大谷は投手で躍進予感、筒香は今年も苦しい出だし MLB日本人選手の開幕から1カ月

大谷は投手で躍進予感、筒香は今年も苦しい出だし MLB日本人選手の開幕から1カ月

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  • 更新日:2022/05/14
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今年は投手としての飛躍を予感させている大谷翔平(写真/GettyImages)

労使交渉の影響で当初予定されていた3月31日の開幕が延期となり、4月7日にようやく幕を開けた今年のメジャーリーグ。シーズンのスタートが遅れたことでコンディションの調整が難しかったのは間違いないが、日本人選手たちは最初の1カ月でどのような出だしとなったのか。昨シーズンの開幕1カ月の成績と比べ、今季のパフォーマンスを確認したい。

まず昨年はア・リーグのMVPとなるなど、充実のシーズンを送ったエンゼルスの大谷翔平。2021年の開幕から1カ月の成績(打者は開幕から30試合、投手は先発登板6試合目)と比べたところ以下のようになった。

■打者

・2021年
打率.275(120打数33安打) 10本塁打 26打点 6盗塁 25得点 32三振 長打率.633 OPS.954

・2022年
打率.252(119打数30安打)  6本塁打 21打点 4盗塁 23得点 31三振 長打率.445 OPS.761

■投手

・2021年
1勝0敗 防御率2.37 45奪三振 被安打16 被本塁打3 22四球 WHIP1.25

・2022年
3勝2敗 防御率2.78 46奪三振 被安打24 被本塁打3  7四球 WHIP0.96

打撃では昨シーズンは10本だったホームランが6本に減少。長打率を見ても2割ほど下落しており、打撃成績、特に長打についての数字が落ちているのが分かる。今季はメジャーリーグ全体でも“打球が飛ばない”という指摘もあり、大谷もその傾向の通り、長打の部分で数値が下がっているようだ。

同じ条件で放たれた打球が10フィート(約3メートル)も飛ばないというデータもあるようで、ホームランの減少の理由も少なからずここにあるのは間違いないだろう。大谷自身も「去年よりは(打球が)飛ばないという印象はある」とも語っている(※打球が飛ばない要因として、今年からMLB全30球団がヒュミドールというボールの湿気を一定に保つ設備を導入したことなどが指摘されている)。とはいえ、5月9日のレンジャーズ戦では初の満塁弾を含む2本塁打を放つなど打撃は上向きで、昨シーズン13本とホームランを量産した6月へ向け感触は悪くない。

一方、投げる方では今シーズン2試合目の4月14日のレンジャーズ戦で、3回2/3を投げて6失点という内容が響き、防御率こそ悪くなっているものの、全体的には成績は良くなっている。特に昨シーズンは22個と数多くの四球を出していたが、今季は7個と大幅に減少。またコントロールの向上が見られる一方で、ストレート(フォーシーム)の平均球速が昨季は95.6マイル(約154キロ)だったものが、今季はこれまで96.9(156キロ)と増している。

奪三振率(12.80)も規定投球に達していないためランキングには入っていないが、レイズの若手左腕シェーン・マクラナハンに次ぐリーグ全体3位の数値だ。トミー・ジョン手術を受けた投手は術後から一定期間を経て好成績を収めることが多いが、大谷も術後から3年半が経過しており、今年は飛躍の年となるかもしれない。

では大谷以外はどうか。今季は大谷を除くとメジャーに出場している日本人選手は6人となるが、昨シーズンの開幕から1カ月と比べたところ以下のようになっている。※鈴木誠也、加藤豪将は今季からプレーのため除外。先発投手は6試合の登板時点、澤村と筒香はここまでの出場試合数で比較した。

■ダルビッシュ有(パドレス)

・2021年
3勝1敗 防御率2.13 49奪三振 被安打23 被本塁打4 11四球 WHIP0.89

・2022年
3勝1敗 防御率4.05 28奪三振 被安打26 被本塁打3 10四球 WHIP1.08

■菊池雄星(ブルージェイズ)

・2021年
1勝2敗 防御率4.30 34奪三振 被安打29 被本塁打6 12四球 WHIP1.09

・2022年
1勝1敗 防御率4.15 27奪三振 被安打20 被本塁打4 17四球 WHIP1.42

■澤村拓一(レッドソックス)※12試合の登板時点で比較

・2021年
1勝0敗1ホールド 防御率3.38 16奪三振 被安打11 被本塁打3 5四球 WHIP1.20

・2022年
0勝1敗1ホールド 防御率3.60 7奪三振  被安打9  被本塁打1 3四球 WHIP1.20

■筒香嘉智(パイレーツ)※25試合の出場時点で比較

・2021年
打率.160(75打数12安打) 0本塁打 5打点  0盗塁 5得点 25三振 長打率.213 OPS.454

・2022年
打率.188(80打数15安打) 1本塁打 11打点 0盗塁 7得点 22三振 長打率.250 OPS.553

いずれの選手も好調とは言えない状況となっている。特にダルビッシュは勝ち星こそ昨年と一緒だが、メジャーでもトップクラスを誇る奪三振数が減少し、防御率も悪化。昨季もオールスター後に1勝8敗、防御率6.16と苦しんだだけに心配ではあるが、直近4試合はクオリティスタートと良い兆しもあるのは確かだ。

その他では、筒香の状態も気になるところ。昨年はシーズン途中にレイズから“事実上の戦力外”となったが、メジャー3球団目のパイレーツでは43試合で打率.268、8本塁打、25打点と結果を残した。今シーズンもその勢いのままに飛躍が期待されたが、ここまでは厳しい状況。チームは再建期であり、昨年のレイズのように何らかの動きがすぐにあるとは考えにくいが、生き残りが厳しい世界だけに、少しでも数字を向上させたいところだ。

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