真矢ミキ、役を通じて向き合う社会問題「もっと能動的になりたい」

真矢ミキ、役を通じて向き合う社会問題「もっと能動的になりたい」

  • ORICON NEWS
  • 更新日:2020/10/16
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オトナの土ドラ『さくらの親子丼』(毎週土曜 後11:40)に出演する真矢ミキ、新川優愛 (C)東海テレビ

女優の真矢ミキが主演する東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ『さくらの親子丼』(毎週土曜 後11:40)が10月17日よりスタートする。真矢が演じるのは行き場のない子どもたちに無償で親子丼を振る舞う“世話焼きおばさん”の九十九さくら。ヘビーな問題を抱えた子どもたちを、まるでさくらそのもののような親子丼の温かさで包み込む社会派ヒューマンドラマとしてシリーズも第3弾を迎えた。閉塞的になりがちなコロナ禍において子どもたちを取り囲む環境は一層、厳しい。そんな現実にも耳を傾けながら、「もっと能動的になりたい」と役を通じて真摯に社会問題と向き合う真矢の想いとは。

【写真】前作より親子丼を作るさくらさん

前作から舞台は虐待や育児放棄、親の失踪など様々な事情で家族と一緒に暮らすことができない子どもたちが、一時的に避難する場所である子どもシェルター『ハチドリの家』へ。今作では『第2ハチドリの家』でスタッフとして働くさくらが、父親から虐待を受けながら、その父を見捨てることができない少女、母親に殺されかけ九死に一生を得た少年。そして父親の虐待を裁判で訴えた幼い少女、次から次にやってくる子どもたちの傷に直面することに…。

「みなさまも、なぜこんなに児童虐待や子育て放棄のニュースがあるのかと思ってらっしゃると思います。コロナ禍において、今までと違う生活のなかでなにが大切なのか見えてきている。台本はもちろん現実としてもっと深く自分の思いも落とし込めるような気もします。今までのように受動的ではなく能動的でいたい。こういう社会で気になること、できることがあれば手を挙げていきたいという気持ちが高まっています」。

これまでのシリーズや朝の情報番組MCなどを経て、子どもたちに関する社会問題にも目を向けるようになったという真矢は、実際に子どもシェルターを訪れたことも。現在はそういった場所に行くことが難しいため「虐待や育児放棄する親のインタビューやデータとしてもらっているもの、いろんな視点から実際の目をつむりたくなる現実も観ています」とさまざまな角度からイメージを深めている。

そんな丁寧な役作りを重ねつつも、さくら役は“体当たり”だ。「私の経歴には合わないかもしれないですが、普段、役をいただくたびに、一つひとつの役に対して試行錯誤、あたふたしながら考えて演じているんです。でもこの役に関してはどうみえてもいい、どんな映り方をしてもいいと思うくらい、この役にぶつかってみたいという気持ちで演じています。ほかの役はある程度のポジショニングというものがあるけど、この役は生身で演じることが重要。私もここまで裸になってやる役は初めてです」と覚悟を決めている。

その熱い想いも実を結び、第3弾まで制作される人気シリーズに成長した。作品が支持される理由には「時代とあっているということではないでしょうか。平成から令和にかけ増えてる課題、日々、子どもに関する社会問題を何回聞いたことか。私は人気シリーズという認識はない。気付いたら第3弾までさせていただいていたという感覚です。そうやって声をあげていいんだ、自分を守ってくれる場所はあるんだと、目や耳で伝えていきたい」と使命感を明かす。

「実際に歩いていると、『さくらさん』として声をかけられる数が多いことに、驚きました。放送時間は深く、子どもの話としながらも、子どもや社会との向き合い方を描いているので視聴者には大人の方が多いと思っていたのですが小学校低学年の子に『さくらさんでしょ』と言われたり、お手紙をいただいたり、なんらかの影響があると思っています」。おせっかいだとウザがられながらも、その手を離さないさくらの姿は確実にお茶の間に届いている。

「こういうテーマを扱ったお芝居をすることはあっても普段は全く子どもとは関係のない仕事をしている私を含め、このドラマをやっている最中でも終わったあとでも、どちらでもいいのですが、自分ができることはなにか、別になにか携われることができないのか。そういったことを投げかけられたら。私も考えながらドラマから入らせていただいている気がします。この問題についてもっと能動的になりたいと思います」。そんな強い意志を胸に秘めながら、撮影に奮闘する日々を送っている。

「今作ではさくらが初めて法廷にも行きます。さくらというこの役は、自分の息子を亡くし、その息子への想う心だけでどこまでも走れたんです。だけど、こういった社会が直面している児童虐待という大海原に出てしまうと、心で走れた人ほど、迷うのではないかと思います。正義感だけでは走れない。あたたかささえ、“ウザい”みたいな、さくらには、時代と逆行したウザさがあるのかもしれないけど、それでもいい、守らせてくれ、みたいな想いを伝えたいです。痛い想いもしながら進みたいと思います」。

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