
鳥取県庁
鳥取県は11月21日、県内で今シーズン初めて高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを受け、対策会議を開きました。ウイルスは鳥取市で11月9日に採取された野鳥のフンから検出されていて、県では周辺の養鶏場に異常がないことを確認するとともに、野鳥の侵入防止対策の徹底を呼び掛けています。
県によると、鳥取大学が研究目的で鳥取市気高町の日光池で採取した野鳥のフン11個の中の1つからH5N1型の高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されました。感染リスクの高い、フンの発見地点から10キロ圏内には3つの養鶏場がありますが、21日に行った立ち入り検査では、いずれの養鶏場でも異常は見つかりませんでした。
また、鳥取県内のほかの養鶏場75か所にも電話で聞き取りを行い、全ての養鶏場で異常のないことを確認しているということです。県では、フンの見つかった日光池から半径10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に指定し、12月7日まで毎日、野鳥の死骸などがないか確認を続ける方針です。
21日に鳥取県庁で開かれた会議では、専門家から「死骸が見つかっていないことから、すでに渡り鳥の間で鳥インフルエンザの感染が広がっている可能性がある」といった指摘もあったということです。
各養鶏場に対しては10月に、鳥インフルエンザについての注意喚起を行うとともに、消毒用の消石灰を配布していますが、今シーズン初の感染確認を受け、鳥取県では改めて注意を呼び掛けています。