
女優の広瀬すず(23)、多部未華子(33)、俳優の松坂桃李(33)らが13日、都内で行われた映画「流浪の月」の初日舞台挨拶に登壇した。
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆう氏の同名小説を原作に、李相日氏が監督&脚本を務めた。10歳の時に誘拐事件の“被害女児”となった家内更紗(広瀬)と、その事件の“加害者”とされた当時19歳の佐伯文(松坂)が、誰にも打ち明けられない秘密をそれぞれ抱えたまま15年後に再会する物語。
広瀬は「作っている最中は、(観客に)どういう風に伝わるのかよりも、更紗として生きることに本当必死過ぎた。どういう風に映画が届くのか、ここ最近の中でも特別に強くドキドキと楽しみと、ちょっとした緊張感を感じます」と現在の心境を語った。
役作りのためにかなり体重を落として撮影に挑んだ松坂は、「今までにないくらい役や作品との向き合いやアプローチを、じっくり時間をかけてやらせてもらえた。“ここまでやってもまだ終わりがない感じ”を初めて体験した。この仕事を続けていく上でとても大切なものを教えてもらった」と感謝した。
文の恋人役だった多部は、監督から松坂に触っているように言われていたという。「撮影の空き時間にずっと触らせていただいていた。ウエストがゾッとするぐらい細くて、(松坂が)“いろんな思いで今ここに立っているんだな”と触りながら感じていた。自分も頑張らないといけないと思わわせてくれるお人柄と体型でした」と“恋人”松坂について明かして笑いを誘った。