今年9月、バドミントンの試合をした直後に突然、心肺停止になった40代の女性の命を迅速な救助活動で助けたとして、仙台市のバドミントン愛好会に消防から感謝状が贈られました。
【写真を見る】「プレー後にバタッと音がしてびっくりした」バトミントンで突然“心肺停止” 40代女性救ったメンバー“とっさの判断”できたワケ
感謝状が贈られたのは「吉成バドミントン愛好会」のメンバーです。
20日は、救助活動を行なったメンバーが出席し、宮城消防署の渡邊薫署長から感謝状を受け取りました。
宮城消防署によりますと、今年9月12日、青葉区の吉成中学校の体育館で、バドミントンの試合をしていた40代の女性が、試合を終えたおよそ5分後、突然、意識を失い心肺停止状態になりました。
救助活動を行ったメンバー:
「プレー後にね。そしたらバタッと音がしてびっくりしたんだ」
救助された女性:
「1試合したのは覚えているんだよね。惜しい所で負けちゃった。その後は全然覚えていないから…」
当日は偶然、医療従事者がバトミントン活動に参加していたため、瞬時に役割を分担できたといいます。愛好会のメンバーが、いち早く人工呼吸をしたり、AEDを使ったりしたことで、救急隊が到着するまでに女性の意識は回復しました。女性はその後、無事に退院し後遺症もみられないといいます。
このスピーディーな対応の裏には、15年前にも同じように、練習後に意識を失った人を助けたことがあり、その経験が今回の救助に生かされたといいます。
当時を知る愛好会のメンバー:
「その時は、土曜日の練習が終わったあとだったから午後9時。その時も学校の先生がたまたまいて、校内に設置されていたAEDを使えた」
新型コロナの感染拡大の影響もあり、去年、仙台市消防局では救急隊が通報を受けてから現場に駆けつけるまでに平均で9.6分かかっています。
吉成バドミントン愛好会 石尾昭一さん:
「長年ずっと一緒にやってる仲間なので、それぞれが必死になって一生懸命、なんとか助けようということで動いたものですから、本当に元気になってくれて良かったなと思います」
消防では万が一の状況に備えAEDの使い方について多くの人に知ってほしいと話しています。