<試写室>あの設定ね。はいはい...って『個人差あります』を見くびらないで!

  • フジテレビュー!!
  • 更新日:2022/08/05

思ってた以上に………、面白いッ!!!!!!

お前の“思ってた”なんて知らんし、何よりのっけから、とてつもなく失礼な感想から始まってしまいました…が、今、僕…数分前に見終えた…僕…大変、興奮しております!!大変、興奮しております!!!(なぜ二回言う)

面白いドラマに出会ったときのあの感覚…(どの感覚?)今、僕、あの感覚を、とてつもなく感じております!!!…うん、で、どんくらい、僕、興奮しているのかというと、集中力に欠けるといってもいい会社の片隅で、こっそり見てたはずなのに、後半の展開にゾクゾクし過ぎて、ニヤニヤしちゃった(恥ずかしい♡)…というのを手始めに、見終わった瞬間、速攻、会社の人に「面白かったすよ!!」と報告した、その流れで…うぷぷぷぷ♡

っというわけで、ここまでの、「ドラマを見終えた僕の行動」なんてクソどうでもいいのです。この『個人差あります』の、何が、僕を興奮!させたのか!?というと、ストーリーもキャストも演出も、全部僕の想像を裏切ってくる!…そして、きっと、これから見るであろう、みなさんの想像も裏切ってくる!!と確信できるから。なのです!!(※というわけで、ここまでの、僕の興奮で「見たい!」と思った、奇特な方は、この後の「試写室」、読まない方が絶対面白いです!間違いないです!!まっさらな気持ちのまま、8月6日土曜日、23時40分をお迎えください!!)

さて、気を取り直して、このドラマ。とある商品企画部で働くサラリーマン(白洲迅)と、“一発屋”で行き詰っている小説家(新川優愛)の夫婦が、ある日突然、夫が“異性化”=女性(夏菜)になってしまって、さぁ大変!!という、ストーリー。

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そこのあなた!全部裏切ってきますので、ご安心ください!!

…なんだけれど、はい、みなさん。このあらすじで想像した「はいはい、そういう感じね…。あの感じね…。」「これまで何度見てきたかしれない、あの設定ね…。はいはい。」って、高をくくった、そこのあなた!!全部裏切ってきますので、ご安心ください!!『個人差あります』を、それだけで見限らないでください!見くびらないでください!!

まず、この“男女逆転”という設定(このドラマは“異性化”なので、厳密には“男女逆転”ではないのだけれど)。僕みたいな90年代ドラマで育った方なら、観月ありさ×いしだ壱成『放課後』でしょうし(このドラマも今作と同じ共同テレビ制作!FODにあるよ!サントラがゴージャス!)、散々この設定が擦(こす)られ擦られ、擦られまくった末、そっからの超変化球、“刑事と殺人鬼”をミックスさせてヒットしたのが昨年のTBS、綾瀬はるか×高橋一生の『天国と地獄〜サイコな2人〜』でしょう。だけど、王道の『放課後』にも、超変化球の『天国と地獄』にもなかった、このドラマらしさ、新しさがあるのです。それは…、なんと…、“超丁寧”!!ってこと(なんじゃそら)。

ある日突然夫が倒れて、命が危ないらしくて、ようやく目覚めた!と思ったら、女性になってた=“異性化”していた!!という、どう解釈したって、ファンタジー、SF的な設定…つまり、いってしまえば“超変な設定”であるにも関わらず、このドラマ、それなのにとてつもなく“超丁寧”に描写していくのです。

うん。どんくらい“超丁寧”か?っていうと。僕、見終わったあと、“異性化”って、ググったくらい超丁寧。公式のあらすじに「このドラマは、突然性別が変わる架空の設定、“異性化”を切り口に…」って確認して、「え?これ、架空なの?!」って驚愕したくらい超丁寧。絶対に、どうしたってありえない設定なはずなのに、「え?マジでこんな“異性化”ってあるの??」って、まんまとドラマに騙されちゃった…。没頭してた…。そのくらいリアルに、超絶丁寧に描写されているのです。

で、それは、役者さんのどこまでも抑えた演技だったり、ファンタジックなフィルターをまったくかけない映像演出だったり、煽(あお)らない音楽のかけ方だったり、視聴者にその設定を“本当に存在する”と思わせるエピソード、ディテールの積み重ねだったり…と、とにかく何もかもさりげなく、淡々と、だけど、ジワジワとドラマチックに仕上げているのです。

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うん、だけど、こんなに抽象的に伝えても何も伝わらないと思うので、一個だけ具体的に言っちゃうと…。これまでの“男女逆転”ドラマって、逆転したあと、なぜか、有無を言わさず周囲にバレないようにする…じゃないですか。その、バレたら大変!のスリルを楽しむじゃないですか。だけどこのドラマ、夫が女になっちゃった!=異性化しちゃった!にも関わらず、「家族や会社にどう説明しよう…」ってなことになっちゃうんですよ。

だもんで、これまで何度見てきたか知れない“男女逆転”に慣れきっちゃってる僕は、それがあまりにも意外過ぎて、だけど、それこそリアルだよね…と納得して、だからこそドラマに没頭してしまった…そういうわけ。そういう、“超丁寧”が、このドラマ全体を覆っているのです…。

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夏ドラマのダークホース、『個人差あります』で間違いなしです!(褒めてます!!)

余談ですが、このドラマ。『世にも奇妙な物語』を制作してる共同テレビが作ってんだけど、こんな設定、THE“世にも”だし、ああいうファンタジーな雰囲気、世界観でやっとけば間違いないじゃないですか。だけど、あの“世にも”、があるからこその別アプローチで、“世にも”を経たからこその、この『個人差あります』に違いありません(たぶん)。その辺の“作り方”にも注目するとより深みが増す…かも?

で、なんやかんや、ここまで僕、意外性のある“男女逆転”ドラマを超丁寧に作ってみました…みたいな、煽り方、してしまいましたが、決してそうではないのです(どないやねん!)。今、ようやく議論が進みはじめた“ジェンダー”の問題や“多様性”を描くため…に、“男女逆転”…このドラマでいうと“異性化”を用いているのです。そう!今!!今を描くための、“異性化”なのです。

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“男女”だったときはうまくいかなかった夫婦関係が、夫が女性化したことで好転し始めたり、“男同士”だったときはなんとも思わなかった何気ない行動が女性になったことでまったく違う感情が芽生えたり…。また、女性化してしまった元男性に、女性へするようなセクハラをした場合、それは果たしてセクハラか?(ややこしい)それを受けた本人は何ともなくても、周りは?などなど、前半で描かれていた細かなエピソードの数々がフックとなって、後半、ジワジワと迫ってくるかのように、ドラマチックが襲ってきて、その中で、“ジェンダー”について、“多様性”について、自然と考えさせてくれる…。とってもとっても深い…だけど、面白い!そんなドラマになっています。

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第1話は特にラストが衝撃!!なんだけどこのドラマらしいとてつもなく繊細な描写…、でありながらも、次回予告で見せた、往年の“キュン”まで予感させる、ドラマチック展開…。あぁ、もう!!この夏ドラマのダークホース、『個人差あります』で、間違いなしです!!(え?褒めてる?ダークホースって褒めてる??褒めてるよね?!?褒めてます!!!)

大石 庸平

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