若さを保つために10代の息子の血液を自分に輸血する父親

若さを保つために10代の息子の血液を自分に輸血する父親

  • カラパイア
  • 更新日:2023/05/26
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永遠の若さに執着する億万長者が、17歳の息子の血を自分自身に輸血している。吸血鬼伝説のモデルになった血の伯爵夫人「、エリザベート・バートリー」もびっくりだろう。

アメリカのIT起業家で45歳の大富豪、ブライアン・ジョンソンさんは、この奇妙な輸血方法で、老化の進行を遅らせようとしているのだ。

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Will My Son’s Blood Make Me Younger?

若さを維持するために大金をつぎ込む大富豪

アメリカのIT起業家でベンチャーキャピタリストの大物、ブライアン・ジョンソンさんは、若さを取り戻すための治療に、年間数百万ポンド(数億円)を注ぎ込んでいることが知られている。

これまで、ブライアンさんは、健康な匿名のドナーから輸血を受けていた。もちろんドナーは、理想的なBMIをもち、病気ではないことは慎重に確認済みだ。

自分の父親も引き入れ親子3世代で血液交換

現在は、そのやり方がもっとエスカレートしている。ブライアンさんは、自分の17歳の息子、タルメージさんから、血をもらうという思い切ったことをやり始めたのだ。

ドナーは、1リットルの血を抜かれ、それはハイテク機械を通して血漿、赤血球、白血球、血小板にそれぞれ分けられ、最終的に血漿がブライアンの静脈に注射される。

ブライアンは、自分の古い血液を修復・再生すれば、見た目と気分が若返ると期待している。

ブライアンはまた、自分の父親である70歳のリチャードさんを引き入れ、三世代にわたる血液の交換に参加させた。

吸血鬼的儀式で3世代が1つに

先月、3人はテキサス州にある医療スパ、リサージェンス・ウェルネスを訪れた。そこでタルメージさんの血液の5分の1に当たる1リットルが採取された。

ブライアンさんも、自分の血液1リットルを父のリチャードさんに提供したが、タルメージさんは誰からも血液はもらっていない。

3児の父であるブライアンさんは、インスタグラムに息子とふたり上半身裸で、血液の入ったバイアルを持っている写真を投稿して、この奇妙な吸血鬼儀式のことを公開した。

息子、父、そしてわたしは、世界初の多世代血漿交換を完了した。心はそれぞれだが、生物学によって今はひとつになった

人生をかけた壮大なるアンチエイジング実験

こうした輸血治療だけでなく、ブライアンさんは厳格な日課を守っていて、これによって、37歳の心臓、28歳の肌、18歳の肺活量を得られていると主張する。

現在、ブライアンさんは、30人以上の医師と再生医療の専門家から成るチームを抱えていて、体を若返らせるための厳しい日常生活を管理している。

ブライアンさんは語る。「わたしのやっていることは、極端すぎるように思えるかもしれないが、体が壊れ、衰えていくのは避けられないことではないのを証明しようとしているのです」

ブライアンさんはは、自分の78の主要な臓器すべてを、10代後半のときと同じように機能させることを目指している。

ブライアンさんは、朝5時に起床し、24種類のサプリメントを摂取し、1時間運動して、クレアチンとコラーゲンペプチドが入った青汁を飲んでいるのだそうだ。

サプリには、メトホルミン(糖尿病治療薬)、ウコン、亜鉛、脳の健康のための少量のリチウムが含まれている。

ブライアンさんお抱えの健康チームを率いる、オリバー・ゾルマン医師は、人間の臓器の医療年齢を25%減らすことができることを証明するのが目的だと言う。

「若返りのドクター」と呼ばれる29歳のゾルマン医師は、「年齢が45歳なのに、あらゆる臓器が35歳の人は、どこにもいません」と言う。

「最終的にブライアンさんが、臨床的、統計的に若返ったことを証明できれば、その影響ははかり知れません。それはこうした介入をすることで若さが実現したという、遺伝学的に可能な範囲を超える影響力になるはずです」

人間が若者の血液輸血で若返るかどうかは証明されていない

しかし、若い血液を取り入れれば若返るかどうかの結果は、まだ証明されておらず、医療専門家は推奨していない。

2019年、米国食品医薬品局は、ヒトにおける加齢関連やその他の疾患に対して、臨床的な利点はなにも証明されていないと指摘し、若いドナーの血漿を体内に取り入れるようなことはやめるように警告している。

References:Youth-Obsessed Tech Mogul Now Swapping Blood With His Teenage Son/I’m injecting myself with the blood of my teenage son to keep me young - I’m on a mission to never get old | The Sun/ written by konohazuku / edited by /parumo

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