地震対策 どうすれば 多摩消防署・防災安全係長に聞く〈多摩市〉

地震対策 どうすれば 多摩消防署・防災安全係長に聞く〈多摩市〉

  • タウンニュース
  • 更新日:2023/03/21
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多摩市において、気になる災害の1つが関東地域にも大きな被害を引き起こすとされる南海トラフ地震だ。概ね、100年から150年の周期で発生しているといい、前回から80年近くなる現在、注意が呼びかけられている。多摩消防署の防災安全係長の森崎勝也氏=写真=に聞いた。

--発生した場合、多摩市の被害はどのくらいに

「国の被害想定の発表では島しょ部と比べると、最大震度や液状化危険度などは低く想定されている。ごく一部で震度6弱が予想されるが、ほとんどの地域が震度5強以下。ただ、揺れによる建物の被害や家具類の転倒などによる負傷、火災の発生が懸念されるところだ」

--署はどう動く

「当署では原則、東京消防庁の震災時の活動基準に基づき参集し、多摩市や消防団などの関係機関と連携して消火・救助・救急活動にあたる。被害状況に応じて避難所の開設などを進め、災害応急対策が実施されることになる」

--市民はどのような対策を

「自宅の耐震性を確認すると共に、被災想定区域や避難場所・経路などが記されている多摩市のハザードマップを家族で確認しておいてもらいたい。また、地震対策として家具転倒防止策などを講じた場合、被害を大幅に抑えられるという東京都の試算もある。家具類の固定や防災機器の設置を徹底してほしい。一方で、消火器の取り扱いなどを学ぶことができる防災訓練に積極的に参加してもらえればと思う」

タウンニュース多摩版

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