四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、11月22日から始まる「小雪」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
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初候 11月22日~26日 虹蔵不見(にじ かくれてみえず)
次候 11月27日~12月1日 朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)
末候 12月2日~12月6日 橘始黄(たちばな はじめてきばむ)

11月22日、太陽が射手座に入り、東洋二十四節気では「小雪」となります。
この期間の風物詩は2020年、2021年、特に2022年のバックナンバーに詳しくありますので、よろしければご覧ください。
今回は歳時記を少しはなれて、ホロスコープからの読み解きをしてゆきたいと思います。
火星という天体は戦いの星といった位置付けになっております。
占星術の黎明期、「火星が蠍座の主星、アンタレスに近づくと争いが起こる」と言われました。火星は公転周期が約700日ですので、22~23ヶ月に一度は蠍座に入ることになります。
今回は10月12日から蠍座に入っていて、各地でのいろいろな争いを助長しておりました。それが11月24日19時頃に蠍座から去ってゆきます。つまり、戦いのピークは過ぎ去ってゆくという暗示となるのですが、今度は、22日に射手座に入った太陽と並び、魚座0度にある土星とは90度をとり、厳しさを暗示する関係となります。土星は社会体制を表しますので、ここからはまた、異なった観点からの調整が困難を極めてゆくといった暗示が強くなります。
火星は太陽と共にあると、勇敢、大胆、暴力性を増します。それが土星という老練な暗示を持つ天体と調和しないといった関係となり、暴力性を上手く調停できないというさらなる混沌を引き起こす可能性が高まるのであります。
2008年から破壊と再生の星である冥王星が山羊座に入り、この山羊座は社会体制を表しますので、爾来(じらい)、多くの変化を世界に引き起こしてきました。リーマンショックから始まり、アラブの春、日本では与野党入れ替え、コロナによる大きな変容、ウクライナ戦争、そして現在の中東問題など、これらが2024年1月に冥王星が山羊座から去ることによって、どのような収まりを見せて行くことになるのでしょうか。

約16年間続いた大きな世界の変容も、最後の段階となったこの期間ですが、変化のラストスパートとなることには間違いはないようです。世界のあり方が急展開してゆくといった時代の節目を迎えようとしているのであります。太陽と冥王星が並んで水瓶座に入ってゆく2024年1月21日までは、予断を許さない期間となりそうです。
しかし、このような変化の時こそ、発展のチャンスでもあります。いたずらに変化を不安視するのではなく、積極的に対応して行くことが未来を開きます。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンは『種の起源』の中で「強いものが生き残るのではない 変化に対応したものが生き残る」と記しております。日本でも、戦国時代は混沌としておりましたが 農業生産力が飛躍的に伸びた時でもあることを忘れてはいけません。
「新たな工夫」、これは国でも企業でも、勿論個人レベルでも同様であります。
太陽が射手座にある期間は、射手座の守護星である木星の加護があります。木星は発展、拡張といった意味を持ちます。方針変更や新たな道を探るも良し、また、頑固に現状を維持するのも良し、強い意志には、必ずや助力があるといった暗示が隠れているのです。
世の中の変化に、それぞれの考えで対応してゆく時であります。
二十四節気星占いでみる、11月22日~12月6日の運勢

























牡羊座前半生まれ=春分生まれ
力がみなぎってゆく期間が始まります。ここ半年くらいで一番の好調期となってゆくでしょう。先ずはやる気や積極性が生まれてきますので、行動につなげると更に活性化してゆくことになります。ここで思いついたことはすべて行動に移してみることをお勧めいたします。金運にも具体的な道筋が見えてくるはずです。こちらも行動することで、更に運気は上昇につながってゆきます。普段は出せないような力や能力を発揮することも可能な時です。約2年に一度の良き星の配置となっております。

牡羊座後半生まれ=清明生まれ
この期間、対人関係やパートナーシップに幸運が隠れているようです。目の前の人すべてに好意的に接することが幸運の鍵となります。あなたの説得性も高まり、周囲の同意も受けやすくなる時ですので、先ずは近いつながりのある人から、良き関係作りを目指してゆきましょう。それに伴う出費もかさむようですが、ここではあまり気にしないほうが後々の為です。必要経費と割り切って、交際費は惜しまないことが肝心です。吝嗇家(りんしょくか)のレッテルは、あなたにとってはマイナスとなりそうです。

牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
基調を流れるのは好運気の継続です。特にこの期間は、他者の力を有効に利用することができるといった暗示が強まりますので、周囲との協力体制が幸運の鍵となります。そして、ここでできたつながりを永く維持することができれば、更に幸運度が増しますから、なによりも永続性のある協力関係を構築してゆくことがのぞまれます。12月に入ると、さらに自信とやる気が生まれてきますので、思っていた以上のものが得られることになるでしょう。

牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
これまで手がけてきた仕事の最終仕上げの時です。更なる努力と意気込みを持って挑んでゆくと、その結果は素晴らしいものとなるでしょう。それによって生まれる自信が、なによりも未来を開いてゆく鍵となりますので、ここでの一生懸命は、あなたに大きな果実を与えてくれるはずです。あやふやだった人間関係にも、はっきりとした関係が生まれて、それぞれの役割のようなものが形を成してくる時です。また、あなたが他者に何をできるかということも明確にしてゆきましょう。

双子座前半生まれ=小満生まれ
対人関係が運気を左右してゆくといった期間となります。良い悪いというよりも、相手の影響を多分にあなたが受け取ってしまうといった暗示が強まるのです。それは、あなたの立場を左右したりする影響を持ちますから、上手く処理してゆく必要があります。相手のワガママをどこまで受け入れるか、または自分の主張をどこまでしてゆくかといった見極めが必要な時です。少し難しいようですが、12月に入ると味方も現れますので、じっくりとまいりましょう。

双子座後半生まれ=芒種生まれ
社会的な立場というものに固執しがちな時です。あなたの考えているものと、周囲の考えが上手く一致しないようなのです。このような状況は特に11月中がピークですから、話し合いなどは12月に入ってからのほうが、穏やかな結果となるでしょう。先ずは、どのような立場になりたいかといったことをご自身のなかで決めておく必要があります。そこが曖昧になりやすいので、妥協線ははっきりと定めておきましょう。気まぐれとその場しのぎはマイナスとなってしまいます。

蟹座前半生まれ=夏至生まれ
仕事が忙しい期間となりました。ハードワークを覚悟してゆく時です。特に27日の満月時には、内面での葛藤が激しくなりそうですので、心身面双方の健康を優先することが必要です。悩みすぎても、考えすぎても良き結果には結びつきません。12月に入ると協力者も出現して、スムーズな流れとなってゆく暗示ですので、満月時近くではあまりご自身を追い込まないほうがよろしいと思います。5日あたりからは好調の波と人気運にも恵まれますからご心配なく。

蟹座後半生まれ=小暑生まれ
11月中はハードワークで乗りきる覚悟が必要です。その後は人間関係も平穏となり、楽しい時間が増えてゆく暗示であります。ここでは長く続く関係を形成するチャンスで、一時的な関係よりも、5年、10年にわたる関係が構築されてゆく暗示が強まるのです。これは仕事においても、実際のパートナーにも当てはまります。結婚などにも適した時に入ってきましたから、永遠を約束するにはとても良い期間となるでしょう。近未来を見据えてゆく時であります。

獅子座前半生まれ=大暑生まれ
27日の満月は、恋心が大いに刺激される時となります。社会的関係のなかから特別な人が浮き上がってきたり、嫉妬などの感情によって、誰が大切なのかを認識したりするような時でもあります。情熱に任せての行動にもツキがありますので、常識破りの告白なんていうのも良いかと思います。12月に入ると仕事も多忙となる傾向ですから、個人的なことは11月中に形を作っておくと、落ち着いた年末を過ごせそうです。先ずはプライベート固めが先決です。

獅子座後半生まれ=立秋生まれ
仕事が順調に進む期間となってまいりました。これまでやってきたことが形を見せてくれる時となります。進捗が著しいのは11月中ですので、早め早めと前倒しでの作業が功を奏してゆくようです。12月に入ると、あなたの評価がじわじわと上昇する時となります。ここで手を緩めずに、更に完成形に近づける努力が必要です。人に頼るのも悪くはありませんが、あなたの要望どおりの出来栄えは期待できないかもしれませんので、ご自身での完遂が理想であります。

乙女座前半生まれ=処暑生まれ
27日の満月は、あなたにとっては公私間の葛藤を生じるようですが、ここではプライベートを優先しても良いかもしれません。一時的な評価よりも私生活面を大事にしたほうが良さそうです。12月に入ると物事全般がスムーズな流れとなってゆきます。特に楽しいことや恋愛に関しては運気が急上昇、仕事運や知的能力も高揚しますので、公私共に有意義な時が始まるようです。パートナーシップにも嬉しいことがあるでしょう。

乙女座後半生まれ=白露生まれ
11月中は、趣味のことや恋愛においての出費が増えそうです。これは、その出費以上にあなたに喜びなどをもたらしてくれそうですので、無駄ではありません。必要経費と考えて良いでしょう。12月に入ると自由さは増して、楽しい時間がさらに増えて行くことになります。やってきたことの成果も出てきて、自信と共に新たな人間関係も生まれてまいります。これまで曖昧だった関係に終止符を打って、新しい関係性を明確にして行く時となるようです。

天秤座前半生まれ=秋分生まれ
仕事に順当さが戻ってくる時が始まります。このところ、何となく噛み合っていなかったものが、ここからきちんと噛み合い始めてゆくようです。特に27日の満月あたりなどは気持ちの切替えには最適ですので、気分一新して明るくまいりましょう。12月に入ると金運も上昇してきますから、仕事からのインカムも増えるという暗示となっています。周囲の協力も強力な時で、協調性を更に発揮して和を大切にして行くことが、さらなる運気アップにつながります。

天秤座後半生まれ=寒露生まれ
11月22日~12月5日は、あなたの魅力が頂点に達する期間となりますので、最大限にご自身を輝かせることができます。頭脳も冴えて、まさに才色兼備の時と言えるでしょう。そのような時期ですから、仕事においても人付き合いにおいても、積極的にかかわってゆくことが効果的なのは言うまでもありません。何をするわけでなくても良いのです。あなたの存在自体が周囲の方は心地良いはずです。優しい笑顔と言葉遣いがなによりの有効策となります。

蠍座前半生まれ=霜降生まれ
27日の満月は、お金に関しての考え方に少しばかりの変化を促すものであります。多少の衝動買いなどもありえますが、それも別に悪くはなく、かえって良き気付きなどになるのかもしれません。ここでは、このところ何となくギクシャクしていた恋愛などに良き流れが戻ってくる暗示も強まります。パートナーシップの安定も始まってきますので、これから結婚などに進むのも良いタイミングであります。そのためにも出費などがかさむのかもしれませんが、これは嬉しい出費ですので良しといたしましょう。

蠍座後半生まれ=立冬生まれ
少しばかりドタバタとした運気でしたが、ようやくここでそれも収まりを見せて、順当な流れとなってゆきます。予想外の展開だった人間関係も、落ち着き始め、ここからは建設的な場面に入ります。将来設計をしっかりと考えながら、現実的な関係を作り出してゆきましょう。お金も効果的な使い方ができる時ですので、利殖法などを考えるのも良いと思います。さらにまた、恋愛関係にも新たな道筋がついてくる期間となるでしょう。

射手座前半生まれ=小雪生まれ
誕生日ウィークスですから運気は高揚いたします。しかしながら、誰しも誕生日前は運気の切替えポイントとなり、不調も出やすい時ですので、無理せず誕生日を迎えて、その後の行動とまいりましょう。27日の満月は、あなたにとってはパートナーシップの更新といった暗示で、新たな関係の出現や更なる関係の深化が為されてゆく時となります。仕事に関しても好調ですが、やることも山積ですから、具体的に一つずつ片付けて行きましょう。そしてこの後には、大きな実績が残ります。

射手座後半生まれ=大雪生まれ
頭脳は冴えて人間関係にも楽しさが生まれてゆく時となります。ここでの大きな課題は、経済の安定です。長期的なインカムの仕組みを考えたり、散らばったプランをもう一度、構築してゆくことであります。多くの人との良き接触の中で、新たな価値観なども生まれそうですから、感覚を研ぎ澄ましておくことが必要となります。新しい収入源を作り出すくらいの積極性が功を奏してゆくでしょう。あなたには、無形な夢を具体的なものにできる力が備わっているのです。

山羊座前半生まれ=冬至生まれ
27日の満月は、あなたにとっては仕事に対しての考え方が多少変化してゆくきっかけであります。やり方をこれまでと変えてみたり、システム変更などにも適した時となりそうです。また、プライベートではなかなか楽しい時が流れるようで、恋愛などにも良き流れが戻ってくる暗示ですから、ここからクリスマスを目指して一気に関係が深まってゆく期間となるでしょう。12月に入ると、更に状況も味方をして、あなたに有利な展開が始まってゆくことになります。

山羊座後半生まれ=小寒生まれ
あなたの社会的な評価が上昇してゆく期間となります。あなたの知らないところで評判が高まっておりますので、地位の向上なども期待できるでしょう。私的な面でも、気まぐれさなどから翻弄されていた関係に、改善が見られてゆくようです。あなたの気持ちをはっきりと表明することも重要ですので、曖昧さは残さないようにいたしましょう。居場所や住まいについても、運命的な変容が生じる時です。勿論良き変化ですから、注意深く見極めてゆきましょう。

水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
経済の流れに順当さが戻ってまいりました。これまで上手くゆかなかったことに再チャレンジするのにも有効な時となります。これは勿論、仕事に関しても同様で、更なる改善を加えて計画をいたしましょう。そして27日の満月も、良き変化のしるしとなるようです。新たに興味を惹くものの出現や、恋愛の始まりなどを暗示しています。すべてに新方向に舵を切ってゆくタイミングです。さらに12月に入ると、新たなキャリアに挑戦するチャンスなども出てきそうです。

水瓶座後半生まれ=立春生まれ
金銭感覚がなかなかしっくりとまとまらないようです。ご自身の中での価値観にいろいろと迷いが生じる時なのであります。これは11月を過ぎれば次第に霧散してゆくようですので、大きな買い物などは12月中旬くらいに再考がよろしいかと思います。特に不動産などに関しては慎重にゆきたいものです。家に関しての課題も焦らずにゆっくりと対応していって、年が明けても良いくらいのタイムスパンで考えてみたほうが良さそうです。

魚座前半生まれ=雨水生まれ
27日の満月は、ちょっとした緊張と葛藤が起こりそうです。これは公私間のバランスについて考えるタイミングで、社会的な面を優先するか個人的都合を優先するかといった迷いのようなものです。ここでは公的な面を優先して行くことにメリットがあるはずです。12月に入ると気分も一新、自信や行動力、周囲からの協力などもあって、状況はあなたに味方をしてゆくようになるでしょう。物事に筋道をつけて行く時の始まりですから、きちんと計画を練り上げる必要があります。

魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
何となく迷うことが多い11月中でありますが、12月に入ると考え方にも筋が通ってくるようです。あなたにとっては、12月からは、すべての人間関係を整えてゆくといったことがテーマとなるでしょう。それぞれの関係性を明らかにして、目的を持った付き合いが始まるようです。人間関係の復調がそのまま人生の復調につながるのです。さらに12月は、あなたの評価も高まってきます。その時の為にも良き関係性を構築しておくことが必要なのです。目的を持った話し合いがとても有効な時であります。
小池雅章(青山五行)