
UHB 北海道文化放送
離れた場所から子どもの様子を確認できる「見守りカメラ」。子育てを助ける便利なアイテムですが、使い方には注意が必要です。1歳の子の保護者:「産まれたときからずっと使っています。寝るときは一人で寝かせているので常に動きとかチェックして。欠かせないかなって感じですね」いまや子育てをサポートする重要なアイテムとなっている「見守りカメラ」。ヨドバシカメラ 関口 雄大さん:「こちらが見守りカメラコーナーです」札幌の家電量販店では特設コーナーが設置されていました。ヨドバシカメラ 関口 雄大さん:「お子さんから離れないといけない。でも様子は心配といった状況で使っていただけるカメラ。本体のカメラから撮った映像が付属の画面、あるいはスマートフォンから確認できるようになっている」

"寝かしつけ"に子守歌まで!
さらに子どもの様子を確認する以外でもこんな「お助け機能」も。「♪子守歌」ヨドバシカメラ 関口 雄大さん:「単純に動画を撮るだけでなく、お子さんを寝かしつけてくれる音声を出してくれる機能ですとか、センサーのおかげでお子さんが移動してもそれを追ってみてくれる」

「見守りカメラ」の不適切な利用で問題も…
便利なアイテムである一方で、「見守りカメラ」をめぐり、問題も浮上しています。北海道内では幼い子どもを自宅などに置き去りにしたとして親が逮捕される事件が相次いでいます。そして一部の事件では「見守りカメラ」で子どもの様子を確認し外出していたことがわかりました。

見守りカメラの活用は「5分、10分の距離で」
札幌・清田区の幼稚園です。「見守りカメラ」を活用する一方で、カメラにも限界があるとしています。自宅で使う際には外出のためではなく、別の部屋にいる時などに限定してほしいと呼びかけます。きよた幼稚園 長岡 俊宏さん:「カメラも死角があるものですから、映っていない部分で何かがあったら当然わからないですし、特に小さい子どもはうつぶせに寝て放置されたら亡くなってしまうということもありますから、5分10分で駆け付けられるような距離感で使っていただくのがよろしいのではないかと思います」

見守りカメラに頼らない子育て環境が必要だが…
一方、子育ての支援活動を行う専門家は子育て環境をサポートする仕組みの拡充も訴えます。ファミリー支援INV協会 五嶋 耀祥 代表理事:「本来は見守りカメラに頼らない子育て環境、社会全体での子育て環境が実現できれば良いんですけれど、離れざるを得ない環境がある。悩みをしっかり専門機関につなげる窓口、必要とされるニーズに沿った預かりの仕組みづくりを構築して頂かなければ」痛ましい事件を繰り返さないためにカメラの正しい使い方と、社会全体でのサポートが求められています。