「学ぶ」を当たり前に。やる気が生まれるメカニズムとは?/自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て3

「学ぶ」を当たり前に。やる気が生まれるメカニズムとは?/自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て3

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2021/05/02

わが子を「見守る」子育て、待望の第2弾が登場! 子どもの「勉強」「遊び」「生活習慣」「人間関係」について具体的に事例を紹介しながら、子育てで知っておきたい“コツ”を紹介していきます。

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『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(小川大介/KADOKAWA)

原則3「習慣」を身につける

▼学ぶことを「当たり前」にする

習慣というのは、「当たり前の水準を上げていく営み」です。

もう少し簡単に言うと、努力を必要としない状態、頑張らなくてもいい状態を目指すこと、です。誰かに言われなくても、それをすることが普通になっているという感覚ですね。

朝起きて顔を洗うことや、寝る前に歯をみがくことは、当たり前になっているから、毎日しているわけです。毎日するということはつまり、習慣になっているということです。学びにおいても、この「することが当たり前」を目指すのが大事です。

ここで注意したいのは、「当たり前」は「楽しいからする」わけではない、ということです。「楽しいから」が必要な状態は、どこかで破綻します。昨日楽しかったことが今日は楽しくない、ということもあり得るからです。

何かを学ぶとき、毎回毎回、興奮するような発見があるとは限りません。そういうときに「楽しくないからやめた」「ワクワクしないからやらない」では困るわけです。

習慣というのは、興奮や努力や我慢を必要としない、当たり前のことが淡々と続いていくことなのです。

学びの習慣が身につけば、子どもは自ら伸びていきます。

・新しいことを知る
・知ったことを覚える
・何かを読んだり書いたりする

こういったことをぜひ、子どもの生活内の「当たり前」に入れてしまいましょう。当たり前が増えれば、増えた分だけ子どもは勝手に成長していきます。

▼やる気が生まれるメカニズム

「学びを習慣化する」と言うと大げさに聞こえてしまいますが、家庭で簡単に実行できます。

たとえば、子どもが「これ、何だろう?」と首を傾げたとき、「図鑑を見てみたら? 一緒に見てみようか」と返す。これだけでいいのです。

子どもは基本的に、わからないことをわからないまま放置します。わからないことに出会ったら調べる。これを「当たり前」にするには、調べ方を教えたあと、調べるように促したり、一緒に調べたりすることで、「調べたらわかった」という経験を積ませてあげることが大切です。

そうすることで徐々に、「わからないことがある」→「調べたらいいんだ」という回路が動き始めます。これが続くことで、学びの習慣ができていきます。

ですから、子どもにやる気を出してもらいたいなら、「一緒にやってみようか」と声かけして、初動の手助けをしてあげることです。

「やる気」という言葉を使いましたが、この「やる気」については勘違いされている親御さんがとても多いですね。

先にやる気があって、だから行動もできるんだ、と考えていませんか? 子どもの真実は、「やってみたらできたから、次もやろっかな」です。「やる気があるからやってみる」のではなく、「やってみてできたから、やる気が生まれる」のです。

▼「当たり前をほめる」のが習慣化のカギ

大人は「当たり前のことだから、ほめなくていい」と思いがちなのですが、それは逆。「当たり前だからほめる」、これを習慣にしてください。

なぜ「当たり前をほめる」のかというと、ほめられるのは子どもにとってうれしいことだからというのももちろんですが、もっと大切な理由は「お父さん・お母さんがちゃんと自分を見てくれている」という安心感を持たせられること、そして「自分はちゃんとできてるんだな」と確認できることです。

さきほどお伝えしたように「できたから、やる気が生まれる」ので、「できてるね」とほめてもらうことで、「じゃあ明日もやってみようかな」とやる気が出るわけです。

せっかくよい習慣を作っても、ほめることを忘れたために、習慣が消えてしまうことはたくさんあります。

「いつの間にかやらなくなった」という場合、親御さんの話を聞いていくと、子ども自身がやめてしまったというよりは、「ほめるのをやめてました」というケースが大半です。子どもというより親の習慣の問題なのですね。

「習慣」は学びだけでなく、就寝時間や手洗いのような生活面、あいさつや言葉遣いのようなコミュニケーション、身だしなみやマナーのような社会性にもつながります。さまざまな「当たり前」の水準を高めていくことで、人生の幸福感は間違いなく高まります。

子どもがよい習慣を身につけてくれると、親の側もあれこれ口うるさく言う必要がなくなり、ゆったりとした気持ちでお子さんを見守ることができるようになります。

私はいつも、「子育ては2勝8敗」だと言っています。

10回のうち2回でも、子どもの様子をよく見て、そのタイミングにふさわしい声かけができたなら、上出来です。

第2章以降では、この3原則を基にして、日常生活にすぐ生かせる具体的な声かけの仕方や関わり方をご紹介していきます。

<第4回に続く>

ダ・ヴィンチニュース

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