好調ロッテを支えるブルペンを記者席から眺めてみた

好調ロッテを支えるブルペンを記者席から眺めてみた

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/09/16
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9月15日西武対ロッテ 試合前、マウンドを確認するロッテ沢村(撮影・浅見桂子)

沢村は18・44メートルで投げなかった。唐川は2球だけ投げた-。

ロッテ担当記者として、メットライフドームでの西武戦は見逃せない。明らかに、他5球団の本拠地とは違う。ブルペンが外野ファウルゾーンにある。屋根もなく、ブルペンでの動きがほぼ把握できる。もちろん観客からも、相手チームからも全て見える。

今季のロッテ救援陣は、登板間隔が徹底管理されてきた。「3連投はなし」「1週間で4度登板はなし」。益田直也投手(30)が9月3~5日に3連投したのが、今季初だった。

シーズン終盤へのコンディション維持と、故障防止のため登板管理。ただ、プレッシャーの差があるとはいえ、実戦マウンドでもブルペンでも、投球動作をすることに変わりはない。実際にブルペンでは誰が肩を作り、準備しているのか。パの他球場ではわかり得ない、ロッテの秘密。15日の西武戦でちらちらと視線を送ってみた。

先発のエース石川歩投手(32)が好投した。カットボールは少なめに、緩いカーブを普段より多めに使い、カウントを作る。江村直也捕手(28)とのバッテリーは今季初ながら、淡々とアウトを重ねた。完封勝利も狙えるペースだった。

だから、ブルペンの動きも少ない。チューブトレーニングやストレッチなど、各自で準備はしている。しかし、5回までグラブをはめた投手は、視認の限りでは1人もいなかった。

6回、ついにグラブをはめ、白球を握る選手が見えた。移籍直後に衝撃デビューを飾った沢村拓一投手(32)だ。ただ、チームは3-0でリード。軽めのキャッチボールに見えた。短い距離で始め、マウンドを通り過ぎ、約20メートル。石川が6回も無失点で終えると、沢村もグラブを外した。

7回表、唐川侑己投手(31)がグラブをはめた。今季ここまで16試合で防御率0・00。石川の球数も増え始め、準備のピッチは沢村より速い。7回裏に入り、ブルペン捕手が立った状態で20球近く投げる。石川が高木にソロを浴びた。捕手が座った。そこから直球、変化球を1球ずつ投げたら、7回裏が終了。唐川の準備も終わった。

ブルペンは試合展開に応じ、動く。春季キャンプでは川越投手コーチが「試合中に1人の投手が2、3回準備することもあります」と話していた。何十球もブルペンで投げれば、肩が完璧に温まった状態でマウンドへ向かえる。当然、ブルペンだけで疲労もたまる。個人差もあり、見極めはそう簡単ではない。

3-1の8回表、フランク・ハーマン投手(36)が立ち上がる。球場に着くと誰よりも早くブルペンへ向かい、チューブで入念に上半身をほぐしている。ただ、打線が3球で2死を奪われた。結局8球で3者凡退。井口監督は試合後に「石川は2安打されている源田のところで代えるつもりだった」と証言。準備のタイミングは適切だった。

ブルペン捕手が座り、一気にペースを上げるハーマン。いつもより直球が浮いているように見えた。その後救援のマウンドで、西武スパンジェンバーグに手痛い逆転弾を許したのも、高めの直球だった。

唐川、ハーマン、益田の必勝リレーは、多くの白星をもたらしてきた。長いペナントレース、たまにはうまくいかない試合もある。守護神益田も再逆転を信じ、ブルペンでしっかり投げていた。【金子真仁】

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