
“第45回講談社漫画賞少年部門”を受賞した「週刊少年マガジン」のサッカー漫画「ブルーロック」。2022年にはアニメ放送もスタートし、ますます人気上昇中です。「ブルーロック」は日本をW杯優勝に導くストライカー育成プロジェクト“ブルーロック(青い監獄)”に、300人のフォワードが集められるところから始まる物語。様々なサッカー男子が活躍する中、女性のレギュラーキャラはかなり少ないようです。
アニメ23話までの時点では、2話以上出ている名前有りの女性キャラは……帝襟アンリ、蜂楽優の2人のみでした。アンリは日本代表のW杯優勝を夢見る、日本フットボール連合の新人職員。“ブルーロック”プロジェクトのコーチに絵心甚八を指名するなど重要なポジションを担っていますが、それでもメインの選手に比べれば出番は少ない印象です。
しかしアニメ第18話のED終了後には、おまけパートで“帝襟アンリのBLUELOCK日誌!”が放送されたこともありました。こちらでは本編では中々見られないアンリの日常を垣間見ることができます。
もう1人の蜂楽優は、主人公・潔世一の相棒的なキャラである蜂楽廻の母親。19話、22話にて、廻の回想シーンで登場しました。本作は閉鎖空間である“ブルーロック”に各選手が招集されてから物語が開始するため、職員であるアンリ以外の女性は、基本的には回想の中で登場する形式となるのです。
そんな男子が圧倒的多数なアニメ「ブルーロック」ですが、一方でちょこっとだけ登場するような女性ゲストキャラにも豪華な声優をキャスティングし、注目を集めていた面もあります。例えばアニメ1話では、主人公・潔世一の母親・潔伊世役に中原麻衣さんを起用。中原さんといえば、「ひぐらしのなく頃に」竜宮レナや「CLANNAD」古河渚などを演じていることで有名な声優さんです。
伊世はサッカーの試合がある世一のために、なぜか前日ではなく試合後にゲン担ぎのトンカツを作るなどちょっぴり天然な面も。息子の世一のことを“世っちゃん”呼びするなど、1話限りの出番ながら可愛らしく描かれていました。伊世は主人公の家族なので、もしかしたらアニメが進む中で再登場する可能性もありそうです。
キャストが豪華なのは主人公周りだけではありません。例えば8話では世一と別チームの御影玲王のエピソードが描かれる中で、彼の母親が登場。キャラ名もなく出番も玲王の回想で少し出るほどでしたが、彼女のボイスには「SPY×FAMILY」のヨル役でもお馴染みな早見沙織さんが起用されていました。
さらに第15話では、世一とかつて同チームだった成早朝日が敵対する展開に。朝日が家族を養うためにサッカーをしていたことが明かされました。そこで出てきた朝日の姉である成早真昼の声は、これまで数々の作品でメインキャラを演じている堀江由衣さんが担当。少ないセリフの中でも、弟や妹たちの世話を焼く優しい性格をしっかり表現していますよ。
ちなみに朝日は6人兄弟で、その内半分が女の子という家族構成。15話はアンリも登場していたため「ブルーロック」の中では、珍しく女子キャラ多めな回と言えるのではないでしょうか?
このように女性の出番が少ないながらも、「ブルーロック」ではゲストキャラに至るまで力を入れて描いているように思えます。男子たちが活躍する一方で、今後女性キャラがどのように表現されるかも期待が高まりますね。
(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会