
当初は100㎝だったというウンベラータは、7年をかけてHANAさんの背丈よりも大きく成長。夏場はいっきに30㎝も伸びるそう。
「部屋に花やグリーンを飾るときは、リズム感を大切に」という、インスタグラマーのHANAさん。高低差をつけたり、空間の余白を考えたり。部屋を写真に撮って、全体のバランスを調整したりするそうです。一軒家に夫、娘、母の4人暮らし。グリーンや花への愛情いっぱいのインテリアをご紹介しましょう。@h.m.m.150406
写真に撮って全体のバランスを調整する
8年目のウンベラータをはじめ、6年目のディスキディア、4年目のベンカレンシスなど、グリーンの成長を日々楽しんでいるというHANAさん。花やグリーンを飾る際には、リズム感を大切にしていると言います。
「グリーンを吊るしたり、置いたりして高低差をつけたり、グリーンや花が際立つように余白がある場所に飾ったり。それがリズム感につながっていると思います。リズム感=バランスなので客観的に見たほうが整えやすく、私は気になる場所を写真に撮ってみて、微調整するようにしています」
花屋併設のカフェでの勤務経験を持ち、パリスタイルのディプロマを学ぶHANAさん宅は、花への愛情もあちらこちらに感じられるインテリア。
「花は朽ちゆく姿にも風情があると学んでから、チューリップの終わるサマの、透き通る美しさもいとおしく感じるようになりました。少しでも切り花を長持ちさせるには、毎日水をかえるときに茎のぬめりを取り、切り戻しをしていくと、水の吸い上げ力が落ちにくくなります。また温度が低いと花持ちがいいので、私は寝る前に我が家でいちばん涼しい玄関に切り花を挿した花瓶を移動させています」
春は香りも楽しめる花が多いそうで、「沈丁花、スイートピー、ヒヤシンスなど春の花は数本で部屋にふわりと可憐な香りを漂わせます。花の香りで空間を演出でき、五感にも響くので家にこもりがちでも、快適に過ごせるかなと思います」

キッチンからリビングを眺めてグリーンのリズム感を確認するというHANAさん。グリーンの成長によって変わるバランスや余白感を整えて、ごちゃついて見えないようにする。
Living Dining リビングダイニング

写真に撮ってバランスを確認する、お気に入りのグリーンコーナー
1 8年目を迎えたウンベラータ。2 アイビー。3 春の花、球根植物のムスカリ。4 台の上で存在感を発揮しているカンガルーファン。5 リプサリスの垂れ下がり具合がおしゃれ。6 ハート形の葉がかわいいディスキディア。

ランプと合わせてアンティークな雰囲気に
アートピースなヘンリーディーンの花器に、サクラモクレン、沈丁花、アネモネを寄せてシックに。アンティーク調のランプとコーディネートしたスペースが、リビングのアクセントになっている。

重厚な花器と繊細な花のバランスが美しい
流れるように咲くユキヤナギは、重厚感のある花器に挿して。花器から出る花の部分を花器1に対して1~2の比率にするとバランスよくおさまる。抜け感を出しながら形を整えるとボリュームがありながらも重く見えない。

木漏れ日が差し込む窓辺には抜け感を
鉢植えのユーカリが庭で巨木に育ち、室内に木漏れ日を落とすほどになったというカーテン越しのシルエットに情緒あり。7 は4年目のベンガレンシス。8 冬から春に甘い香りを漂わせるロウバイ。黄色が映える。

テーブルには可憐なブーケ
野の花を摘んできたような素朴な花束。ホワイト調のアネモネやユキヤナギで清潔感のあるブーケがテーブルに映える。
Kitchen キッチン

キッチンには涼しげなエバーフレッシュを
日中は葉を広げ、夜には葉を閉じるユニークな性質を持つエバーフレッシュ。細長い葉が涼しげで、キッチンの雰囲気にマッチしている。フランス製のブリキのバケツを鉢にしてディスプレイ。

冷蔵庫の上には斑入りのポトス・エンジョイ
つる性の植物ポトス・エンジョイの垂れ下がった葉が、キッチンにニュアンスをプラス。
Entrance 玄関

玄関を入って目に留まる個性的なグリーンゾーン
10 くねくねとした茎がアーティスティックなアリウムは数本でもサマになる。11 水耕栽培のムスカリ。12 観賞用のリンゴは、アンティークのレターと一緒に瓶に入れてインテリア感をUP。玄関のグリーンにもリズム感を。

春の花コデマリでお出迎え。床置きが効果的
ボリュームのあるコデマリは、床置きで飾って華やかさを演出。葉の間に抜け感が出るように長短をつけながら飾って、もっさりさせない工夫も。HANAさん宅のテーマカラーであるグリーン×ホワイトを玄関から。
Bedroom 寝室

沈丁花とクッションの色をリンクさせる
ベッド上のピンクのクッションカバーと沈丁花のピンクをリンクさせて寝室に一体感を出す。香りのいい沈丁花はリラックス感も与えてくれる。アジアンテイストのライトシェードカバーがリゾート気分を演出してくれる。
HANAさん流 花と緑の愛で方
ときめくものはなんでも花器に

古道具の瓶
「こだわらず、植物や部屋のイメージに合えば何でも花器として使っています。古道具の瓶、デザートグラス、器など、水が入れられて、茎がつかればOK!」

器

デザートグラス
枯れる間際までいとおしむ!

「このチューリップは1週間ほどたったもの。花が開いて、頭がだいぶ下がってきた状態ですが、ここから水分が抜けて花びらが透き通るような美しさを楽しめます」
ドライフラワーにする前提で手をかける

「ミモザをドライフラワーのリースやスワッグにしたいときは、茎がやわらかくないと動かしにくく、花もポロポロと落ちてしまいます。仕上がりをイメージしながら形作るのが楽しい」
ポットのまま飾る

「グリーンは買ってきたポットに入ったまま、好きな鉢に入れています。根腐れしないように水やりを最低限にすれば、ちゃんと育ってくれます」
※この記事は『花と緑のあるインテリア』(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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マチュアリスト編集部