【根岸S予想】AIが指名したのはまさかの穴馬!? 不安要素を覆す激走なるか

【根岸S予想】AIが指名したのはまさかの穴馬!? 不安要素を覆す激走なるか

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  • 更新日:2023/01/25
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【文・構成:伊吹雅也(競馬評論家)=コラム『究極のAI予想!』】

netkeibaにある膨大な競走成績を人工知能によって機械学習するAiエスケープを開発したAIマスター・Mと、レースデータの分析を専門とする競馬評論家・伊吹雅也による今週末のメインレース展望。コンピュータの“脳”が導き出した注目馬の期待度を、人間の“脳”がさまざまな角度からチェックする。
(文・構成=伊吹雅也)

◆ここ8年連続で3連単の配当が10万円を下回っている

AIマスターM(以下、M) 先週はAJCCが行われ、単勝オッズ8.6倍(4番人気)のノースブリッジが優勝を果たしました。

伊吹 決してスムーズなスタートではありませんでしたが、すぐに加速して好位まで上がり、道中は5番手前後の内ラチ沿いを追走。先行していたシャムロックヒル(13着)やバビット(8着)をかわすべく3〜4コーナーで内から2頭目に持ち出したものの、ゴール前の直線に入ってバビットを追い抜いた後は、またすぐ内ラチに寄せています。おそらく、鞍上の岩田康誠騎手はレース前からこのようなコース取りを思い描いていたのでしょう。ノースブリッジよりも一足先に仕掛けたユーバーレーベン(3着)とラーゴム(4着)、後方から追い込んできたエヒト(2着)が、それぞれやむなくコースロスを受け入れたのとは対照的。決勝線手前の脚色からも、道中の進路やポジションが明暗を分けた一戦と言えそうです。

M ただ、枠順や出走各馬の脚質に注目した方からすると、こうした決着は想定の範囲内だったかもしれませんね。

伊吹 それはもうおっしゃる通り。しかも、ノースブリッジは昨年のエプソムCを勝っている実績馬ですし、個人的には中山替わりもまったく問題ないと思っていました。単勝オッズ5.8倍(2番人気)のエピファニー(11着)を無印にするなど、部分的には悪くない予想ができていたこともあって、この馬の評価を見誤ってしまったのは痛恨の極み。ノースブリッジやAJCCに対するイメージを微修正し、次の機会にしっかり活かしていこうと思います。

M ノースブリッジは明け5歳ですが、まだキャリア12戦。今後は伸びしろをどう見積もるかもポイントになっていくのではないでしょうか。

伊吹 このAJCCで2200mの距離は十分にこなせることを証明しましたし、GIIの壁も思いのほかあっさり突破してきましたから、今後はより距離の長いレースやGIの舞台でも激走を警戒しておきたいところ。引退直前の5歳秋に天皇賞(秋)と香港カップを連勝した父のモーリスも、4歳時の5月いっぱいまではGI・GII未勝利、5歳時の上半期までは2000m以上のレースで3着以内なしだったわけですからね。さらに、ノースブリッジは条件馬だったころを含めてもまだ単勝1番人気となったことがない馬。実績に見合った支持が集まりにくいタイプですから、一度や二度の大敗で安易に見限ってしまわないよう、今のうちから心掛けておいた方が良いかもしれません。

M 今週の日曜東京メインレースは、フェブラリーSの前哨戦と位置付けられている根岸S。昨年は単勝オッズ11.5倍(6番人気)のテイエムサウスダンが優勝を果たしました。なお、その2022年は単勝オッズ6.7倍(4番人気)のヘリオスが2着に、単勝オッズ4.7倍(2番人気)のタガノビューティーが3着に食い込んだこともあって、3連単の配当が3万4910円にとどまっています。

伊吹 改めて振り返ってみると、3連単の配当が10万円を超えたのは2014年(15万8760円)が最後、20万円を超えたのは2012年(37万9550円)が最後。長期間に渡り堅めの決着が続いているレースですね。過去10年の単勝人気順別成績を見ても、超人気薄の馬はあまり上位に食い込めていません。

M 上位人気グループの馬がそれなりに優秀な好走率をマークしている一方で、単勝7番人気以下の馬は3着内率が6.2%どまり。荒れにくいレースと判断して良いのではないでしょうか。

伊吹 2017以降の過去6年に限ると、単勝7番人気以下の馬は[0-1-1-55](3着内率3.5%)でした。伏兵を中心視する場合も、前評判が高い馬との組み合わせをしっかり押さえておくべきだと思います。

M そんな根岸SでAiエスケープが指名した特別登録時点の注目馬は、ホウオウアマゾンです。

伊吹 ここで穴っぽいところを狙ってくるとは……。少なくとも、上位人気グループに加わってくる可能性は高くありませんよね。

M ホウオウアマゾンは3歳時にアーリントンCを勝っている馬。ここ3戦連続で二桁着順に敗れてしまっているものの、4走前のマイラーズCでは2着に食い込みました。ただ、今のところ東日本のレースでは上位に食い込めていませんし、何と言っても今回は初ダート。積極的に狙おうと考えている方はそれほど多くないでしょう。

伊吹 前走の馬体重が520kgに達している大型馬で、父はダート巧者の産駒も多いキングカメハメハ。レースの流れにまったくついていけない可能性もありますが、一変してもおかしくないプロフィールの持ち主であることは確かです。そのうえAiエスケープの評価も高いわけですから、じっくり取捨を検討するだけの価値はありそう。私はレースの傾向から、買い目上の位置付けを再考していきたいと思います。

M ホウオウアマゾンは前走のマイルCSで勝ったセリフォスから1.2秒差の15着に敗れてしまいました。大敗直後である点はどう見るべきでしょうか?

伊吹 基本的には前走好走馬が強いレースなので、不安要素のひとつと見ておいた方が良いかもしれません。特に前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬は期待を裏切りがちです。

M はっきりと明暗が分かれていますね。

伊吹 ただし、前走のコースが国内、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬のうち、前走の条件がGI、かつ前走の距離が1400m超だった馬は2019年以降[1-0-1-4](3着内率33.3%)。前走がJBCスプリントを除く昨秋のビッグレースだった馬は、大敗直後であっても侮れない印象でした。

M なるほど。そもそもホウオウアマゾンの臨戦過程はかなり特殊ですし、直近のパフォーマンスはあまり気にしなくて良いのかもしれません。

伊吹 少なくとも、私はそう考えています。あとは臨戦過程に余裕がある点も強調材料のひとつと見て良さそう。2019年以降の3着以内馬延べ12頭中11頭は、前走との間隔が中4週以上だった馬です。

M こちらもわかりやすい傾向。年明けのレースを使った馬は強調できませんね。

伊吹 昨年末の最終週に施行されたレースから直行してきた場合も中3週なので、該当馬は扱いに注意しましょう。

M 逆に、不安要素と判断せざるを得ないようなファクターは何かありますか?

伊吹 コース適性ですね。2019年以降の3着以内馬延べ12頭中9頭は“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がある馬でした。

M 勝ち馬が3頭出ているとはいえ、この傾向を見る限りだと、東京のレースを積極的に使ってこなかった馬は高く評価できませんね。

伊吹 なお“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がなかったにもかかわらず3着以内となった3頭は、いずれも前走の条件が重賞、かつ前走の着順が2着以内。勢いに乗っている実績馬でない限り、この条件に引っ掛かっている馬は過信禁物と見るべきでしょう。

M ホウオウアマゾンは東京のレースを3回走っていますが、これまでのところ9着が最高。東日本への遠征が苦手というより、東京が合わないタイプなのではないかという気もします。

伊吹 私もそう考えていますし、その見立てが正しいとするならば、この根岸Sにおいては大きな減点材料です。ただ、ダート適性の高さ次第では、この辺の傾向もまとめて覆す可能性がありそう。重いシルシを打つつもりはないのですが、少なくともAiエスケープは有力と見ているわけですし、押さえておくに越したことはないかもしれません。

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