妻産休育休と夫転職で収入が激減なのに「支出をコントロールできない...」

妻産休育休と夫転職で収入が激減なのに「支出をコントロールできない...」

  • MONEY PLUS | くらしの経済メディア
  • 更新日:2020/10/17

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、38歳、公務員の女性。現在3人目のお子さんを妊娠中という相談者。産休・育休で給料が減るところに、夫の転職が重なり世帯収入が激減予定。支出を減らしたが、どのようにコントロールしたらよいかわからないといいます。「横山光昭のFPコンサル研究所」のFPがお答えします。

夫婦共働きで2人の子どもがおり、現在3人目の子を妊娠し出産を控えてます。ちょうど私が産休を取る時期に夫がスキルアップのため転職をする予定です。

私は公務員で産休中も給料はもらえますが、夫の収入は現在の手取り約65万円から転職した後、数カ月は手取り25万円と激減。今の生活を続けていくと毎月赤字となってしまうため、支出を絞らなくてはいけないと思っています。

夫婦の財布は一緒で、私が家計簿をつけて一元管理をしてきました。しかし、計画なしに思いつきで家族旅行に出掛けたり、家具や家電の新商品を見るとつい欲しくなって購入してしまったり、ネット通販のセール時に一度にたくさん買い物をしてしまうなど、毎月のように臨時の支出が多くコントロールが難しいです。

臨時の支出以外にもコントロールが難しいのが、毎月夫にかかる支出です。夫のこづかいは給料の歩合によって毎月変動し、お酒・タバコ代も別に渡しています。さらに仕事費や食事代などはその都度、家計の中から払っています。夫にかかる支出で毎月10万円を超えてしまい、どのように管理したら良いのかわかりません。

【相談者プロフィール】
・相談者(38歳、女性、公務員、現在3人目を妊娠中)
・夫(41歳 男性 会社員)
・子ども2人(保育園児)
・毎月の手取り収入:相談者25万5,000円、夫64万7,000円(変動あり。転職後25万円)
・年間の手取りボーナス:相談者60万円、夫なし
・貯蓄:1,280万円(預金)
・毎月の支出の目安:55万5,000円

【毎月の支出の内訳】
住居費:11万7,000円
食費:5万5,000円
教育費:4万5,000円(保育料、習い事)
通信費:1万2,000円
日用品代:1万円
ガソリン代:2万5,000円
娯楽費:2万円(外食)
夫こづかい他:11万5,000円(こづかい約8万円、お酒・タバコ約2万円、仕事用支出約1万円、仕事帰りの食費約5,000円)
生命保険:8万2,000円
自動車保険:8,000円
iDeCo:2万3,000円
その他:4万3,000円

中山:ご相談ありがとうございます。「横山光昭のFPコンサル研究所」のファイナンシャルプランナー中山真由美です。

夫婦共働きで収入が多い分、支出も全体的に膨らんでいるようですね。また、今後ご主人の転職と奥様の産休のタイミングが同じ時期に重なり、収入が大幅に減ることが予想されるので不安も大きいと思います。まずは支出の分類と予算について、そして、ご家族間のこづかいのルールづくり、今後の収入減にどのように対処すべきかを考えていきましょう。

「経常的な支出」と「臨時・特別な支出」を区別してみましょう

家計簿をつけていると毎月同じように出てくる「経常的な支出」と、家族旅行や家具家電の購入、年に数回しか出てこない支出など「臨時・特別な支出」があると思います。これらを混同して毎月の家計を考えてしまうと、本当に生活に必要な金額はいくらなのかというのが見えづらくなってしまいます。

まずは「経常的な支出」である、毎月の生活費や毎月同じようにかかるレジャー費、毎月積み立てている貯蓄や投資などを含めて把握をし、「月々の収入の範囲で生活をする」ということが大切ですね。

そして、「臨時・特別な支出」は年間でどのような支出がどのくらいあるかを書き出し、家族旅行などは年間でいくら位にするか予算を立ててみましょう。予算を立てたら、その支出をどのようにねん出していくかを計画します。

ボーナスがある人の場合は、ボーナスを「臨時・特別な支払い」にあてていきます。ボーナスの金額が予算よりも少なかったり、ボーナスがない人の場合は予算に見合う金額を月々で積み立てられるようにしましょう。

買い物はNeedとWantで考える

インターネットでの買い物は日頃から欲しい物をチェックしてセール時にまとめて購入すると、タイミングによってはとても安く商品を購入できお買い得ですが、一方でついポチポチと必要以上に買い過ぎてしてしまうこともあるかと思います。

ここでもやはり予算を決めて、予算内におさめることが大切です。そこで、購入ボタンを押す前に買い物カゴの中を見てぜひ考えていただきたいのが「必要なもの(Need)」と「欲しいもの(Want)」です。「必要なもの(Need)」というのは、生活や生きるために必要なもの。「欲しいもの(Want)」というのは、「今流行っているから欲しい」など、冷静になって客観的に考えると無駄や贅沢だと思えるもの。

お買い物の際は、自分軸をしっかりもって「必要なもの(Need)」と「欲しいもの(Want)」を判断し、支出の優先順位をつけることを習慣にしていきましょう。

家族間でこづかいのルールづくりをしてみよう

相談者さんのご主人は、こづかい制ではあるものの給料の歩合によって変動し、毎月約8万円。こづかいと別にお酒・タバコ代が毎月約2万円。さらに、仕事用の支出が毎月約1万円、仕事帰りの食費約5,000円。全て合わせると毎月約11万5,000円と、家計を圧迫しています。

転職した後の減収を考えると、どうしてもご主人にかかる支出は抑えていきたいですね。どこまでがこづかいでどこまでが家計費なのかという線引が曖昧なので、こづかいのルールづくりをしてみましょう。ご主人だけでなくお子様が成長されてこづかいを渡す時にもこのルール作りの考え方は役に立つと思います。

家族間で価値観を合わせるのは難しいと思いますが、楽しみや自由を奪わないようお互いの価値観を認めた上で、なんとか折り合いをつけるということも家計管理においては大切です。

ルールづくりの方法

まずは家計状況をご夫婦で把握した上で、生活に必要な支出を考えいくらくらいご主人の支出に当てられるかを考えてみましょう。

次に、お酒・タバコ代や、ご主人の食費など、ご主人固有の支出は定額のこづかいの金額を決めてその範囲内で。そして、仕事費などご主人の意思とは関係なく必要となる支出はその都度家計から出す。このようにこづかいと家計費との線引きを決めてみましょう。

こづかいの渡し方も、毎月1カ月分の金額をまとめて渡すか、ご主人が管理が苦手な場合は1カ月分を4週(または5週)で割った金額で毎週渡すか、といった具合でご主人と相談しながら工夫してみると良いと思います。

収入減にどう対応していくか?

相談者さんが産休を取得する時期に、ご主人が転職。ご主人の収入が現在の約65万円から約25万円と大幅に減ってしまいます。

相談者さんの場合は公務員ということで、産休中も給料は支給されます(公務員でない一般の方は、給料は支給されず健康保険から「出産手当金」が支給されます。「出産手当金」は出産予定日前42日から出産日後56日までの産休期間中、給料の約2/3の金額となります)。

また、育休中は公務員の方も給料は支給されず、共済組合から職場復帰を前提に「育児休業手当金」が支給されます(公務員でない一般の方は、雇用保険の「育児休業給付金」が支給されます)。「育児休業手当金」は育休取得開始から半年間は給料の67%、残りの期間は50%の金額となります。相談者さんも産休中は給料をもらえますが、育休中は収入が減ってしまいますね。

家計の見直しのコツ

現在、毎月の生活費として約55万円がかかっています。今の生活を続けていくと転職後のご主人の給料収入と相談者さんの給料や育児休業手当金の受給額を合わせても赤字家計となってしまい、貯蓄を取り崩す必要がでてきます。

まずは、今の生活を見直して毎月の「経常的な支出」を生活をするために必要な「消費」、生活に必要でない無駄遣いの「浪費」、生活に必要というわけではないが将来の自分にとって有意義な使い方である「投資」に分けて考えてみましょう。

「消費・浪費・投資」に分けて、お金をかける部分とかけない部分のメリハリをつけることで、生活費を削減し貯蓄が減るスピードを抑えていきましょう。

また、固定費である生命保険料も機会をみて見直しをお勧めします。契約内容を確認して本当に必要な保障内容かどうか、保険料は適正かという部分を確認してみてください。固定費の削減は、長期に渡ってその効果が続くものなのでぜひご検討ください。

それでも、家計が苦しくなることが予想されるのであれば、ご主人の転職のタイミングを奥様の育休明け仕事復帰後にするなど検討してみてはいかがでしょうか。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

(マイエフピー)

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