お客さんが入った夏の甲子園、どよめきは力にも重圧にも 高嶋仁の目

お客さんが入った夏の甲子園、どよめきは力にも重圧にも 高嶋仁の目

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2022/08/06
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"京都国際―一関学院 試合後、あいさつをする京都国際の選手たちに、スタンドの観客から健闘をたたえる拍手が送られた=阪神甲子園球場、柴田悠貴撮影"

■高嶋仁の目

誰もいない練習場…京都国際の監督の涙 近江がスイッチ押してくれた

(6日、第104回全国高校野球選手権大会1回戦 京都国際5-6一関学院)

やっぱりお客さんの入った夏の甲子園は、ええですね。甲子園には魔物がおると言いますが、ほとんどお客さんの力ですよ。

負けとる時は、お客さんの温かい応援がどれだけ力になるか。ぼくはそれを一番実感している1人やと思います。

京都国際が八、九回に4点差を追いつきました。一関学院のアンダースロー、小野涼介君の術中にはまっていた各打者が、ようやく対応できるようになりました。

こういう変則投手に対しては、バットを強く振ってはダメです。投げた人にワンバウンドで打ち返すトスバッティングのように、柔らかくスイングするのがええんです。

1球1球のどよめきが、京都国際には力になり、一関学院には重圧になったんやないでしょうか。声を出して応援できなくても、お客さんの反応はグラウンドにも伝わります。

ただ、九回に追いついた後、一気にひっくり返せなかった。そうなると先攻は不利になります。その点が惜しまれます。

京都国際としては、注目左腕の森下瑠大(りゅうだい)君が一回に3失点するスタートとなりました。左ひじを痛めたと聞いているので、その影響なんでしょう。昨夏に比べて、ボールに切れがありませんでした。ほかの投手が頑張って甲子園に出てきたんやから、思い切って二回から交代する手もあったかもしれません。

対照的に、一関学院の小野君はスイスイと気持ちよさそうに投げ続けました。四、五回はすべてフライを打たせて、相手の攻撃を3人で終わらせました。九回に連続四球を出して交代しましたが、間違いなく、彼のピッチングが勝因の一つやったと思います。(前・智弁和歌山監督)

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