【作品レビュー】アニメ「東京マグニチュード8.0」3~5話あらすじ感想

【作品レビュー】アニメ「東京マグニチュード8.0」3~5話あらすじ感想

  • 防災新聞
  • 更新日:2022/06/23
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大都会、東京を襲った大地震の影響を描いた、「東京マグニチュード8.0」。中学生の少女、未来が弟の悠貴とお台場に遊びに行ったところ、地震に襲われてしまいます。1,2話では発災前に離れ離れになった悠貴と未来が、真理の力で再会し、雨風をしのげる屋根の下で一晩を過ごすところで終わりました。

今回は、3~5話のあらすじや感想、災害時に役立つ学びなどをご紹介します。

※ネタバレを含む内容もありますので、ご注意ください!

3話レビューと感想

早速、3話以降のあらすじ、そして感想などをご紹介します。第3話のタイトルは「燃える、橋」。未来と悠貴はお台場を出ることができるのでしょうか。

あらすじ

無事合流できた2人は、真理とともに世田谷にある自宅に帰宅することに。震災が起こってから一晩明け、被害状況が次々と明らかになるなか、未来たちは海上保安庁の誘導で、水上バスに乗るため桟橋へと移動する。しかし、そこは大混乱となっており…。

3話の学び

3話の冒頭、未来と悠貴は2人きり。いなくなったと思った真理は、食料をもって帰ってきます。「非常時にはコンビニで食べ物をもらえるって聞いたから」と言っていました。災害などが起こった場合に、コンビニなどでは食料を提供してくれます。支給されたおにぎりなどで、3人は朝食を済ませることができました。

その後、水上バス乗り場まで歩く3人ですが、夏だったためサンダルで来ていた未来は靴擦れだらけに。道路にはガラスの破片などもあり危険ですし、長距離を歩くのにサンダルは向きません。防災グッズとしてスニーカーなど歩きやすい靴も挙げられますが、非常時には安全性と長距離歩行を想定しておくことも必要だとわかりました。

真理の持っている絆創膏で、未来はなんとか歩けるようになります。小さなお子さまを持つ保護者の方は絆創膏を持ち歩くことが多いですが、さまざまなシーンで活躍するので、かさばらない絆創膏はお財布などに入れておきたいところです。

最後に、水上バスに乗るシーンで、未来と悠貴は優先的に乗せてもらうことができました。子どもや高齢者など、社会的に「弱い」立場の人は、救助も優先されることがわかります。

感想

懐かしのワンセグケータイでニュースを見る3人。ニュースでは「843名の死亡を確認」「帰宅困難者は650万人」と、被害の大きさを訴えていました。橋が壊れ、帰宅が困難かと思われた3人でしたが、水上バスでなんとかお台場を抜け出します。

余震や、その影響によるガス爆発、橋やビルの倒壊が続くなか、多くの人は余裕をなくし、自分のことで精一杯。そんななか他人である未来と悠貴に献身的に寄り添う真理に、なかなか素直になり切れなかった未来も、少しずつ心を開いていきます。真理は夫と死別しているようですが、無事娘や母と再会できるのでしょうか。

4話レビューと感想

続いて4話、「三人の、約束」のあらすじや感想をご紹介します。

あらすじ

日の出桟橋に到着し、広域避難所となっている芝公園を目指す3人。芝公園では自治体や自衛隊、企業が支援物資などを支給していた。支援物資を受け取り、木陰で一息つく3人。しかし、大きな余震で目の前にそびえ立つ東京タワーが倒壊した。

4話の学び

お腹を壊してしまった未来は、トイレに並ぶものの、割り込まれ間に合わない状況に陥ります。そんなときに活躍したのが携帯トイレ。木陰で用を済ませ、事なきを得ました。

このほか、支援物資としてウェットティッシュや食料品などが配布されており、なかにはチョコレートやカップラーメンなども。震災から一晩経つと、さまざまな救助があることがわかりました。

しかし、未来の携帯電話は未だつながりません。2009年の作品ですので、現在よりもさらにライフラインの回復までには時間を要していたようです。

感想

トイレの順番待ちで大ゲンカする大人、未来にカップラーメンのお湯を浴びせても謝らない女性など、緊急事態のなか、我を忘れ非常識な振る舞いをする人も見受けられました。震災のドキュメンタリー映像などは、人のよい部分ばかりを映しますが、悲しいことにこうした言動を取る方も少なくないようです。

仲睦まじい様子の真理と悠貴に嫉妬のような感情を覚えた未来は、両親と連絡が取れない不安もあいまって、悠貴とケンカをしてしまいます。お互いいろいろなものを我慢していた2人は、堰を切ったように泣き、仲直り。子どもなりに不安を押し殺していたのだなと、胸が苦しくなりました。

5話レビューと感想

最後に、第5話「慟哭の、学び舎」のあらすじや学びを、ご紹介します。

あらすじ

未来の通う中学校が避難所となっており、そこに向かう3人。帰宅困難者で溢れかえる中学校を見て、違うところに来たようだと戸惑う未来。老人・古市をはじめとしたボランティアの方々の親切心に触れる。真理や古市たちの姿を見て大人への見方や考え方を改めた未来は、「自分にも何かできることはないか」と模索する。

5話の学び

母校のステンドグラスを悠貴に見せようと建物のなかに入ると、そこには災害で亡くなった方の遺体が安置されていました。東日本大震災の際も、広い建物が遺体安置の場として使用されていたと、被災地支援のために現地へ足を運んだ警察官の知り合いから聞いたことがあります。

暑い夏、エアコンも何もない状況ですが、古市が「水の周りは少し涼しい」と、未来たちを水辺に案内してくれます。こうした昔ながらの知恵も、いざというときに役立つことがわかりました。

5話にでてきた避難所では、陸上自衛隊の方が大きな鍋でカレーうどんを作っていました。大勢の食料を用意するためには、特殊なサイズの調理器具も必要であることがわかったのも、大きな発見だったといえます。また、未来たち3人が夜を過ごすシーンでは、青いビニールシートの上に横になっていました。これはおそらく未来たちの持ち物ではないので、ビニールシートの支給もされるのだということがわかるシーンでした。

感想

遺体安置所で友人の母が亡くなったことを知り、「何もしてあげられなかった」と涙する未来。変わり果てた学校内の様子や、震災が起こった時間で止まってしまったままの時計を見ると、なんとも言えない気持ちになりました。

未来たちを亡くなったお孫さんに重ね、心配する古市婦人を穏やかになだめながら、ボランティアとして動き回る旦那さんを見て、未来は「自分だってつらいのに、なんで」と涙します。そんな未来に、古市さんはお孫さんを亡くしたことを語り、「死ぬべきは私でした。生きてほしい、若い方々に」という言葉を投げかけます。大切な人を亡くしてしまった辛さと、大変な状況でも若者たちに希望をもって生き延びてほしいと思う老人の強い思いが伝わるこのセリフに、思わず目頭が熱くなりました。

それぞれの立場や思いが、未来の心を変えていく

5話までを視聴し、震災の恐ろしさや震災時の行動や支援について学べると同時に、未来の苦悩と成長がうかがえるストーリーだなと感じています。未来と悠貴は無事に家に帰れるのか、真理も娘と再会できるのか、物語も中盤、今後どのような展開が起こるのか、そして災害に関するどういった学びが得られるのかが気になるところです。

この記事を読んで、アニメを視聴したいと思ってくださった方は、ぜひU-NEXTなどのビデオオンデマンドで視聴してみてください。

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