絶品スパイス料理にハマる人続出。日本で食べるネパール料理が癖になる

絶品スパイス料理にハマる人続出。日本で食べるネパール料理が癖になる

  • 女子SPA!
  • 更新日:2021/05/02

「ネパール料理」と聞いてカレーを思い浮かべる人は多い。しかし、魅力は酒にあり。今ハマる人が続出中という、スパイス料理とのペアリングを楽しめる店を紹介する(取材は、緊急事態宣言が出る前です)。

◆絶品スパイス料理をネパール酒で嗜む

No image

「ネパール居酒屋 MOMO」のモモ&ビール(ネパールアイス)

日本でスパイス料理といえば、やはり「カレー」がポピュラー。ナンや薄焼きパン・チャパティに合わせるのが定石だが、スパイシーな味わいに刺激され、思わずビールにも手が伸びてしまう人も少なくないだろう。

しかし、さらに杯を進める皿として、スパイスマニアのひそかな支持を集めるのがネパール料理だ。

国民の多数派がヒンドゥー教(約8割)という点はインドと同様だが、次に多いのが仏教徒ゆえに比較的飲酒や肉食に寛容な国とされている。首都・カトマンズには日本の居酒屋に似た業態の店が並び、海外からの旅行者のみならず、ローカルの客でも賑わっていると聞く。

◆小さな肉まんみたいなネパールの餃子「モモ」

そんなネパールのアテで一杯やろうと、まずは新大久保の人気店「ネパール居酒屋 MOMO」へ。コリアンタウンのイメージが強いこのエリアにも、ここ数年ネパール料理の看板がちらほらと。今や在留ネパール人の数は国別で第6位と多いため、「MOMO」の主たる客層も本国の人たちとのことだ。

ネパールの言葉が飛び交う店内で、看板メニューのモモとビールを頼む。出てきたのは、小さな肉まんのごとき外見の料理。噛み締めると意外と皮が薄く、鶏肉の旨味と華やかなスパイスの香味に心を鷲掴みにされてしまった。

ドライな飲み口のネパールビールと合わせれば、その爽快さは天井知らずだ。モモはネパールの餃子なので、この組み合わせ、いわゆる“餃ビー”。日本人に定番のペアリングが、えもいわれぬ口福感をもたらす。そのままでも十分イケるが、チリ風味のトマトソースをつけると、なお進むこと間違いなし。

No image

バラエティ豊かなネパール酒。意外にもカトマンズの酒場で愛飲されているというそば焼酎のほか、ウイスキーのソーダ割りも定番だ

ほかにも鶏肉や羊肉の料理を揃えるが、中でも店長のプラバトさんのおすすめがタワマトンだ。

「干した羊を炭火焼きにします。マトンの旨味が凝縮されているため、ちびちび齧りながら、ネパール焼酎をあおる人も多いんです」

スパイスに加えてショウガやニンニクも効いて、噛むほどに滋味深い。食べ終える頃には、かなりの杯数の焼酎を空けてしまった。こちらではネパールの「バフン族」の料理を提供するそうで、比較的辛さは控えめ。ネパール料理初心者にも食べやすい味付けだろう。

No image

タワマトン(680円)。爽快なスパイスと、ネパールの醤油・ソヤソースが味の決め手だ

「ネパール居酒屋 MOMO」のモモ&ビール(ネパールアイス)

モモ(600円)はネパールの餃子。餡にはクミンやコリアンダーの効いたチキンキーマ、キャベツ、玉ネギが入る。水餃子のほかに、スープモモも。キレのある味わいのビール、ネパールアイス(600円)

◆ネパール流濁り酒と水牛料理の濃厚な味わい

No image

「カスタマンダップ」のバフチリ&パニプリ&ピロアール&チャン

一方、辛味も塩気もガツンと効いた料理を出すのが、大塚にある「カスタマンダップ」。

シェフのナレスさん曰く、「『ネワール族』は、とにかく祭り好き。そのたびに朝から酒のアテ、ご馳走を数十種類も仕込むため、自然と味付けが濃くなるのです」とのこと。その濃厚な料理が日本の酒飲みにも好評なのだ。

おすすめはネワール族でポピュラーな水牛料理。バフチリは甘辛ソース炒めで、口に入れた瞬間は玉ネギの甘味が印象的だ。臭みの少ない水牛の肉からは、身の甘味やコクが滲み出る。そしてチリやクミンなどスパイスの香味がピリリと。この複雑味にはネパールの濁り酒・チャンを合わせたい。

やかんを高く持ち上げて、テーブル上の杯にチャンを注ぐ店員さん。ナレスさん曰く「単なるパフォーマンスではなく、勢いよく入れることでチャンの粒子が細かく混ざり合う」のだとか。こぼさずに注ぐさまは、見事の一言だ。

No image

チャンの原料はシコクビエ、米、ムギ、トウモロコシで、まろやかな味わい

◆ネパールの国民的スナック・パニプリも必食

ネパールの国民的スナック・パニプリも必食の皿だ。外側の球状の皮は小麦の生地を薄く揚げたもので、中にはスパイス風味のマッシュポテトとグリンピースが入る。食べる際は頂の穴からネパールの梅・ラプシーの酸味が効いたスープを注ぐ。こちらはスパイシーなポテトフライといった趣で、抜群にビールに合う。

またピロアールはジャガイモのスパイシー煮込み。「この店でいちばん辛い料理」(ナレスさん)というから、“スパイス強者”なら挑戦したい一皿。もし舌が痺れたら、ビールで洗い流すのもいい。

仏教徒も多く、日本と共通点のあるネパール。杯を重ねれば、遠く5000km離れた異国がグッと身近に感じられることだろう。

「カスタマンダップ」のバフチリ&パニプリ&ピロアール&チャン

バフチリ(900円)は水牛の旨味とチリの辛み、玉ネギの甘味がくせになる一皿。パニプリ(580円)にラプシーのスープを注げば味が激変し、他で味わえない食感に。ピロアール(450円)&チャン(600円)

◆料理の味を決めるラプシーの酸味

No image

ネパールのラプシーは、日本の梅のような甘酸っぱい味わいの果実。加熱調理して白飯の付け合わせに、また加工品「ラプシー キャンディ」はネパールみやげとしても人気が高い。

調味料としても万能で、たとえば「カスタマンダップ」ではスープモモの風味付けに、またアチャール(漬物)もラプシーの酸味でマリネする。

ついスパイス使いに目が行くが、ラプシーの使い方も味の決め手なのだ。

<取材・文/岡野孝次 撮影/赤松洋太>

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加