◆オープン戦 ヤクルト３―０阪神（１９日・神宮）
阪神は完封負けで、連勝が４で止まった。初めて２番で先発したドラフト１位・森下（中大）が２安打を放つなど好調を示したが、岡田彰布監督は初回無死二塁で投ゴロに倒れた第１打席に苦言。二塁走者の近本が飛び出して挟殺され、二塁進塁を狙った森下も憤死したことに「最低でもサードに送るとかな。そういう打ち方をせなアカンということよ」と厳しく指摘した。
以下、岡田監督の試合後の主な一問一答。
―森下はしっかりと自分のスイングをしていた
「ヒットは出たけどな。まあ、はよう（打席を）回そうと思って２番に入れただけやけど。初回なんかはそら、アカンわな」
―（走塁の）判断か。挟殺プレーの部分で
「違うやんか。打ち方やって。あとのプレーなんかシーズン中だったら大変やで」
―サインで指示したのか
「だから打ち方がな、おかしいということやんか。どんなサインかは言われへんけど。ああいうことをシーズンにな、走塁にしてもな」（しばらく沈黙）
―いろいろ経験していく中で
「まあ、２番なんか打たせへんけど、もしああいう場面になった時にな、そういうことをやらないかんわけやんか。最低でもサードに送るとかな。何番になっても、ああいう風になる可能性があるわけやんか。そういう時はちゃんとね、そういう打ち方をせなアカンということよ」
―秋山の投球は
「いやー、どうなんやろな。まあ今日ではちょっと判断できんよな。結局、３回になってもうたしな」
―もう１回、１軍で登板を
「それはちょっと、わからん。今、終わったばっかりで。そんな長いイニングを投げるところが、試合数がないからな。あと５（試合）やろ？ ほとんど、後ろ（救援陣）も投げなアカンから。実戦モードで。だから、なかなかそこまでのイニングをな。他の先発陣もファームで投げんとイニングがないからな。長いこと投げようと思ったら。だから投げるんやったら、ファームになると思うけどな」
―持ち味は出していた
「まあ、持ち味なんやろな、あれがな（笑い）。そら、０点に抑えとんやから」
―伊藤将が鳴尾浜のブルペンで立ち投げを
「聞いてないって。そんなん、新聞記者から聞いても（笑い）。俺は知らない」
―相手先発・吉村の投球は
「あれ、ええなあ、おーん。浦添で（対戦した時）も良かったけどな。１イニングやったけど。タイミング取れてないんやろな、あの左足が。だから、塁出え言うてんねん。塁出たらおかしなるやろ」
―ボール自体のスピードは
「多分、見づらいんやろな。腕の振りがちっちゃくて速いからな、俺はそう思う。俺がバッターからの感じやったら、そんな感じやった。出所が見づらいんやろな。ランナーいなかったらちょっと、あの左足のな、あの動きがなんか、タイミング取りづらいんやろな。セット（ポジション）になったら、そうでもないような気はするけどな」
―先発の才木は５回を投げて課題が出た
「４番バッターにインコース２球、真っすぐ続けたらそれは打たれるよ。俺も『あっ』って思ったけど。そら、小さいバッターに追い込んで変化球、大きいの打つもんに追い込んで真っすぐじゃ、そら、アカンわな（笑い）。そんなんもう、基本線やけどな」
―バッテリーで考えて
「そういうことよ。別にどういう風に攻めて言うてないし、ミーティングもしてないしな。今までの感覚なんやろな、坂本にしたら。そら打たれるよな。間違ったリードだと思うよ、俺は。だって、ちっちゃいのには力勝負で真っすぐいけばええのに、変化球放ってセンター前打たれるのにな。４番の大きいの打つバッターに、インコースに２球、真っすぐ続ける。どう考えても間違えてるよな」
―初対戦の投手を攻略する上で大事なポイントは
「結局、タイミングが取りづらいんやろな。初対戦と言うても、浦添でもこれピッチャーええでって言うとったんよ。けん制もうまいし、クイックもできるしな。まあ、俺からバッター目線で言うと、タイミングが取りづらいよな。で、ボールの出所やろな。ちょっと後ろ小さいしな」
―ヤクルト全体は
「今日はメンバーがあれやんか。全然違うメンバーになると思うよ。そら、シーズンになったら戦い方は全然違うと思うよ。山田とか村上が入るとな」
―入れ替えは
「しない、しない」
―まだ、リクエスト（５回２死一塁で丸山和に二盗を決められた際に、遊撃手・小幡がアピールも）はしないのか
「あんなんしても一緒やん、オープン戦で。はよ終わった方がええやろ」
