東京オリヴェイラ、コロナと戦う母国ブラジルの友人へ捧げたゴール

東京オリヴェイラ、コロナと戦う母国ブラジルの友人へ捧げたゴール

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/04/08
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7日の札幌戦の後半、先制ゴールを決める東京FWディエゴ・オリヴェイラ(中央)(撮影・狩俣裕三)

FC東京のエースが試合を決めた。FWディエゴ・オリヴェイラ(30)が7日の北海道コンサドーレ札幌戦で2得点。1点目はFKから軌道が変わったボールに体ごと投げ出して蹴りこみ、2点目は最終ラインからのロングパスでDFと入れ替わって一気にペナルティーエリア内までつっこみPKを獲得。まさに獅子奮迅のプレーを見せ「最後まで戦う気持ちがあった。みんなで勝ち取った試合」と充実感を見せた。

多彩なゴールパフォーマンスも楽しみな男。この日、1点目を決めると、左手を顔に当てながら空を指さすポーズをとった。意図を問われると「(出身の)ブラジルで、友人に新型コロナウイルスで厳しい人がいる」と明かした。顔を覆った手はマスクを表していた。「友人に『覚えているよ』と。約束してあのパフォーマンスをした」。遠く離れた母国でコロナと戦う友人へささげるゴールでもあった。

19歳だった09年に初めてブラジルを出て、移籍したのはカタール2部アル・ミサイマ。11年には韓国リーグの水原に在籍したこともあったが、開花することなく翌12年にはブラジルに戻った。1シーズンごとに期限付き移籍などでクラブを変えながらプレーを続け、16年に柏レイソルのオファーを受けふたたびアジアに来た。

ブラジル選手としては、華やかな経歴ではない。それでも諦めずに食らいついてきた姿勢が、今のプレースタイルに表れている。札幌戦では終盤にゴールラインまで駆け戻り、守備に参加する場面も。「攻めるだけでなく、守りも、チームに必要なことはサポートする」と事もなげに話した。

19年に、父親になった。得意のゴールパフォーマンスには、成長した子のダンスを取り入れたこともある。家族を思い、友人を思い、チームを思う。心優しく頼もしいストライカーが、東京の最前線に立っている。

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