
鹿児島テレビ
国の原子力規制委員会が鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機の20年運転延長を認可して以来、初めてとなる県の専門委員会が21日開かれ、原子力規制庁の担当者が審査の経緯などについて説明しました。
原子力規制庁・渡邉桂一安全規制管理官
「原子力の安全についてはリスクは決して0にはならないという認識のもとで、継続的にこれからも取り組んでいく」
2025年までに40年の運転期限を迎える川内原発1、2号機について国の原子力規制委員会は11月1日、「規定する基準に適合していることを確認した」として運転延長を認めています。
21日は認可以来初めて、県の専門委員会が開かれ、原子力規制庁の担当者2人が規制委員会での審査のポイントや評価の手法など、認可に至った経緯を説明しました。
原子力規制庁・渡邉桂一安全規制管理官
「特別点検が適切に行われているということを確認した。有意な劣化は認められなかった」
県が2023年7月、原子力規制委員会に提出した新しい知見や手法を積極的に取り込むことなどを求める要請書に対する回答もありました。
原子力規制庁・渡邉桂一安全規制管理官
「国内外の最新の科学的・技術的知見を継続的に収集して、検討会でその内容も確認して、必要があれば最新の知見を規制に取り入れ、継続的な安全性の向上に取り組んでいる」
これらの説明に対して委員からは、審査基準の根拠や審査結果の妥当性などについて質問がありましたが、地頭薗座長は「我々の意見に応えている」とおおむね評価しました。
県原子力安全・避難計画等防災専門委員会 地頭薗隆座長
「原子力規制庁の説明は現時点においては、私共(専門委員会)で議論した意見書に答えた形になっている」
また塩田知事も、原子力規制庁が要請に対して「厳正な対応をしていただいた」と評価した上で、原発の安全性についても次のように言及しました。
塩田知事
「厳正に対応してもらったので、安全性について評価はされたと思っている。今後、継続的に取り組んでいく事項が多くあるので、そういった点については専門委員会も通じながらしっかりとまた確認していく必要がある」