新型ノア&ヴォクシー、買うならどのグレード?

新型ノア&ヴォクシー、買うならどのグレード?

  • 東洋経済オンライン
  • 更新日:2022/05/14
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2022年1月13日にフルモデルチェンジを発表した新型ノア&ヴォクシー(写真:トヨタ自動車)

今年1月にフルモデルチェンジを果たし、4代目に進化したトヨタの大人気ミニバンである「ノア」と「ヴォクシー」。トヨタディーラーで全車種取り扱いがスタートしたこともあってか、先代まで存在していた「エスクァイア」は消滅してしまったが、ノアとヴォクシーはそれぞれ生き残ることとなった。

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発表するや否や注文が殺到し、昨今の世界情勢なども相まって、すでに納期が1年以上というグレードも存在しているほどの人気車種となっているのはさすがといったところ。

では、そんな人気沸騰のノアとヴォクシー、購入するならどんな仕様を選べばいいのだろうか?

ノアとヴォクシーどちらを選ぶ?

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新型ノアのリアビュー(写真:トヨタ自動車)

そんなノアとヴォクシーだが、前述したようにどちらも同じディーラーで販売ができるようになったことで、ノアとヴォクシーどちらを選べばいいかで悩む人もいるかもしれない。以前であればノアはカローラ店、ヴォクシーはネッツ店のような違いもあり、必然的に付き合いのある店舗や近くの店舗で購入する場合、どちらかに限定された。それが取扱店舗の垣根がなくなり、ユーザーにとっては選択肢が増えたわけだ。

ただ、ノアとヴォクシーは、新型でも兄弟車という関係性に変わりはなく、基本的なプラットフォームやパワートレイン、ボディサイズにいたるまで両車は共通となっている。では、なにが違っているのかというと、それは内外装のデザインとグレード展開だ。

ノアのほうは、どちらかというと従来型を踏襲したスタンダードなデザインとなっており、グレードも従来型と同様にエアロ系のグレードと標準系のグレードが用意されている。

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新型ヴォクシーのリアビュー(写真:トヨタ自動車)

一方のヴォクシーは、先代よりも先鋭的なデザインを纏っており、グレードもエアロ系のみで標準系のグレードは用意されていないという点が大きな違いとなる。

同等グレードで比較すると、より凝ったデザインを採用しているヴォクシーのほうが5万~7万円高くなっており、ノアの非エアロ系グレードであればさらに7万~8万円安くなるので、価格重視であれば、ノアのほうが買い得となるだろう。

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新型ノアで設定されているレッドマイカメタリック(写真:トヨタ自動車)

また、ボディカラーと内装色のラインナップにも違いがあり、ヴォクシーには今流行のソリッドグレー調の「マッシブグレー」が設定される一方で、ノアにはミニバンでは珍しい「レッドマイカメタリック」と落ち着いた雰囲気の「スティールブロンドメタリック」が専用色として用意される。

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ノアで設定されているフロマージュの内装色(写真:トヨタ自動車)

内装は、ヴォクシーがブラック系のみとなるのに対し、ノアの非エアロ系ではブラックのほかブラウン(Xグレード)とフロマージュ(Gグレード)を選ぶことができるという点も小さくない違いと言えそうだ。

そのため予算重視であればノアを、そうでなければ個々のデザインや色の好みで選択して問題ないだろう。

ガソリンモデルにするか、ハイブリッドモデルにするか

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ノア&ヴォクシーのハイブリッドシステム(写真:トヨタ自動車)

続いて悩ましいのがパワートレイン。今回も1.8Lのハイブリッドと2Lのガソリンという排気量は不変だが、ガソリンエンジンはダイナミックフォースエンジンへと置き換えられている。また、先代ではガソリンモデルにしか設定のなかった4WDが、ハイブリッドモデルにも設定(E-Four)されたため、降雪地帯のユーザーでも選択の幅が広がったと言えるだろう。ガソリンとハイブリッドの価格差は、グレードによるが35万円~40万2000円となっており、従来モデルよりもその価格差は小さくなっている。

カタログ燃費の差で見てみると、ハイブリッドが22.0~23.4km/L、ガソリンが14.3~15.1km/Lとなっており、最良値同士で比較すると、年間1万km走行、ガソリン単価が160円として年間の燃料代は3万5000円ほどハイブリッドが安くなる。そのため、走行距離や保有期間が長くなればなるほど、車両価格の差を縮めることができるので、中長期的な運用を考えてチョイスしたいところ。恐らく下取価格もハイブリッドのほうが好条件となる可能性が高いという点も考慮していくべきだ。

グレードはどれを選ぶ?

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上級グレードのノアZグレード(ハイブリッド車)(写真:トヨタ自動車)

グレード体系は複雑に見えてじつはシンプルで、上級グレードの「Z」、中間グレードの「G」、エントリーグレードの「X」の3つが基本で、エアロ系のグレードには頭に「S-」が付き、エントリーグレードの「X」には設定されない。また、ヴォクシーには非エアロ系グレードが用意されないため、「S-Z」と「S-G」の2グレード展開となり、必然的にエアロ系グレードが設定されない「X」はノアのみに用意されるグレードとなる。

基本的にエアロ系と非エアロ系の違いは外装(ホイール含む)のみに限定されているので、ここは個人の好き嫌いで選んでしまって問題ない。価格差は7万~8万円なので、エアロ系の外観が好みの人にとっては買い得感が高いと言えそうだ。

8人乗りを選ぶなら必然的に「G」or「X」グレード

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8人乗りのインテリア(写真:トヨタ自動車)

では「Z」系、「G」系、「X」の3グレードの中でどれを選ぶかという問題だが、まず乗車人数が「Z」系が7人のみ、そのほかのグレードは7人と8人を選ぶことができる。そのため、どうしても8人乗車でないとNGという人は「Z」系グレードは候補から外れることになるだろう。

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スマホ連動機能が便利なディスプレイオーディオ(写真:トヨタ自動車)

もっともベーシックな「X」では、ブラインドスポットモニターや駐車・走行支援の「トヨタチームメイト」、10.5インチのディスプレイオーディオといったメーカーオプションが選択不可となり、電動スライドドアやディスプレイオーディオもオプション設定となってしまう。

しかし、先進安全装備などは当然ながら標準装備となり、ハイブリッドモデルで305万円~、ガソリンモデルで267万円~という価格は正直魅力的。そこまでの装備はいらないけれど、安全なミニバンがほしいという人には意外とオススメできるグレードだ。

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スライドドアのほか、ロングアシストグリップやユニバーサルステップなど、お子さんやお年寄りでも安心な装備も設定(写真:トヨタ自動車)

一方「Z」系と「G」系の違いは、「Z」系は両側電動スライドドアが標準となり、バックドアのイージークローザーが備わる(「G」系には設定なし)点や、ハイブリッドモデルではAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが標準装備となるなど、素の状態ではそこまで大きな違いはない。

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ゆとりのある室内(写真:トヨタ自動車)

ただし、プロジェクター式LEDヘッドランプやリモート機能付きのアドバンストパーク(自動駐車機能)、12スピーカーの10.5インチディスプレイオーディオ(「G」系は4スピーカー)に加え、ハンズフリーデュアルパワースライドドアやパワーバックドア、シートヒーター&オットマン付きの2列目キャプテンシートなどを含む「快適利便パッケージ(High)」といった数々のメーカーオプションを選ぶことができるのは「Z」系のみとなるため、さまざまなオプションを装着したい人は必然的に「Z」系一択となるので注意が必要だ。

メーカーオプションはどれを選ぶ?

新型ノア&ヴォクシーのメーカーオプションは単体で選べるものが少なく、セットオプションで高額となるものが多いため、どれを選ぶか悩ましいところだ。

その中でもオススメしたいのは、ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト、パーキングサポートブレーキ、アドバンストドライブ(渋滞時支援)、緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシストがセットとなったパッケージオプションだ。

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フロントクロストラフィックアラートのイメージ(写真:トヨタ自動車)

これは13万4200円とそれなりの価格がするが、死角などが影響する危険をカバーしてくれるブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ、フロントクロストラフィックアラートに加え、歩行者や自転車、2輪車、車両へ衝突する可能性が高く、回避スペースがあると判断した場合にシステムがブレーキと操舵を行ってくれる緊急時操舵支援、渋滞時に一定の条件を満たすとハンズオフ走行ができるアドバンストドライブ(渋滞時支援)と多くの先進・安全装備がプラスとなるため、コストパフォーマンスに優れたパッケージオプションと言えるだろう。

また「G」系ではナノイーX、ハンズフリーデュアルパワースライドドア、パワーバックドア、ステアリングヒーター、2列目キャプテンシートにシートヒーター、オットマンなどがセットでプラスされる「快適利便パッケージ(High)」(12万6500円~15万1800円)、「X」系ではナノイーX、ハンズフリーデュアルパワースライドドア、左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リアオートエアコン、フロントシートヒーター、独立型センターコンソールボックスなどがセットでプラスされる「快適利便パッケージ(Mid)」(17万2700円~17万8200円)が用意されており、こちらは名前のとおり快適性と利便性を大きく上げてくれるものだけに、できれば選択したいところ。

そのほかでは10.5インチと大画面となるディスプレイオーディオ(標準は8インチ、Xグレードは非装着)も選びたいところだが、価格が17万6000円~30万2500円と高額となるため悩ましい。

オプション選びの見極めが重要なモデル

このように新型ノア&ヴォクシーは、スタート価格こそ比較的安価で標準装備も充実しているものの、さらに上を目指してオプションを選んでいくとそれなりの価格になってしまうという設定となっている。

そのため、安価に抑ええたいのであれば、エントリーグレードにオプション設定なしというシンプルなチョイスでもそこまで不満が出ることはないだろう。一方、最新技術をフルに体感したいというのであれば、上級グレードにオプションを盛りだくさんというのも選択肢のひとつ。どこまでの装備が必要なのかを見極めるのが大切と言えそうだ。

(小鮒 康一:フリー(ライ)ター)

小鮒 康一

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