
TeNYテレビ新潟
こちらが新潟三越跡地の“未来図”です。百貨店の明かりが消えた古町地区にかつての“にぎわい”を取り戻したい…三越跡には期間限定の新たな「交流スペース」も誕生しました。
地上37階、高さ150メートル。三越跡に建設される複合型ビルの完成予想図です。
6階までには商業施設やオフィス。そして温浴施設、7階から最上階まで分譲住宅などが入ります。
“未来の古町”に街の人は…
〈街の人〉
「すご~い、この辺やばくない。全然ちがう」
「服屋さん来てほしい。あと個人的にコスメとかの専門店があったらうれしい」
「木の部分がおしゃれです」
「新潟市の象徴的な施設になったら人も来ると思います」
「すごく心が癒される感じだから早くできてほしい。私が生きている間に(笑いながら)」
“完成予想図”が発表された9月15日。その三越跡では…
「それでは“み~つ”スタートです」
「この場所ににぎわいを取り戻したい」…そんなメンバーが集まり、「み~つ」プロジェクトがスタートしました。
毎週木曜から日曜に廃バスを活用した休憩スペースや日替わりカフェなどがオープンします。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「新しい古町の顔が見たいというか。人の興味の中心がいつもここにあったらいい」
プロジェクトメンバーの金澤李花子さん。中学・高校時代を新潟で過ごし、古町は大好きな場所でした。
しかし…
2020年3月、老舗デパート「新潟三越」が閉店。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「三越は母親と一緒によく買い物に来たり地下のスーパーについていったりとかしていたので、なくなるなんて全然想定していなかったというか、だいぶショックだった。自分の場所としてここを考えたいというのがあったので」
どうすればにぎわいを取り戻せるのか…
プロジェクトの内容や街のデザインについてメンバーと知恵を絞ってきました。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「ネットで物を買えるとかってなっても、場所の大事さはどの世代でも必要かなと居場所になるというのは大事なことだと思う。誰もまだ見ぬ古町のこれからを考えてみませんかとか一緒に想像してみませんかという場所になったらいいと思っているので」
「み~つ」プロジェクトスタートの日。
あわただしく走り回る金澤さんの姿がありました。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「ちょっといま電気がつかないトラブルに見舞われています」
エアコンの稼働でブレーカーが落ちましたが、無事にオープン…
木曜から日曜まで開く「み~つカフェ」に加え、週替わりで希望者が出店できるスペースもあります。
先週末には人気の弁当店やビールとコーヒーの店さらに古町の老舗和菓子店が店を出しました。
〈訪れた人〉
「ちょっと休憩したい場所がだんだん減ってきていたので、またこうして(休む場所が)できると外に出る機会も増えてくるのでありがたい」
また廃バスを活用した休憩スペースでは金澤さんがグッズ販売や観光案内をしています。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「イスとテーブルがあってここでパソコン作業をしたり、なんならここでお弁当を開いて食べてもらってもいいですし」
〈訪れた人〉
「いろいろな年齢層の人が集まっているのが見られたので、いい場所になるといい」
金澤さん…ここが市民の憩いの場所となることを願っています。
【「み~つ」プロジェクト 金澤李花子さん】
「ここが古町の今後を考えるきっかけになる場所になったらいいなと思って。イスとテーブルがあるだけで人がそこで立ち止まって休憩したり隣に座った人とお話ししてたりみたいな。何かしたいという方の声を聞いて実現していけたらいいと思っています」
三越跡で始まった交流の拠点…
歴史の息づく古町に新たな出会いが待っているかもしれません。