大村崑89歳 元気ハツラツじゃない過去”19歳で結核、58歳で大腸がん”つらい時こそ「腹から笑え」

大村崑89歳 元気ハツラツじゃない過去”19歳で結核、58歳で大腸がん”つらい時こそ「腹から笑え」

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  • 更新日:2021/05/03
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大村崑さん (撮影/MIKIKO)

オロナミンCのCM出演で知られる喜劇役者の大村崑さん。58歳で大腸がんを経験してから健康への意識が変わったと話す。3年前からは筋トレもはじめ、ますます「元気ハツラツ」に。現在発売中の『手術数でわかるいい病院2021』(朝日新聞出版)で、元気を維持する秘訣や、喜劇役者をめざしたきっかけまで、話を聞いた。

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■がんがわかるまでは だましだまし生きていた

「うまれつき弱視で、小学生のころに難聴に。19歳で結核になって片肺とったでしょ。全く元気ハツラツじゃなかったの」

健康的なイメージが強いが、多くの病気と付き合ってきた。

「58歳でがん検診を受けるまで、自分のからだをだましだまし生きてたのよ。片肺がないから息が上がるし、常に顔色が悪かったからポケットには頬紅を入れていました」

検診の結果を聞いたのは浅草の焼き肉屋。大腸がんだと知らされ、「目の前の肉がアルミみたいに見えたわ」と振り返る。早期の発見で無事手術は成功。それから、健康を意識する生活が始まったという。

「今では医者大好き、病院大好き、薬大好き。検診は欠かさないし、なにかあったら必ず2人の医師に確認しています。もし2人の意見が違ったら納得するほうを選びますよ」

いい医師、いい病院と出会うにはどうしたらいいのか。

「まわりの人にいい先生がいないか聞いて、実際に会ってみることだね。大事なのは、目を見て話してくれる先生かどうか。白内障の手術をしたときに、看護師さんがずっと肩をさすってくれていました。医師と看護師が患者を安心させよう、ってしてくれる病院がいいよね」

御年89だが、「大腸がんをやったときよりも元気! 自信をもって“元気ハツラツ”って言えます」と言う。

「86歳から女房と一緒にジムに通って鍛えているんです。おなかはへこむし筋肉はつくし、ご飯もおいしくなった。からだを動かすって気持ちいいね。おいしいもの食べて足伸ばしてこたつ入ってたらあかんな」

そしてこう続ける。

「生きていると、気づいたら食べること、寝ること、風呂入ることくらいしかないでしょ。そこにプラス何かできるのは喜びになる。筋トレをしていると、苦しいでしょ?大変でしょ?って言われるけど、やってみないとわからない。今は本屋さんなんかでも情報がいっぱいあるしね」

ほかにも、健康のために心がけていることがある。それは、「できるだけ動くこと」と、「よくかんで食べること」だ。

「若い人と暮らしていたとしても、自分のことはもちろん人のこともどんどんやってあげるのがいい。お茶をくんだり物を取りに行ったり。誰かのためじゃなくて自分の健康のために動くの。食事では、60回はかんでいますよ。左右でかめているかも意識して、食べ物が自然と喉を通るくらいにね」

■つらい時こそ「腹から笑いなさい」

終始明るい崑さんだが、「ユーモアがないとつらい時に立ち上がれない」と話す。

「喜劇役者を60年以上続けていますが、喜劇と悲劇は紙一重やね。9歳のとき、父親を亡くして家族がばらばらになった。とてもつらかったからこそ、明るく生きようと思って喜劇の世界に飛び込んだんです」

今の目標は「102歳まで生きること」だという崑さん。「とにかく笑いなさい」と励ます。

「病気はなってしまうものやけど、自分で治すという気持ちがないとあかんね。僕は心のなかにもうひとりの崑ちゃんがいて、きつくてもつらくてもがんばれ、って励まされているよ。つらい時こそ腹から笑って。ユーモアを忘れないでください」

■大村 崑(おおむら・こん)

喜劇役者。1931年、兵庫県生まれ。キャバレーのボーイから司会、そして喜劇役者へと転身。「崑ちゃん」という愛称で親しまれ、昭和30年代のテレビ軽演劇で活躍。代表作は「やりくりアパート」「番頭はんと丁稚どん」など多数。日々筋トレに励んでいる。

(文/濱田ももこ)

※『手術数でわかるいい病院2021』から

濱田ももこ

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