広瀬アリスさん「おいしく食べてニコニコしてる方が幸せ」 14日配信開始「失恋めし」

広瀬アリスさん「おいしく食べてニコニコしてる方が幸せ」 14日配信開始「失恋めし」

  • 朝日新聞telling,
  • 更新日:2022/01/15
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失恋についての連載を地方紙に描く漫画家がネタを探すドラマ「失恋めし」。14日から、Amazon Prime Videoで独占配信されています。主人公の漫画家・キミマルミキを演じるのは広瀬アリスさん(27)です。食べるシーンが多かったという撮影中のエピソードや、ドラマの見どころなどを広瀬さんに聞きました。

感情移入しないようにしてた

――“失恋した時に、元気をくれた味”をテーマに漫画を描く主人公・キミマルミキが、ネタになる“失恋”を探しながら、自身の恋心にも気づくというストーリーです。

広瀬アリスさん: 脚本を読んでまず印象的だったのが、セリフのテンポのよさ。登場人物が少なくて、そこで繰り広げられる会話がすごく面白いんです。
ドラマでは“佐藤”って名字がたくさん出てきます。だから、「1号」「2号」「3号」と呼ばれているのですが、文字で見ただけでは全然理解できなくて……。「こりゃ、やってみなきゃわからないな」となりました。一人ひとりのキャラクターや衣装も個性的で、世界観が好きです。

出てくる失恋にも、いろんな形があり、ワンパターンじゃないから飽きないんです。

できあがった映像は、とにかくご飯がおいしそうで(笑)。失恋ってすごく悲しいことかもしれないけど、ちっちゃい出来事のように思えてしまう。ご飯のおかげで吹っ切れるし、前向きにさせてくれるお話です。

――毎話、別のゲストが出演します。気を付けていたことはありましたか?

広瀬: それぞれのお芝居に、引っ張られないように意識していました。
中には3人の女性が同じ男性に対して同時に失恋する話があって、その話では圧がすごいんです(笑)。思いの強さに私まで引っ張られちゃいそうなくらい。

私が演じるキミマル先生は失恋話を趣味で聞いているわけではなく、漫画を描くための取材なんです。共感することもなく、すごく客観的に色んな失恋話を聞いています。だから私もなるべく感情移入しないようにしていました。

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――監督は、女性の気持ちを描くのが得意な大九明子さんでした。撮影はいかがでしたか?

広瀬: 感情の微妙な変化を、すごく大事にしてくださいました。
パッと撮り終わる時もあれば、長回しをする時もあって。女の子って急に何か思い出して、悲しい気持ちになったり、不安になったりする時があると思うんです。そういう感情の動きを上手に捉えてくれたので、役に対する私の愛情もどんどん湧いてきました。

自然体を本当に大事にしてくださったように思います。演技ではなく素で道を間違えたシーンがあったのですが、「それも使いましょう」って。花屋を出て行く時に、ドアにぶつかって「痛っ」って言ったり、焼き鳥の串をなぜか縦に口に入れて食べていたり……。全部、私が自然とやってしまったことなのですが、「面白いから」とそのまま使ってくださいました。

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――キミマルを演じるうえで、監督とはどのような話をしましたか?

広瀬: 役作りについて、しっかり話し合いをしたというより、その時々で必要なことをお話ししました。セリフの言い回しや“間”について細かく教えていただくことも。
第1話では、むぎちゃん(門脇麦)演じるサバ子と失恋トークをガッツリしました。重かったけど、今思えば、あの撮影が最初でよかったかもしれません。失恋を知っていくシーンで、「この空気を掴めば、あとはできる」って感じたので。

撮影期間中はしっかり太ったけど…

――1カ月余りの撮影を振り返っていかがですか。
広瀬: みなさん個性的だったので楽しかったです。撮影では色んな方とご飯を食べて、失恋話を聞いて、漫画を描いてと本当に盛りだくさん。毎日がとても濃かったですね。

今回の現場は天候にあまり恵まれなかったんです。いきなり豪雨に襲われて、「えっ、今日雨だっけ!?」となることが何度も。「急いで撮るぞー!」って追われてばかりでした。

――印象的だったのは?

広瀬: 深川麻衣さんとの共演です。お会いするのは初めてだったし、ご一緒したのは1日半くらいだったのですが、空気感がとても好きでした。横並びでご飯を食べながら喋るシーンがあって、すごく心地よかった。出身が同じ静岡県で、現場では地元の話で盛り上がりました。

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――出てくるお店は実在するそうですね。

広瀬: すべて実際にあるお店で、全部めちゃくちゃおいしかったです。撮影で料理を持って来てくれる店員さんも、そのお店で実際に働いている方々。みなさん、すごく緊張されていました。

個人的に一番印象に残っているのは焼小籠包。現場でもいっぱい食べましたが、持って帰って家でも食べて……。後日また機会があったので、それも持って帰りました。撮影期間中、しっかり太りましたね(笑)。

でも、「もういいや」って思って。おいしく食べてニコニコしてる方が私、幸せだなって。

悲しいのにご飯はおいしい。自然と泣けた

――食べ方の研究はされましたか?
広瀬: こんなに毎日、色んなものを食べたのは初めてかもしれないです。
以前から「飯テロ」とか「友達いないから家でご飯作ります」みたいな動画ばっかり見ていたんですよ。「この食べ方好きだな」とか考えながら。口元に何もつかないような食べ方が好きなので、大きめに口を開けてみるとかはしました。でも、そんなに強くは意識してないです。
監督からは、クランクイン前に「おいしく食べてください」と言われていたので、とにかく味わって食べました。

――食べながら泣くシーンもありました。

広瀬: すごく悲しいのに、ご飯はおいしい。そのおいしさや温かさのせいで色々思い出しちゃって……。「なんでこんなにもおいしいんだよ、こんなに辛いのに。あーあ!」っていう感覚。そしたら食べながら泣くことも自然とできました。

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――ドラマに込めた思いを改めて聞かせてください。

広瀬: 年末って嫌な気持ちがたまりがちですが、年が明けると「気持ち新たにまた頑張ろう」って思えますよね。そんなタイミングの「心の浄化」になるんじゃないかな、と。

失恋したばかりで傷心していたり、しんどい状況が続いていたりしている方には、ぜひ見てもらいたいです。人生が大きく変わるってことはないかもしれないけど、「明日もまた頑張れそうだな」って、背中を押してくれるような、心が温かくなるドラマ。

“失恋”っていうとすごくネガティブなイメージがあるかもしれませんが、全然“陰”なお話ではありません。夜にお酒でも飲みながら、楽しんでいただけたら嬉しいです。

文・奥 令 写真・齋藤大輔

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