『鬼滅の刃』でヒロインを好演、気鋭の若手声優・鬼頭明里って何者?

『鬼滅の刃』でヒロインを好演、気鋭の若手声優・鬼頭明里って何者?

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2020/09/16

近年、アニメやゲーム、映画の吹き替えで活躍する声優が、素顔を出してテレビ番組などに出演することは珍しいことではなくなった。声優史上初めて『NHK紅白歌合戦』に出場し、その後も歌番組に出演し続けている水樹奈々や、『おげんさんといっしょ』(NHK)や『半沢直樹』(TBS系)に出演して話題になった宮野真守はその代表例だろう。

そんななかでも、近年テレビ番組での露出が急増しているのが鬼頭明里だ。鬼頭は社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』のテレビアニメでヒロインの竈門禰豆子(かまどねずこ)を演じて以降、さまざまなメディアへと出演し、活躍の場を広げている。

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画像は鬼頭明里オフィシャルサイトより

最近では、8月25日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)や、9月7日に放送の『しゃべくり007』(同)など、人気番組に立て続けに出演。いよいよ、アニメファン以外にも広く知られる存在になってきているようだ。今回は注目の若手声優・鬼頭明里のこれまでの軌跡を、代表作を交えつつ紹介していく。

◆小学校高学年のころから、筋金入りのオタクぶり! 祖母の病で上京を決意

アニメやゲームが好きな父の影響で、幼少期からアニメやゲーム、漫画に親しんできたという鬼頭。レンタルビデオショップやケーブルテレビで旧作に触れ、小学校高学年の頃から深夜帯に放送されているアニメをチェックしていたという、そのオタクぶりは筋金入りだ。

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高校時代にはテレビアニメ「けいおん!」(TBS系)の影響で軽音部に所属していたとか(画像は『けいおん! 1(初回限定生産)』ポニーキャニオンより)

中学生になると、声優がパーソナリティを務めるラジオがきっかけで、声優という職業を意識するようになったが、地元・愛知県を離れたくないという思いから二の足を踏んでいた。

しかし、高校生の頃に祖母の癌が再発し、祖母との“ビッグになって恩返しをする”という約束を果たすために一念発起。2013年の10月から現在も所属する事務所「プロ・フィット」の養成所に通い、やがて上京して一人暮らしを始めた。

◆『六畳間の侵略者!?』:養成所に入って1年足らずで重要な役を任される

養成所に入ってから1年にも満たない2014年7月。鬼頭は早くも、テレビアニメ『六畳間の侵略者!?』で名のある役を獲得することとなった。

『六畳間の侵略者!?』は同名のライトノベルが原作で、家賃5000円の格安物件に入居した主人公のもとに部屋を狙う侵略者が次々と現れるというコメディアニメ。鬼頭が演じた藍華真希(あいかまき)は悪の魔法少女で、メインキャラクターの一人である虹野ゆりかのライバルという重要な役どころだった。

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アニメ放送から約5年後の2019年に発売されたドラマCDで真希役を再演した(画像はホビージャパン『六畳間の侵略者!? 33 ドラマCD付き特装版』より)

テレビアニメでのデビュー作ということもあってか、鬼頭は後年のインタビューでもたびたび同作のアフレコ現場での出来事を話している。やはり、思い出深い作品となっているのだろう。

◆『鬼滅の刃』:喋れない“鬼”のヒロインを熱演! 役作りのために試行錯誤を重ねる

『六畳間の侵略者!?』への出演以降、さまざまなアニメやゲームで活躍してきた鬼頭。そのなかから代表作をひとつあげるならば、やはり2019年4月から放送された『鬼滅の刃』だろう。

鬼頭が演じた禰豆子は、主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)の妹。第1話で物語の敵役である鬼に変貌してしまい、人間を襲わないように竹筒を咥えているという設定のため、オーディションの段階から台詞ではなく唸り声で感情を表現することが求められた。

しかし、自身の苗字にもある“鬼”と関係する作品ということもあって気合を入れてオーディションに臨み、見事、禰豆子役を勝ち取った。難しい役どころということもあって、実際に指を咥えて演技するなどの試行錯誤を重ねながら、テレビアニメシリーズ全26話を駆け抜けたという。

◆『まちカドまぞく』:コンプレックスだった地声でクールキャラにぴったりマッチ

実は、地声の低さがコンプレックスだったという鬼頭。だが、2019年7月から放送を開始したテレビアニメ『まちカドまぞく』(TBS系)では、地声を活かした演技を披露した。

『まちカドまぞく』は同名の漫画を原作とした作品で、ある日魔族としての力に目覚めた女子高生の吉田優子と、魔法少女の千代田桃が主役のコメディアニメ。原作コミックスの累計発行部数が25万部を超え、アニメ第2期の制作も決定している人気作である。

鬼頭が演じた桃は、魔法少女という言葉から連想されるような煌びやかなイメージとは縁遠い、ローテンションで筋トレ好きな女子高生。クールな性格ゆえに表情からは分かりにくいが、心では豊かに感情が移り変わる、という複雑な設定のキャラクターだったが、鬼頭は鮮やかに表現してみせた。

◆絵や歌でも才能が評価され、ソロデビュー! 注目すべきは演技だけではない

台詞がほとんどない役を演じるなど声優として高い演技力を誇る鬼頭だが、イラストや歌の分野でも才能を発揮している。

鬼頭は絵を描くことが好きで、高校時代に本格的に声優を志すまではプロのイラストレーターや漫画家になることを考えていたという。その画力は本物で、2020年1月から放送されたテレビアニメ『地縛少年花子くん』(TBS系)の企画で、自身が演じた八尋寧々を下書きなしで巧みに描き上げてみせた。

寧々ちゃんを描きました
ボールペンで一発描き緊張した!
描いてる様子がTikTokで観れますよ!
皆さんも是非!ED音源を使って、TikTokの #ねねちゃんチャレンジ 挑戦してみてください https://t.co/VyfZl9wa7M pic.twitter.com/kYflihglQ6
— 鬼頭明里 (@kitoakari_1016)
February 26, 2020
from Twitter

歌唱力でも高い評価を受けていた鬼頭は、『Re:ステージ!』などの音楽や歌が題材となっている作品でも活躍している。2019年10月16日にリリースされたシングル『Swinging Heart』ではソロデビューを果たし、今年10月28日には3枚目のシングル『キミのとなりで』のリリースを予定しているなど、アーティストとしても精力的に活動している。

――10月16日公開予定の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』など、今後も出演作が控えている鬼頭。これからどのような活躍を見せてくれるのか、期待したいところだ。<文/佐久間翔大(A4studio)>

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