
「戦略的互恵関係」の位置付けを中日関係改善・発展のよりどころに 中国外交部
中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京11月21日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は20日の記者会見で、中日関係に関して記者の質問に答えた。質疑応答は次の通り。
記者:中国は習近平(しゅう・きんぺい)国家主席と日本の岸田文雄首相との会談に関するプレスリリースの中で、両国首脳は戦略的互恵関係を包括的に推進するという両国関係の位置付けを再確認したと表明している。これについて、日本の上川陽子外相は17日の記者会見で、これは共通の利益を拡大し、「そのことにより、両国関係を新たな高みへと発展させていく」という考えであり、非常に意義深いと述べた。中国は双方が上記の位置付けを再確認したことの意義をどう考えるのか。日本の態度表明にどのように応答するか。
報道官:習近平主席は先日、米サンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議に出席し、その期間中に岸田文雄首相と会談した。両国首脳は両国関係の戦略性や方向性の問題について踏み込んだ意見交換を行い、重要な共通認識に達した。双方は中日間の四つの政治文書の原則と共通認識を順守することを再度表明し、戦略的互恵関係を包括的に推進するという両国関係の位置付けを再確認し、新時代の要求に合致する建設的かつ安定的な中日関係の構築に取り組み、両国関係の改善と発展に向けて、重要な政治的リーダーシップを発揮した。両国首脳はまた、さまざまな分野での交流と協力を強化し、矛盾と意見の相違を建設的に管理し、世界的な課題に共同で対応することで合意した。
双方は、両国指導者の重要な共通認識を指針とし、歴史の大勢を把握し、時代の流れに順応し、共通の利益に着眼し、相違点を適切に管理し、中日間の四つの政治文書に定められた各原則を順守する必要がある。「戦略的互恵関係」の位置付けを2国間関係の改善・発展を促進するよりどころとし、新たな時代の要求に合致する建設的かつ安定的な中日関係の構築という目標に向かって不断の努力を続けてかなければならない。