「アップストア回避すればリスク」 批判受け、アップルが報告書

「アップストア回避すればリスク」 批判受け、アップルが報告書

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2021/10/14
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"パリのアップルストアにあるロゴ=ロイター"

米アップルは13日、同社のアプリ配信サービス「アップストア」を通さずにアプリをダウンロードした場合、利用者のリスクが高まるとする報告書を公表した。アップストアをめぐっては、ゲーム業者などから手数料が高いとの批判があるほか、外部の課金サイトへの誘導を認めるよう求める判決が出ており、こうした批判をかわす狙いがあるとみられる。

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アップルは「数百万のアプリのための信頼された生態系の構築」と題した約30ページの報告書で、「一部の人がアップルに対し、アップストア以外でのアプリ配信を支持するよう求めている」と指摘。これに対し、アプリ業者からの直接ダウンロードや第三者のアプリストアを使った場合、アップルによるチェックがきかず「プライバシーや安全性の保護を損ない、利用者を深刻なリスクにさらす」と警告した。

報告書は、個人向けのモバイル端末を狙った不正ソフトの例として、ランサムウェアや金融情報の盗難などの事例を説明。欧州連合(EU)当局が1日あたり23万件の不正ソフトの感染を報告した、といったデータを示した。自社のストア外でのアプリ配信を認めているグーグルのOS「アンドロイド」の端末では、不正ソフトへの感染が「iPhone(アイフォーン)の15~47倍になる」との研究例も紹介した。アップルは今年6月にも同様の報告書を出しており、さらに分析を深めたという。

アップストアについては、世界的な人気ゲーム「フォートナイト」を運営する米エピックゲームズが昨年、独占禁止法違反でアップルを提訴。米連邦地裁は先月の判決で、独禁法違反には当たらないとしながらも、アップルにアプリ内の課金で改善策を命じた。アップルは先月、日本の公正取引委員会との合意に基づき、一部アプリの外部課金サイトへの誘導を認めるなど、譲歩している。

米連邦地裁の裁判資料によると、アップストアの売り上げの約7割はゲームで、存在感は大きい。アップル、エピックともに控訴する姿勢を示しており、裁判は長期化する可能性がある。(サンフランシスコ=五十嵐大介)

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