ビジネス場面で使われている言葉、「よく意味が分からないな」と思っているものや「相手に通じているのかな?」と不安になったことはありませんか? そもそもは話を円滑に進めるために使われてきたビジネス用語ですが、今では意味が分からず会話をややこしくさせてしまう原因になっていたりも……。
この連載では、「よく使われていたけどこんな意味だったんだ!」、「実は意外と伝わっていなかったんだ!」というビジネス用語をみなさんにご紹介いたします!
早速ですが、この意味分かりますか?

バイアス
辞書によると……
■バイアス〖bias〗
①斜め。布目に対して、斜めに裁つこと。
②バイアス‐テープの略。
③トランジスタなどを作動させるために加える電圧。
④(考え方や意見の)偏り。偏向。(三省堂『大辞林第四版』より)
「バイアス」は辞書にもあるとおり複数の意味を持っている言葉ですが、ビジネスシーンにおいては④のような意味を持っています。先入観にとらわれ、色眼鏡で物事を見ることを指しており、そのような状態のことを「バイアスが掛かる」と表現します。(小学館『大辞泉第2版』より)
例えば、ビジネスにおいて業務の役割分担を行う際に「女性だから」「男性だから」といった偏った見方で判断することもバイアスの一つで、そのことを「ジェンダーバイアス」と言います。
「バイアス」の類語としては、「先入観」「偏見」「固定概念」「アンフェア」などが挙げられます。
構成・文/大平麻耶子

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