
プロ初勝利の桐敷(中央右)は湯浅(中央左)から手荒い祝福を受ける(撮影・中田匡峻)
「阪神2-1巨人」(26日、甲子園球場)
阪神の桐敷拓馬投手が7回5安打1失点、10奪三振の力投でプロ初勝利をマークした。チームも今季2度目の6連勝で貯金「15」、2位・DeNAとは今季最大の5ゲーム差。独走態勢に入りつつある。
「とてもうれしいです。最高です」とお立ち台ではにかんだ桐敷。ぼくとつとしたイメージとは裏腹に、150キロ前後の力強いストレートを軸に、変化球も丁寧に低めに集めた。
「梅野さんと話をして初回から思い切り行く。それが結果的によかった」と立ち上がりから飛ばした。三回に坂本に先制の適時打を浴びたが、以降は走者を背負いながらも生還を許さなかった。
七回に2桁10個目の三振を奪うと、「祈るだけだった」と打線が奮起。森下の同点適時打、木浪の勝ち越し犠飛で試合をひっくり返し、初勝利の権利を手に代打を送られて降板した。
お立ち台でウイニングボールを手に「忘れられない1日になりました」と語った2年目左腕。村上、大竹に続く新星が強力な阪神投手陣に加わった。