山梨県立美術館メタバースプロジェクトの一環として“たかくらかずき『大BUDDHA VERSE』展”が仮想空間にて公開決定

山梨県立美術館メタバースプロジェクトの一環として“たかくらかずき『大BUDDHA VERSE』展”が仮想空間にて公開決定

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  • 更新日:2022/11/25
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山梨県による新たに策定中の山梨県立美術館ビジョンに関連する先行的・実証的な取り組みとして、山梨県立美術館におけるメタバース活用プロジェクトが開始。令和5年2月末には、美術図書室を改装した体験コーナー整備のほか、県出身の現代美術作家・たかくらかずきの新制作作品展示、作家と協働した教育普及イベント実施など、本格稼働を予定している。

たかくらかずきの作品を展示した仮想空間が一般公開

本プロジェクトの始動にあたり、作家・本プロジェクトの紹介を企図したプレオープンとして、たかくら氏のこれまでに制作した作品を展示した仮想空間が11月30日(水)から一般公開されることに。本展は、近年たかくら氏が展開する作品シリーズ『NFT BUDDHA』と『YOKAIDO』により構成。両シリーズともに、NFTアートによるキャラクターシリーズを発端として、物質性を伴う現代美術作品、3D彫刻、映像作品、アバターなど、様々な媒体により、マルチバース的に作品展開がされている。

それぞれのシリーズでモチーフとしている仏像や妖怪について、たかくらは、日本独自の「バリエーションの美学」によって構築されてきた「キャラクター文化」の一種であると位置づける。また同時に、「存在を信じるが触れることのできない、向こう側のものたち」である仏や妖怪を、現代における「デジタル上の存在」に極めて近いものと定義する。

このような考え方から、たかくら氏は仏像や妖怪を作品として現代に蘇らせるにあたり、ブロックチェーンに紐付くデジタルデータの証明技術である、NFTを作品制作の手段として用いる。NFTを活用することにより、自身の生み出す作品がバーチャル上にアーカイブされ続け、長く続く仏像や妖怪のn次創作の系譜に連なることを企図しているのだ。また本展では、作品のみならず、仮想空間上の展覧会場自体も、作家の制作によるもの。自然豊かな山梨県を想起させる山々に囲まれた湖の上に、西洋のミュージアムと日本の寺院を混交させた建築物が立ち現われ、皆様を仮想現実の世界へといざなう。

妖怪は、日本で伝承される民間信仰において、非日常的・非科学的な存在を総称したもの。これまでにも人の想像力によりかたちを与えられ、古くから戯画や玩具の題材として取り上げられてきた。たかくら氏は、江戸時代の画家・浮世絵師で、妖怪画を多く描いた鳥山石燕による妖怪の認識が、漫画家水木しげるへと引き継がれ、平成に入ると特撮、ポケモン、妖怪ウォッチといった影響力のあるコンテンツにおける表象や概念と混ざり合うなど、その姿を進化させてきたと捉える。本シリーズでたかくらは、ドット絵を用いて、妖怪の姿に新たなかたちを与えている。

山梨県立美術館の今後の展開に期待感を高めながら、ぜひこの機会にたかくら氏の世界観を堪能してほしい。

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INFORMATION

たかくらかずき『大BUDDHA VERSE』展

2022年11月30日(水)〜2023年2月27日(月)(予定)

展示鑑賞方法:

本展示は(株)Psychic VR Lab が運営するプラットフォーム「STYLY」で公開いたします。

スマートフォン、タブレット、PC、VR機器といった様々な端末で鑑賞が可能です。

・作品展へのアクセスについては、県立美術館ホームページでご案内いたします。(11月30日正午一般公開予定)

・対応デバイス、鑑賞方法、推奨環境等、詳細はSTYLY公式ホームページでご確認ください。

山梨県立美術館 HPSTYLYについてはこちら

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中村悠人

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