【球界ここだけの話(2042)】今季7戦目で初勝利、中日・大野雄がみせたチームの柱としての存在感

【球界ここだけの話(2042)】今季7戦目で初勝利、中日・大野雄がみせたチームの柱としての存在感

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  • 更新日:2020/08/01

開幕投手を務めてから今季7度目のマウンドとなった7月31日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)でようやく今季初勝利をつかんだ中日・大野雄大投手(31)。自らを苦しさの沼から救い出す、128球での完投勝利だった。

「先発投手というのはどうしても勝ち越しというのが見られる。その中で練習とか、日々を過ごしていくのもしんどかったですけど、粘り強く投げていくしかなかったので」

金曜のマウンドを託されれば、自然と相手のエース級と投げ合う機会も増える。今季3度目の登板となった7月3日、無観客試合での巨人戦(東京ドーム)は菅野とのマッチアップ。結果的に相手右腕は1安打完封を成し遂げるが、大野雄も六回までは坂本の左翼ソロの1点のみと、壮絶な投手戦を演じた。だが、七回は2死二塁で一塁・ビシエドが遊撃・京田と交錯して落球。大きな2点目を与えてしまった。この後にベンチ内でビシエドが“謝罪”し、大野雄が優しくなだめるシーンはテレビ中継でも映し出され、ファンの間でも反響を呼んだ。

実はこの直前にも、印象的なシーンがあった。何とか最少失点で切り抜けて七回を投げ終えた左腕の足がベンチ前でピタッと止まった。しばらくグラウンド方向に体を向け、外野から帰ってくる大島、平田とグラブでタッチを交わしてからベンチ内に入っていった。

回が終わればベンチに戻り、真っ先にタオルやドリンクに手を伸ばしてもおかしくない。八回の攻撃は8番から。124球を投げた9番・大野雄が次の打席に入ることは考えにくい。声をかけた外野の2人は八回にチャンスで回る可能性もある1、2番コンビだった。出番を“終えた”状況でも、九回まで戦い続ける仲間をベンチ前で迎え、鼓舞する姿勢。チームの柱としての存在感が感じられるシーンだった。

「ここ(31日)で完投勝利はできましたけど、次に五回で降りたりけがをすると話にならない。1年間トータルで見て、金曜は勝ち越している、大野は1年間ローテーションを守れたと言われることが目標」

ここから勝利を積み重ね、チームを救う。真夏の逆襲に欠かせない男の2020年がようやく“快幕”した。(須藤佳裕)

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中日・大野雄

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