<新駅「幕張豊砂」誕生>ファン熱狂、記念の切符を求め長蛇の列 雨にめげず徹夜組も

<新駅「幕張豊砂」誕生>ファン熱狂、記念の切符を求め長蛇の列 雨にめげず徹夜組も

  • 千葉日報オンライン
  • 更新日:2023/03/19
No image

千葉市美浜区の幕張新都心に18日、JR京葉線幕張豊砂駅が誕生した。県内のJR新駅開業は四半世紀ぶり。記念すべき一瞬に立ち会おうと、冬に逆戻りしたような冷たい雨をものともせず、夜明け前から熱心な鉄道ファンが詰めかけた。中には徹夜組も出るフィーバーぶり。昼になっても開業日が印刷された切符を購入するため、券売機の前に長蛇の列ができた。

幕張豊砂駅南側の入り口前。未明には開業を待つ鉄道ファンの行列ができた。先頭の千葉市花見川区、デザイナー、新里昌弘さん(45)は、開業前日の17日午後6時半ごろから並んだ。約10時間の待ち時間も「一番最初に切符を買いたいと思っていたので、とても楽しみ。使い捨てカイロを貼り、防寒対策も万全にしてきた」と疲れた様子を見せず、笑顔で話した。

松戸市、川口臣基さん(66)は孫の小学生、義仁君(10)と午前2時ごろから列に並んだ。「孫も私も電車が好き。新駅は久しぶりだから開業の瞬間を一目見たかった。とてもきれいな駅舎だと思う」と相好を崩した。

午前4時に入り口のシャッターがオープン。券売機で切符を購入したファンたちは午前4時20分に改札が開けられると、早速ホームにあがり、一番電車の入線を待った。午前5時すぎに下りの一番電車が到着。出迎えたファンたちは記念ヘッドマークが付いた電車の写真を撮ったり乗り込んだりして、開業を実感した。

開業日の日付が入った切符は大人気で、一時は駅構外まで行列が延び、購入するまで1時間以上かかった人も。母親とともに下総中山駅から電車で訪れた小川花蓮ちゃん(4)は、子ども料金の初乗り切符を手に「切符が買えてうれしい。イオンモール幕張新都心でアイスクリームを食べたい」とにっこり。

「物心ついた時から電車が好き」という横浜市の会社員、小松周平さん(28)も切符購入の列に並び「保管したり友達にあげたりして楽しみたい。新駅は新しい改札も見どころで良かった」と声をはずませた。

同駅を管轄する隣の海浜幕張駅の前原奈緒子駅長は「無事に開業を迎えることができて、ほっとしている。幕張新都心のエントランスとして、皆さまに愛される駅を目指したい」と述べた。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加