ゴールであるサンチアゴ・デ・コンポステーラについたとき、一緒に祝宴をあげた友はトマス、ヴォルフガング、そしてジョー。私を含めたその4人が初めて集まったのがこの日でした。
こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。
雨の中、歩き始めたこの日は、朝イチに日本人のKさんと話したきり、ひさびさに終始ひとりで歩いた日でした。巡礼最後の難所と言われるところで、頂上のオ・セブレイロの村はとても有名なのですが、なんとなくその1つ前の村ともよべないくらい小さな村の宿を予約していました。
ちょこちょこと雨に降られたり、ザキヤマ似のバルの主人と盛り上がったりしたこともしながら着いた宿。そこでビールを飲みながら仕事をしていると、前の日に知り合ったトマスがやってきます。
ト「おまえ、仕事してるのか?何してるのか?」
私「情報セキュリティのマニュアルを書いてるのよ」
ト「おぉ!僕もそういうののマネジメントしてたよ」
などと、仕事そっちのけでトマスとしゃべります。
すると、また前の日に知り合ったヴォルフガングが苦しそうにあがってきます。
「ちくしょう、もう1つ先に宿を取っちゃった。ビール飲みたいけどがまん!」
と、言いつつ、しばし合流します。
そして、
「まだ歩き始めたばかりで要領がわからなくて」
と我々に話しかけてきたのは背はさほど大きくないもののいわゆる「アメリカのタフガイ」といった感じのジョー。ハキハキと力強く「Yes」「Good」と相づちをうちながら話の輪に入ります。
まだまだこのときには軽い好印象を持った「おじさんたち」でしたが、後にこの旅で一番仲良くなるメンツが揃ったのがこの日でした。
2022年9月14日のメモ
奴はシャワーにも入ってなかったと聞き、この1ヶ月で初めて怒る。空気がリアルに濁って見えた。
昨日、洗濯物を預けた宿のジョン。「今日中に届けるぜ」と言っていたが見事に忘れ、今朝7時に「OK!OK!」と、生乾きの洗濯物を渡される。(今日の宿で今、干してる)
昨晩を忘れさせてくれるさわやかな山道。
完全雨仕様で出発したが、雨降らず。ただ暑い。(その後、無事?雨が降る。)
田舎町のバルの親父は見た目と声がザキヤマ。そして、めちゃいい人。
本日の宿は母校を思い起こさせる「薫り」。
今いるところが最後の難所と言われる。確かにつらく、今日、明日で登りを2分割したの正解。
私の英語への多額の投資は、各国人との居酒屋トークとして結実。
どうも「スペインは政治的にめんどくさい」という話をスペイン人とアメリカ人とオーストラリア人とスウェーデン人がしてる。「でも、バスクはワインがおいしいわ」と、オーストリア人のご婦人がうまいこと和らげた。
今日は臭くない!

いろいろと悩ましかった昨晩から今朝(上記の「メモ」をご覧下さい)。日本人のKさんから「水筒に入らない分のミネラルウォーターあげる」と、ミネラルウォーター500mlを恵んでもらう。3週間くらい、いつも水道水だったのでミネラルウォーターのうまさに驚く。

さようなら素晴らしい宿。次回はくさくないことを願う。そして、洗濯物は自分でやる。

まだくらいうちに出発したら、町がヨーロッパらしい黄色の街灯でいい感じ。

町の中心部も黄色。

この人もけっこう有名な像。町外れにある。

ちなみにいまのボス(何人かいる内の一人)はこの町のワインを日本に輸入している。

この日は全体的に登りが多い。

色づいてはいないが、もうクリの季節だ。

田舎の村といった風情の村だが、花や国旗でお出迎え。

年季の入ったやつ。

ボロボロやな。(でも、ヨーロッパってこういうのを再生したりする)

この日、最初のバル。早く出たはずなのにめちゃくちゃ人が多い。

橋桁にマイケル。

きっと偉い人なのだろう。

手作りの杖。ちょっとほしかったが、荷物が増えることは厳に慎む。

トイレを借りに入ったバルでザキヤマ似の陽気な店主。私が日の丸をついたサッカーユニフォームを着てたから「日本人か?」と。すかさず「あなたはアメリカ人?」と聞いたら爆笑してた。(そしてここハエがすごかった)

お墓はところどころにある。ここは集合住宅式。

山間の舗装路を行く。ちょっとしゃれたお店が何軒かある村。

いよいよ山ステージの予感。

カリフラワーみたいな頭の兄ちゃんが、巨大な白菜を持っていた。白菜が写せなかったのは痛恨の極み。

道の横では牛様。

さて、山岳ステージ。

つらいがゆえに馬が運んでくれるサービスあり。(この前にはひとがいたが、間に合わず)

お馬さんの落とし物がたくさんある山道をヒーヒー言いながら登る。このおじさんは奥さんと来ていて、写真撮ってあげたらめっぽう喜ばれた。

目的地まで一歩手前の村のかわいいバル。写真が少ないのはつらかったから。

そんなときは命の水(ダイエットじゃない方のコカ・コーラ)。私以外にもコーラに助けられた人は多かった。

中もかわいい感じ。マダムは韓国人。

標識やらサインは新しいわりにすっかり朽ち果てたアルベルゲ跡。

まだまだ登る。

晴れていたきっと気持ちいい道だっただろう。

1杯目のビール。女子2人はこのさきまで行くという。

青いのがトマス。そして、写真だけ撮って去って行ったヴォルフガング。

スペインスタイル(フォークを刺す)のスペイン風オムレツ。

やっと晴れてきて、そのすきに洗濯物を干す。

前日買って食べなかったサラミを食べながら昼ごはんの続き。

山の天気は変わりやすい。雨だ。

すかさず洗濯物を軒下に移動する。

お部屋はこんな感じでとてもきれいだった。トマスとジョー。そして、その後、けっこう一緒に歩く日本在住経験ありのオーストラリア人夫妻が同室。27日目、終了。
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Masoo