前の1号、2号、V3と、3人がこうして健在で今いるってこと自体が奇跡のような感じがしております。こうやって3人で会うと、この3人で昭和のCGも何もない時代に命懸けでやってきた歴史が蘇ってちょっと熱くなりました」と、危険なアクションシーンも自ら演じていた当時を思い出して感慨深げに語ると、「私も、彼たち(佐々木、宮内)も何も言わないけど、命懸けでやった後遺症を背負ってたりするんです。それを漢(おとこ)だから言わない。昭和の男ってそんなもんなんですよ。でも、やり遂げたっていう実感を持って今こうやって3人で会うと、平成、令和と比べると本当に何も無い不自由な時代の中で身体を張りながら一緒に作り上げた多くのスタッフ・関係者の皆さんとの思い出も蘇って、その皆さんの大きな色んな思いがこの50年続いたんだなと改めて実感しております」と、重みのある言葉で語った。

命懸けの危険なアクションという話の流れから佐々木は「彼(藤岡)がバイク事故を起こしたおかげで、お鉢がこっちにまわってきたわけですけど、当初2本のスタジオドラマが入っていて空きスケジュールがまったく無い中でお断りしたんですけど、断りきれず、事務所から『お前、(東映制作の)『柔道一直線』でデビューさせてもらったんだから、ここで恩を返しておけよ。すぐ終わっちゃうから、あと1クールだから』って言われて『そうかい?』と(引き受けた)…。」と、古くからの仮面ライダーファンの間では有名な2号ライダー誕生のエピソードを自らの言葉で披露。

そして、ひと呼吸置くと「断らなくてよかった!…今、細々と居酒屋をやってますが、99.9パーセント店を支えてくれているのは仮面ライダーファンです。今でもファンだと言ってくれるのは仮面ライダーファンです。『昔観てました』『昔ファンでした』…今どうなの?涙流して『今でも好きです!』『ファンです!』って言ってくれるのは仮面ライダーファンです。本当にありがとう!」と、50年経っても変わらず愛してくれる仮面ライダーファンに感謝の気持ちを表した。

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続けて、佐々木は「藤岡くんが怪我してくれたことを喜ぶわけじゃ無いですけど、彼が怪我をしなければお鉢が僕に回ってこなかったわけで、それを思うと本当に…よく怪我してくれた、ありがとう(笑)」と、冗談めかして隣に座る藤岡に向けて頭を下げた。

これに対し藤岡は「いやいや、逆なんですよ。私が生死をさまよう重傷の中で、同じ劇団の養成所で一緒に学んだ彼が『藤岡のためならやろう!』と、私が戻ってくるまで責任を持つということで決意してくれたことに今でも感謝しています」と、佐々木へ感謝の言葉を返した。

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藤岡の『戻ってくるまで〜』という言葉に佐々木は「(藤岡が)戻ってきたら、返していいんですね?って、それが約束で引き受けたから…。よかった〜!戻ってくる場所を潰さなくて。(藤岡が現場復帰して)バトンタッチできて、本当に責任を果たせたと思ってうれしかったです」と、盟友である藤岡の主演作品を復帰まで守らなくてはいけないというプレッシャーの中でその責任を果たせたことへの安堵と喜びを語った。

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藤岡が「本当にドラマチックな歴史がいっぱいあるんですよ。でも、そのあと、我々の後を継いでV3の宮さん(宮内)が命懸けで、あれだけの(大量の火薬を使った)爆破の中で、よくぞ今こうやって存在しているなと思いますよ(笑)」と宮内に話を振ると、すかさず「火薬が好きなんですよ」と宮内が応えて会場の笑いを誘った。

トークイベント後に上映された3作品のひとつ『仮面ライダーV3対デストロン怪人』でも演者のすぐ側で大爆発が起きるシーンがたびたび登場する。テレビシリーズでも頻繁に用いられるV3の代名詞とも言える爆破シーンについて、怖くはないのかとMCからたずねられた宮内は「大好きです」と応えて、またも会場の笑いを誘いつつ、ロケには常に水着を持参して水に落ちられる場所がないか探すというエピソードも「(ロケ現場に着くと)真っ先に危険なところを探すんです」と明かしてMCを驚かせた。

--{怪人たちこそ本当のヒーロー!?}--

命懸けの危険な撮影も平気でこなす本当のヒーローとは

佐々木は「特撮番組って言いますけど、僕らがやってた頃は(特撮らしい道具は)トランポリンだけですよ。だから、監督もスタッフも(迫力ある映像を撮るために)悩んで、立派な番組を作ってくれたわけです。でも、演ってる方は命懸けですよ。前方転回もできないのに『バック転!』なんて言われて、できなきゃ(特撮の)役者として認めてもらえないし…。ヘリ(上昇するヘリコプターの脚)に飛びついたシーンでは落ちなくてよかったなと思いますよ。普通ならすぐに降ろしてくれるのに予算の関係で(1回のフライトで別カットも撮るために)そのまま『旋回!旋回!』なんて指示が飛んで、本当に旋回するんだもん。あれで落ちてたらもう仮面ライダーありませんでしたよね」と、今では考えられない過酷な撮影環境を明かして会場を唸らせた。

佐々木の言うヘリに飛びつくシーンとは、テレビシリーズの第39話『怪人狼男の殺人大パーティー』で、逃げようとするショッカー幹部の乗るヘリコプターに飛びつき『狼作戦』の秘密が隠されているアタッシュケースを奪い取るというシーンのことだと思われる。

カメラアングルによって顔が見えないカットもあるが、ヘリコプターに飛びつきアタッシュケースを奪い取り、敵を倒して飛行中のヘリコプターから飛び降りるまでの一連のスタントは、すべて佐々木本人によるものである。

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続けて、佐々木は「それぐらいみんな命懸けでやってたんです。(映像技術や予算が)足りないところは身体を張って。剣友会(当時アクションシーン全般に携わっていた『大野剣友会』)の連中だってそうです。『おい!右に落ちんじゃねぇぞ!落ちたら死ぬからな!落ちんならこっち落ちろ!』って、そんな危険なとこで(アクション)やらせんなよって言いたいよね。でも、それをみんな平気でやってたね」と、よりよい作品作りのために、危険と隣り合わせの撮影もいとわず迫力ある戦闘シーンを作り上げた大野剣友会を称えた。

それを受けて藤岡も「そのアクションシーンを支えてくれたスタントマン。大野剣友会のショッカーから始まって、すべての怪人。彼たちこそ本当のヒーローだと思う。彼たちなしでは『仮面ライダー』はあり得ないというほど、満身創痍の中で我々を支えてくれたんですよ。これは忘れてはいけないと我々3人いつも話すんですけど、彼たちこそ本当に影の功労者ですね。感謝しております!」と、改めて大野剣友会に感謝の言葉を送った。

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続けて、藤岡は「我々3人だけじゃなく、仮面ライダーに携わった関係者・スタッフ、諸先輩の俳優さんたち、あらゆる人たちが支えてくれた、その思いこそが50周年と続いてきた原動力ではないかと思っております。多くの『仮面ライダー』を愛する人たちのそれぞれの思い入れを持って、それぞれの時代に思い出を持って支えてきた。一言で「50年」と言いますけど、50年続くってことはそんな簡単なことではない。すさまじい歴史、ドラマを秘めていると思います。日本だけではなく、世界の子供たちにまで影響を与え続けてきた50年。これは日本が誇るべき映像の記憶だと思っております」と、仮面ライダー50周年という歴史の重みについて熱く力強い言葉で語った。

レジェンドたちによるレジェンドな変身

イベント終盤では『SPECIAL NIGHT』と銘打った今回のイベントにちなんで特別に、藤岡、佐々木、宮内のレジェンド3人による変身ポーズが披露された。

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まず、藤岡が舞台中央に立ち、武道の呼吸法のように「ハーッ!」と気を込めると、腹の底から響くような「変身!」の掛け声とともに仮面ライダー1号の変身ポーズを力強く決めた。

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続く佐々木は、テレビシリーズで仮面ライダー2号が初登場した第14話『魔人サボテグロンの襲来』での史上初の変身シーンの名セリフ「お見せしよう!」を再現し、「変身!」の掛け声とともに仮面ライダーの歴史に刻まれた始まりの変身ポーズを披露。

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宮内もテレビシリーズの劇中さながらに「おのれデストロン!ゆくぞ!」と力強いセリフを決めると、当時と変わらぬキレのある動きで「変身!」「ブイスリャーッ!!」と宮内独特の言い回しの掛け声とともに変身ポーズを見せてくれた。

仮面ライダーは永遠に続くヒーロー

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締めの挨拶では、宮内が「今年は2021年。50年前に『仮面ライダー』がスタートして、我々がレジェンドと呼ばれるようになりました。今現在オンエアされている『仮面ライダー(セイバー)』がまた50年後にはレジェンド、次もまたレジェンド、レジェンド、レジェンド…と、仮面ライダーはずっと続きます。仮面ライダーは日本だけのものではありません。仮面ライダーは永遠に不滅です!」と、天に向かってマイクを持つ手を突き上げ、この先も『仮面ライダーシリーズ』が続くことを力強く宣言して会場のファンから熱く大きな拍手が送られた。

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続いて、佐々木は「このコロナ禍の中、またこの暑い中、この50周年のイベントに集まってくださった皆様、本当にありがとうございます。また、55周年、お待ちしております」と、5年後の再会を示唆して会場からは大きな拍手が起こった。

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最後に藤岡が「この『仮面ライダー』は石ノ森章太郎先生が生みの親です。そこから始まって、多くの関係者、スタッフの皆さん、多くの俳優の諸先輩、多くの皆さんのお力によって、こうやって50周年を迎えたと思いますと、ひとしお感慨深いものがあります。50年と一言で言いますけど、それぞれの中に仮面ライダーの思い出があると思います。愛と正義を伝えてきたこの仮面ライダーをこれからも皆さんの大きな活力として、この4Kリマスター版も観て、いろいろ感じていただいて、勇気を奮い起こして色んなものを乗り越えていただきたいと思っております。仮面ライダーは日本から始まって、日本が誇るヒーローとして世界にまで根差しました。仮面ライダーを作ってくれた会社、制作者、関係者、多くの心ある皆さんによって築かれた50年であります。これからも世界の子供たちを支えて、影響力のあるこのヒーローが永遠に続いていただくことを願いながら、(そうなると)信じております。これからもこの仮面ライダーが未来を作っていく子供たちに多くの影響を与えながら続いていくことを祈ります」と、これまでの仮面ライダーシリーズの歴史とこれからの未来への思いを熱く語ると、「今日、ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。50周年おめでとうございます!」と挨拶してイベントを締めくくった。

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『仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4KリマスターBOX』は2021年7月19日よりTOEI STOREにて予約受付中(受付締め切りは2021年10月3日23:59)

(撮影・取材・文:いぢま。)

いぢま (井嶋輝文)

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