生き物の魅力を伝えたい 高校生水族館館長のSNS投稿に9.6万人衝撃 「何で実演...」

生き物の魅力を伝えたい 高校生水族館館長のSNS投稿に9.6万人衝撃 「何で実演...」

  • Hint-Pot
  • 更新日:2022/05/13
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片方のハサミだけ大きいシオマネキの最適な持ち方【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】

カニのハサミは、両方とも同じ大きさだと思っていませんか? 実は、種類によっては片方だけ極端に大きなハサミを持つカニも存在します。そんなカニを見つけた際、持ち方に注意しないと……。生き物が大好きな高校生の学びあるツイッター投稿が大反響を呼んでいます。投稿者の亀井裕介(@kame___suke)さんに詳しいお話を伺いました。

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一般的なカニの持ち方をしてしまうと…【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】

一般的なカニの持ち方をすると痛い目に…

片方のハサミだけが極端に大きく発達した1匹のカニ。神奈川県三浦市が北限とされ、そこから西の本州太平洋岸、四国、九州などの河口付近の干潟に生息する「シオマネキ」です。生息数は年々減少を続け、亀井さんが暮らす福岡県では「絶滅危惧IB類」に指定されている希少種です。また全国的にも2006年、「準絶滅危惧」から「絶滅危惧II類」に引き上げられました。

左右どちらかのハサミが大きくなるのはオスだけ。その理由は、大きい方のハサミを振ってメスに求愛するためです。その求愛行動が満ち潮を招いているように見えたことが名称の由来だとされています。ちなみに、シオマネキは有明海沿岸地域で「がん漬け」と呼ばれる郷土料理でよく食されているそうです。

亀井さんは先日、干潟でシオマネキを見つけて2枚の写真を撮影。自身のツイッターアカウントに投稿しました。

「正しい持ち方は1枚目でして、普通のカニの正しい持ち方をすると2枚目のようになります」

そう、写真を撮影した目的はシオマネキの“最適な持ち方”を伝えるため。体を張っての撮影とはいえ、指をガッツリと挟まれた様子は何とも痛そう……。

「写真はちょっと(カニに指を)挟ませやすくしているのですが、実際に普通の持ち方をすると挟まれます。今回は写真を撮影するために片手ですが、本来はもう片方の手でふんどし(甲羅の内側にあるお腹の部位)辺りを支えます」

こうした知識を経験から得たという亀井さんの投稿は9.6万件もの“いいね”を集める大きな反響を呼びました。リプライ(返信)には、「わーっ2枚目痛くないんですか?」「2枚目ガッツリ挟まれとるw」「何で実演したんですか……(汗)」「挟まれたらどうやって外すんだろ? 強そう」など驚きや心配の声が寄せられています。

高校3年生で水族館の館長に就任! 将来は生物多様性の保全が夢

実は亀井さん、現役高校生ながら福岡県柳川市にある「やながわ有明海水族館」(@ariake_aquarium)の館長に就任しています。NPO法人「SPERA森里海 時代を拓く」が管理運営している同館は、小規模ながらもアットホームな雰囲気や子どもから大人まで楽しめる多数のアクティビティが人気を博しています。

「水族館めぐりをしている中でやながわ有明海水族館にたどり着き、常連になるうちに水族館の手伝いを始め、副館長を経ていつの間にか館長になりました」

館長としての業務内容は受付やメンテナンスに加え、魚取り(水族館への補充)、お客さんへの解説、イベント開催と多岐にわたるそうです。

「ここの見どころは、柳川の希少な淡水魚、有明海のユニークな生き物、マニアックな生き物などなどたくさんの生き物を展示しています! 子ども職員制度というのもあり、生き物好きな子どもにはもってこいです!」

館長として積極的に水の生物の啓発活動を行っている亀井さん。そもそも、一体どのようなきっかけで生き物を好きになったのでしょうか。

「『沖縄美ら海水族館』(沖縄県国頭郡本部町)がきっかけで水族館に魅了され、水族館めぐりの中でやながわ有明海水族館にハマり、そこで淡水にも知らない生き物や知らない世界が広がっているんだと知りました。家が地方にあったので昔から川は身近な存在でしたが、その身近な川に広い世界が広がっていることに感動して魚にハマり、最近は生き物全般が好きです」

将来の夢を聞くと、「生物多様性の保全に携わりたいです。今やっているような啓発活動かもしれませんし、他のことかもしれません。大学は農学部に進学したいと思っています」とのこと。

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日本固有の淡水魚「ニッポンバラタナゴ」【写真提供:亀井裕介(@kame___suke)さん】

そんな亀井さんに“おすすめの生き物”を伺ったところ、「ニッポンバラタナゴ」を挙げてくれました。二枚貝に産卵する特殊な生態を持つ日本固有の淡水魚で、シオマネキと同様に現在は個体数を減らし「絶滅危惧IA類」に。外来種との交雑などが影響しているとされています。

館長の業務に奔走しながらも、生き物の魅力を日々吸収している亀井さん。これからどんな魅力を伝えてくれるのか、活動からますます目が離せません。

Hint-Pot編集部

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