
さあ、面白科学実験の時間だよ!用意するのはサラダ油と透明のガラス製のグラス、更にそれを入れるための大き目のガラス製の入れ物だ。
ガラスの入れ物にグラスを入れてサラダ油を注ぐと、あら不思議!
そこにあったはずのグラスが消えてなくなる。これは光の屈折によるものなんだけど、人間の目ではグラスを認識することができなくなるんだ。
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サラダ油でグラスを消す実験
ガラス製の入れ物と、同じくガラス製のグラス、そしてサラダ油を用意しよう。ガラスの入れ物にグラスを入れて、まずはグラスの中にサラダ油を注いでいく。

するとあら不思議。最初はグラスが見えていたのに、グラスからサラダ油があふれ出て来ると、その部分のグラスが消えて見える。

全部注ぐと全く見えなくなるよ!

実はこれ、光の屈折率によるものなんだ。
IT'S SCIENCE!
The Case Of The Missing Glass
This is a cool experiment demonstrating the odd qualities of light refraction.
Refraction is the bending of light (which also happens w/ sound, water & other waves) as it passes from one transparent substance into another. #science pic.twitter.com/sbBOHNNYpT
— Neil Lowenthal (@NeilLowenthal1)
April 8, 2022
from Twitter
なぜグラスは見えなくなるの?
屈折とは、屈折率の異なる二つの媒質の境界面に光、電波、音波などの波動が入射して第2媒質に進むとき、進行方向が変わる現象のことだ。
物体によって屈折率が異なっている。
サラダ油とガラスの屈折率はほぼ同じなので、油からガラスに光が差し込んだ時に起こる屈折の角度がとても小さく、光がほとんど屈折しない。
その結果、サラダ油の中では人間の目にはガラスが認識できなくなる。油につかった部分のグラスが見えにくくなるのはこのためなんだ。
私たちが透明なものを見分けているのは、光の屈折率の違いを見ているということになる。
ということは、屈折率が違えば、完全に透明な物でも見ることができる。例えば、道路などで立ち上る陽炎(かげろう)などは、そのひとつの例だという。
逆に「ベンタブラックのような超黒素材」が、ブラックホールのように見えるのは、光を99%以上も吸収してしまうからってことだね。
ガラスによっても屈折率に違いがあるので、最もよく消えて見えるガラスを探すのも楽しそうだね。
written byparumo
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パルモ